いいところが一つもない
奈良市百年会館大ホール、180億円

 昨年新築の奈良市百年会館の大ホールで第9演奏会を主催しました。大変きれいな新ホールでとても期待していました。それに1,700 名という収容人員も本当に魅力的でした。それは音楽の場合なるべく収容人員が大きい方がいい。私たちは奈良県文化会館をずっと使ってきましたが、1,300名。もう少し多い方がいい。
 ところがです。百年会館の舞台は演説用で奥行きがなかったのです。コンサート用に前の座席を外し増設しなければなりません。結局1,300 名でこれでは、県文化会館と何ら変わりません。少しがっかりしました。
 そのうえチェックにいくと、こういうホールの常識に反し玄関口に 車が乗り付けられない。よほど何も知らないのでしょう。おかげで当日主催者先発隊は裏口から重い荷物類を抱えてホール外 縁の廊下を延々3分の2周してたどり着きました。
 普通常識的なホール建築の本には車が横付けするようになっているはずです。そうしてないと我々主催者は入口でパンフレットや資料、その他数々の準備をしなければならない。本当にどれだけ困るか。

おっかなびっくりエスカレーターで台車でイス10脚を下ろす中、見まもるだけの職員。

 実は私は当日少し遅れ設備のセッティング後に着きました。大ホールは2階に入口があります。着いてその他の細かい準備にはいりましたが、ほんのわずかな照明しかなく、ロビーが本当に暗くてどうしようもない。
 やがて5時頃真っ暗になった。暗くなると合唱者の贈 り物に宛名の字を書くのも大変。その時遠くから横にサーチライトで照らし始めました。こ れが照明代わりらしいのですが、なんの役にも立たず強烈にまぶしいだけ。あいかわらず字も書きにくいまま。
 恐らくね、写真に撮るとかっこいいんでしょう。それだけでこんなことをしている。

 実はホールの中はすごく複雑な構造をしています。そのことにさほど文句はないです。案内が大変だけど。

 それよりも、終了後大変なことがわかりました。机やイス は、大ホールに倉庫すらなく、1階の小ホールの地下に延々と運ばねばならないのです。何で なんだとあきれました。設計の基本さえ無視している。
 実は職員にエレベーターはと聞きましたが「無い」と 答えます。最初もみんなエスカレーターを上げたそうなのです。今度はエスカレータを1人ひとり支えて下ろさねばならないのです。異状さにあきれました。なぜそんな馬鹿なことをしなければならないのでしょう。顔 や言葉の端には出た怒りを抑えて、写真のように何とか下ろして小ホールの地下へのエス カレータに持っていきました。
 イスの台車はエスカレーターの特定部分の階段が3段ほど操作で水平にして、そこへ台車を乗せるのですが、いちいちいったん解除して一周させてその部分へ持って来てまたスイッチを押してセットしなければならない。その操作は職員がやるのですが、それ自体が面倒だし時間がかかります。下ろすとき本当に危ない。それは市の職員は見ていただけです。

 百年会館は年間維持費が6億5千万円。これは磯崎新と いう有名建築家の作品です。もう最低ですね。いいところが一つもない。言っと くけど建築工費180億円ですよ。それでこんなものしかできない。奈良市役所は何のチェック能力もないのでしょう。莫大な税金を使ったただの建築家の玩具です。






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