ハウスメーカーで家を建てる

ここでは,私が次に家を建てるとしたら,こんな手順でこんなことに注意しながら すすめるだろうといったことをまとめてみました。 【目次】  1)作戦を練る  2)住宅メーカー毎に種々の比較を行う  3)設計段階でよく考えておくべきことがら  4)改造計画  5)サラリーマンとして  6)チェックの仕方 私のうちの図面をベースにした事例研究こちら。 とくに「失敗例」についてまとめたところを参照下さい。 「手抜き工事」とか,「欠陥住宅」といったキーワードからは,こちらにまとめています。 あわせて参考になさって下さい。 1)作戦を練る 家を建てるというのは大変なことです。しっかり作戦を練ることが必要です。 作戦を練る上で最も大切なことは,その家でこれから繰り広げられる生活そのもの について,じっくり考えることです。家は単なるハードウェアでなはく,そこで 繰り広げられる,人間としての日々の生活の舞台です。 そして,どんな生活を夢見るかがまとまれば,次はメーカー毎に種々の比較を行って, 『その生活は,どこどこのメーカーが提供するこのタイプの家なら,こういう 形にすれば,こういう形で実現できるだろう。』 といった順番で考えていくことです。 もちろん,現実的なお金の作戦も忘れてはなりません。 要は,「家の性能云々」より,「自分の生活の場として家を見ること」が一番重要 だということで,それにそった作戦を立てるのが重要と言うことです。 2)住宅メーカー毎に種々の比較を行う 住宅メーカー毎に,種々の比較を行ってみましょう。構造やしつらえ,チェック基準や アフタサービスなどの項目から充分な比較を行い,よく理解して下さい。 ◆それぞれのメーカー毎に,構造的な特徴があります。 たとえば,軸組では鉄骨(積水ハウス)や木造(住林)があります。 セキスイハイムは,鉄骨のユニット構造に属します。同様のメーカーとしては, トヨタハウスと,ミサワセラミックがあります。 こういった構造に関するメーカー毎の比較はこちら。 ◆標準のしつらえも違います。 設計段階で何もいわなかった場合,あるいは何も確認しなかった場合にどのような 施工がされるのか,展示場などであらかじめよく確認しておく必要があります。 常識と思っていることが,とんでもない方向に覆ることがありますので要注意。 概ね次の点に。メーカー毎の違いがあるようです。 ・洋間では,クロスの処理がポイントになります(貼り方,巻き込み方,角の  押さえ方,つなぎ目の処理,下地の処理(パテ)など)。処理の方法一つで,  経年変化も大きくかわるようです(特に引き渡し直後の初期変化)。  カーテンレールの付け方,付ける場所なども隠れた問題かもしれません。 ・和室では,長押の断面形状(メーカー毎に違う)やその取り付け方,  敷居の溝の処理(ヨクスベールなどを貼るかどうかなど),柱の寸法(4寸  で普通の感じですが,おそらく標準は3.5寸。ひ弱な感じです),  床の間まわり(床柱は言うに及ばず,天井,畳の種類・縁,軸釘などなど),  クロスの処理,天井のはり方,欄間の処理,建具のイメージなど。 自分のイメージについて,あるいはイメージと違う点については,とにかく 徹底して確認しておくことが重要です。 ◆最終チェックの基準も違います。 ◆アフタサービスも違うことでしょう。 3)設計段階でよく考えておくべきことがら 設計段階では,1)とあわせ,自分のイメージを徹底して図面に記載していく ことが必要です。特に,上記1)で確認した内容と違うことをイメージ している場合には,その内容をこと細かに明文化する必要があります。 設計や営業の担当者とは打ち合わせを通じて顔なじみになりますから,「お互いの 相互理解もあるし,まあ大丈夫だろう,こんなものか」と納得して次へ進んでしまうと 「失敗」します。実際に施工するのは,営業担当者でも設計担当者でもありません。 図面だけをもとに動く,サラリーマンの施工者なのですから。 あとで手直しも可能でしょうが,言った言わないで神経を使うより,はじめから きちんとする方がずっと気持ちが良いです。くれぐれも,図面への記載を忘れずに。 ◆細かいことでも確認が漏れるとどうなるか。。。。(私の場合漏れがありました) 確認が漏れるということは,設計者任せになるか,そのメーカーの標準にしたがって, 知らぬ間に勝手に施工されてしまうということです。 一般的には,それでも問題ないのでしょうが,自分がイメージした希望は実現されない ことになってしまいます。 特に,以下には注意が必要です。 ・基礎の抜け穴(下記クーラー配管ため,他) ・電気やガスの引き込み場所,方法,格好,メータの位置,その他機能  (電気ポールのCATV対応,ガスメータの24時間見張りサービス対応など) ・給湯器の容量 ・ファン(風呂,トイレ,その他)の静圧,風量 ・屋根裏,床下,天井裏などの点検口の位置,量(点検できない場所が生じないか) ・床下の処理(防湿など) ・鉄骨のアース ・壁内部の補強さん,照明取り付けの補強板の位置 ・和室の長押や柱のサイズなど上記1)に記した点 ・床の間の軸釘(特に三幅対用の移動釘の仕様) ・天井の高さ。ハイ天井というオプションもある。 ◆間取りなどは,ご専門の営業さんとよく相談して下さい。 将来の保守(壁の塗り直しや屋根の葺き直し)についても時期や費用を よく確認しておく必要があります。 ◆エアコンの配置/配管について 新築時に各部屋にエアコンを配置することは少ないと思いますので, 室内機と室外機の配置について,よく考えておく必要があります。 特に,具体的に配管をどのように処理するか,配管のために基礎に貫通穴 が必要と考えられる場合は,あらかじめあけておくなどの対応をとっておく 必要があります。設計図面に書いておいて下さい。 エアコンパネルの後ろに,雨戸の戸袋があったりしませんか?? ◆設備的な「標準」とはどういうものでしょうか 床暖房,24時間通気,ペアガラス,ジェットバス,ウォシュレット などなど,最近では「標準」といわれる場合が多いようです。 この標準とは何か? 別にただでつけてくれるわけではないのです。 その設備が標準設定されているシリーズなら,それをつけようと とろうと,「自由です」というのが標準の意味だと思います。 「自由」というのは,価格に大きくは響かないということです。 逆に,当該設備が標準設定されていないシリーズでこれらを装備 しようとすると,驚くほど高くつく場合があります。 車のランクとオプションのイメージかと思います。 予算に合わせ,ああでもないこうでもないと組み合わせを楽しむべきだと 思います。しかし,多くの場合,営業さんはその楽しむ基礎となるべき 価格を細かくはオープンしないと思います。 そんなときは,腰を据えてじっくり話すこと。何回も,何十回も話しをすれば, 少なくとも自分が,「どっちにしようか,どうしようか」と悩んでいる設備に 関しては,細かく分かってきます。 そうすれば,だんだん決めていくことができるようになります。次の改造 計画のことや,全体的な費用と相談しながら自分の希望を入れていく ということになります。 ◆コンセント関係 多分総費用には影響しませんが,コンセントはなるべくいっぱいつけましょう。 200Vのコンセントや,ホットプレート用の専用コンセントなんかも床面とかにあれば 便利ですね。 廊下には腰の高さにコンセントをつけておきましょう。掃除機用に便利です。 それから,電話やTVは,遠慮せず全ての部屋に引き込みましょう。 とにかく充分やっておくことです。後から追加するのは大変です。   ところで,セキスイハイムの和室で一つ見落としがちなことがあります。 これを見落とすと,イメージがグッと変わってしまうので要注意。 ◆建具の当たる柱に,5センチくらいの長さの(幅の)壁がつくことが多いです。 この壁は図面ではわかりにくいので要注意。できあがってからでは, 万一不満に思ったとしても大改修になりますから,「展示場を見てくれ。 これがハイムの標準だ」といわれておしまいです。 くれぐれも図面への記載を忘れずに。営業さんに何度も何度も念を押して下さい。 この壁は袖壁といって,ハイムが建具を標準寸法で作って在庫して いるために,その建具に部屋の開口寸法を合わせるために設けられます。 いわば「寸法調整壁」のようなものと言えるでしょう。 これで,コストダウンになっているのでしょうが,和室の南側広縁に 面した障子の開口などにこんな壁を付けられたら,もう台無しです。 建具に家(部屋)を合わせるのは本末転倒。部屋(の開口)まずありきで, やはりそれに建具を合わせるべきです。ちなみにうちは部屋まずありきで 進めましたので,和室の建具はほとんどが特注品です。 でもハイムだから特注品なのであって,こんなの当たり前だと思います。 それほど高くはありませんから,恐れず営業さんと相談して下さい。 4)改造計画 新築時にメーカー対応で作業をお願いするより,将来(あるいは近い将来 −−引き渡しから入居までの間とか),改造した方が得策と考えられるもの もあります。 ◆屋根裏収納などの増設 ある特定の単機能にのみ期待する設備などは,メーカー標準で頼むより, あとで増改築専門のお店に頼んだ方が,その機能を集中的に効率的に 発揮できるように設計・施工してくれますので,より使いやすい 優れたものになります。 たとえば,屋根裏収納などはこれに該当する典型例でしょう。 メーカーが標準でもっているものより選択枝も広いし,安いです。 扉のデザインの選択も該当するかも知れません。新築時には扉無しに しておいたところに,入居までに気に入ったものをつけるとか。 ◆自分でやること 照明の取り付けや,カーテンなどは自分でやればすみます。 収納まわりの処理など,デザインを気にしないところは,大概のことは 自分でできます。 ◆パイプスペースをあらかじめつけておくと便利です。 どこか1箇所に,1F天井から床下まで抜けるように用意しておくと 便利です。 エアコン配管の逃げるスペースとして便利ですし,その他,何か工事を したい場合に基本的な逃げ道として使えます。 通気ダクトとしても機能するでしょう。 このパイプスペースは,ふたを自分で開閉できるような構造(ベニヤ 板を木ねじで留めるなど)にしておくと万一の対応も楽にできます。 場所的には,目立たたず自分でさわれる場所として,押入の角などが 良いと思われます。 基本的には,床や天井など水平面のみならず,垂直面にも開口を設ける といったイメージかと思います。 5)サラリーマンとして 工務店に頼んだ場合と違い,メーカーと契約した場合には,あらゆる対応をして くれるのは,全てその会社のサラリーマンです。サラリーマンとして, 組織の中で仕事をされているわけですから,その立場を十分理解して,お互いに 気持ちよく接することができればよいと思います。 工務店なら,オヤジがうんと言ったら何でもできるでしょうが,うんと 言っても忘れることもあります。違う内容になることもあるでしょう。 それを指摘しても直してもらうのは大変かも知れません。 そのかわり,出血大サービスというのもひょっとしたらあるかも知れません。 手が空いていたら,本箱や小さな棚など,簡単に追加してくれるでしょう。 しかし,メーカーの場合は,そういうことは基本的にありません。 人間ですから忘れることもあるでしょうし,約束と違うようになることも あるでしょうが,ミスは指摘すれば直してくれると思います。図面がものを いいます。 対応してくれるのは全てサラリーマンですから,会社の組織の一員として動きます。 営業さん,監督さん,施工者 みんな,それぞれに許された裁量権の範囲 というものがあり,しかも上司の監視があるわけです。そのような状況の下で, できないことならば「できない」と言われるでしょう。逆に,できることは やってくれます。ただし,費用が発生します。 いずれに依頼するにしても,そのあたりを理解しながら人間どおしのうまい おつきあいができるといいと思います。 内装施工の大工さんなんか,うまくこちらに引き込みたいものですね。 ただ,金銭取引がバックにあるわけですから,ある一線は越えないように しないといけません。常に緊張感は維持する必要があります 6)チェックの仕方 基本的なことを重視すべきです。少なくとも,20年30年を単位として 考えて。 たとえば構造に関することは,とことん納得できるように詰めるべきですが, 浅いきずなどは,そのうち増えます。あまり問題ではありません。 全体的には,図面がしっかりできていたら,その図面をベースに確認すれば済みます。 自分が力を入れたいところは,特に目を凝らしてみましょう。 しかし,あら探しのようにして色々神経を使うことを増やすよりは,新しい家で 楽しく暮らすことをメインに,前向きに考えることです。 フローリングや窓枠など,木と木を張り合わしてあるような場所,しかも,将来に わたって力が掛かると思われる場所は,その貼り方を厳重に注意しましょう。 フローリングなんか,かなりいいかげんなこともあるようです。 引き渡し時に,天井裏の断熱材の引き詰め方をチェックする人なんかいませんか? あとで見たら,うちはスカスカでした。カタログ性能が出ませんね。
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