
熟睡できるのは幸せなことです。
私は昔から熟睡することを特技として履歴書に書きこんできましたが問題はどこでも何時間でも寝てしまうのです。東京の山手線は環状線なので何時間でもぐるぐる同じ駅をまわっているわけで安心もしていたのですが、あれは冬の寒いころでしたか池袋から品川に行くときなのですが冬場はシートの下にヒーターがかかりぽかぽかして、あまりの気持良さにいつのまにか寝てしまったのです。目を覚ますと東京駅に着いており「イカン行きすぎた」とまた反対周りに乗り目を覚ますとなんと上野におり夢かな?と考え時計をみれば30分で着くはずが2時間以上経過しており約2周してしまったのか?ともう慌ててしまいました。急いで反対方向の電車に乗り込み「もう絶対寝ないぞ!」と前にいる人の顔睨んだり(前の人にとっては、いい迷惑ですよね)女性の服装をチェックしたりして{よしあと3個で品川だ」と安心した瞬間また不覚にも寝入ってしまい、その電車は横浜行きの京浜東北線でしたので横浜で私は車掌さんに起こされました。結局品川駅で待つ私の友人は2時間待っても来ないので家に帰りその後しばらく口も聞いてくれませんでした。(当たり前か・・)
社会人になってからは仕事が忙しく寝るひまもないため私の特技である「ところかまわず熟睡」ということができなくなり毎日ぐったりしていましたね。でもある晩でしたが仕事が終わって六本木の飲みやで2時ころまで飲み、さて帰ろうとタクシーを探しても客待ちでいっぱいのため私は諦め自分が住んでいた渋谷のアパートまでテクテク歩いて帰りはじめたのです。空には星も見えたりして{東京の空もなかなかきれいなもんだな}と一休みしたベンチに横になり星を見ながら「イヤだなぁ〜もう何時間かすると又会社行かなきゃいけないんだもんな。ズル休みしたいよ」と考えるうちにまた不覚にも寝付いてしまいました。
最初は夢かな?と思ったのですが私の周りでキャピキャピ声の女の子たちが「いやあん、死んでるんじゃないの?この人」「XX子触ってみなさいよ。イヤー」とかなんか言って騒いでいるのです。「ボクは昨晩ナニをしたんだろうか?あそこ行って飲んで歩いてええっと。。」と記憶をたどっていけばなんと西麻布近くの女子高前バス停ベンチに横になったことを思い出してきたのです。目を開けるのも怖く、まず手だけ動かしネクタイにさわりズボンやサイフの有無を確かめていると「ひええ、生きてるわキャー」という声が聞こえだしたので{もうボチボチしていられない}と覚悟をきめ「あー良く寝た」と大声だして飛び起き足早にその場を去りました。穴があったら入りたいくらい恥ずかしく、路地裏に逃げ込み宿酔いのボーとした頭で我慢できないまま立ち小便をしてしまいました。(意識がなかったんです、いつもやっているわけじゃないんです。と苦しい弁解・・)「いやぁしかしぃ、ひでえ事しちゃったな。もうあの辺歩けないよ」と悩んでいたら目の前にあったシャッターのXX銀行という文字があがっていくのです。「なんだ?なんなんだ」とびっくりするも私の昨夜からたまったものは止まらず、足元を見れば女子行員であろうハイヒールと革靴が並んでシャッターの向こうガラス内でお辞儀をしているのです。「もう最悪!死んじゃいたい」と慌ててその場から走り去る私で今でも思い出すたび冷や汗がでます。(しかしお辞儀をしていた二人はもっと驚いたでしょうね?顔見られなくてよかったァ・・)
これだけ寝れるのは、もしかしたら病気かもしれないな?と真面目に心配したりしていたのですが、やはり南米にもいたのです、同朋が!抱き合い頬ずりしたいほど嬉しかったです。彼は夜ベットに横になると一回も起きず朝を迎えること30年は続けている超ベテランで隣が火事や大木が家に倒れて破壊されても気付かないほどの大物なんですね。おかげで彼は泥棒から慕われ引越しするも必ず追っかけてくるほど贔屓にされ今まで通算4回以上たぶん同じヤツにやられていたようです。そういう彼でも怒ることはあり、前回は新車を車庫に入れその後ろを古いワゴン車で見えないように隠し、なおかつ枕もとに散弾銃、手にはしっかりマグナム44口径を持ち寝て泥棒を懲らしめてやろうと毎日燃えていたのです。結果、後日新車は見事に盗まれ変わりにワゴン車の方はきちんと車庫入れしてロックし鍵はテーブルの上に置いてあり、枕もとの散弾銃、手に握り締めていたマグナムまで盗まれたそうです。人は彼をアホというかもしれません、でも不眠症の方に比べればずっといいですよ気持良く寝れてるわけですから又強盗ではなくて泥棒なんですもの物ですんで幸いです。彼も今では笑い話で人に自分のマヌケさを披露していますがエライですよねぇタダモノではありません。(といってオレのがましだな。なーんて思ってるんですね、実は・・)