第五話 

  日本のおまわりさんって良い人なんだよぉ。

 


   私は昔から不注意でルールを守れない男なので日本にいる間は本当に警察官にはご迷惑をかけました。また自分のせいなのに警官を恨んだりして実際あまりよい印象はなかったんですね。しかし海外に住みつきたまに日本に帰ってお世話になると「本当は良い人なんだ、親切だし思いやりがあるんだな〜」と今までの考えを改めるようになったわけです。

 あれは私が数年前に亡父の墓参りに行き母を乗せ田舎へ行き、親戚宅でお酒を頂き帰宅する途中でしたが検問で止められたのです。「シートベルトをつけとらんね、免許出して」と怖そうな警官から仏頂面で提示を求められ、私はパラグアイの免許と国際免許を出しました。警官が「なん?パラ、パラグアイって国なの?どげんしたもんかなあ〜ワシ英語分からんけんなあ」と同僚を二人呼び「この人は外人さんなんやが、おまえこの国知っとたぁ?」と言っており私が「いいえ私は日本人なんですぅ」と答えるのに、この私の免許を手に持った警官は「ふうん、しかし上手かねえ日本語がぁ完璧バイ。たぶんねえアンタのお父さんは九州ん人バイ間違いなか!なまっとるもん日本語がぁ」

 と誤解されるまま「しかしあんたは外人やから知らんとやろうが、あんた酒臭かバッテンがいかんとバイ飲んで運転したら」と注意され「バッテンがよう外国映画で車乗ってバーなんか飲みに行ったりしようもんなぁ〜良かねえ外国はほんなごつ。あんたは外人やけん(もう完璧に日本人と思われていない・・)言うとやが酒ちょっと飲んだって運転くらいできるもんなあ。オレも行ってみたかよ南米かあ」と言いながらお目こぼしして頂き免許を返してくれ分かれ間際に「これずうとまっすく行くとネズミとりやりよっとタイ。気をつけなっせ!日本は飲酒運転はイカンとやけんな。ただあんたはシートベルトしときゃあ止められんよ、たぶん。心配なら回り道するか喫茶店よって酔い覚まして帰るとが良かね」と親切な言葉を承り「じゃあそのパラなんとかちゅう国に気をつけて帰ってね〜」と警官の方達に見送りされなんて良い方達だったのだろうとそれまでの警官への悪い印象を全て忘れました。(これって調子がいいのかな?)

 しばらく走っていると寝ていた母親が目を覚まし(ふつう起きませんかねえ、あの騒動でよく寝れるよなあ)「なんかさっき誰かと話しとらんかった?」と訊ねるのでちょっと前の出来事を教えました。すると我が母は「だから言ったでしょ?日本酒やめてビールにしなさいって本当っにあんたって死んだお父さんと同じで酒に意地汚いんだから」と私を叱るのです。(しかしぃビールって酒じゃないの?)でもあの警官の方達にウソついて赦してもらったようで何だかその後も申し訳無い気持ちで一杯でした。もうやりませんから、もしこのHP読んでも恨まないでくださいね。ごめんさい親切な九州のおまわりさん、パラグアイに来たら寄ってくださいね一緒に車乗って飲み屋のはしご酒しましょう。(まったく反省していない私)

 


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