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9月の花 「たますだれ」

写真提供: 季節の花 300

(写真は「季節の花 300」を参照ください)

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what's new?

「詩人インデクス」







      漂泊


                                       伊良子 清白


        むしろ戸に
        秋風吹いて 
        河添いの
        旅籠屋さびし

        哀れなる旅の男は
        夕暮れの
        空を眺めて
        いと低く歌ひはじめぬ
 
        亡き母は 
        処女となりて
        白き額 月に現れ
        亡き父は
        童となりて
        円き肩 銀河を渡る

        柳洩る
        夜の河白く
        河越えて 
        煙の小野に
        かすかなる笛の音ありて
        旅人の胸に触れたり

        故郷の
        谷間の歌は
        続きつつ断えつつ哀し
        大空の反響の音と
        地の底のうめきの声と
        交じりて調べは深し

        旅人に
        母は宿りぬ
        若人に
        父は降れり
        小野の笛 煙のなかに
        かすかなる節は残れり

        旅人は
        歌い続けぬ
        嬰子の昔にかへり
        微笑みて
        歌ひつつあり

              (詩集「孔雀船」M39.から)



楢門二樹の「風のたより」


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「ミクシイ」

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