
ガラニー語が分かればもっとパラグアイが面白い
パラグアイでは国語として未だにガラニー語を使う方が多く地方に行けば行くほどスペイン語を使うことが少なくなります。ですからこちらに農業移住され長いかたになると労働者がスペイン語を理解しない人もいるためガラニー語で仕事の指図をする日本人が多いようです、またそのほうが彼らパラグアイ人にとっても親近感を持てて上手くいっているケースが多いですね。言語としては短く日本人には発音しやすいようで私も単語としては50個位は覚えたのですが続けてしゃべられると全くお手上げで文字にはしにくいような鼻に抜ける{んだー}{んぐ}のような発音が多くまだまだ会話できるレベルには至りません。
これは私の持論ですが日本の東北出身の方ほどこのガラニー語やポルトガル語によく使われるような文字にできない発音が上手ですね。私は九州出身ですからこの発音は苦手で全く上達しません。最初、私が南米にはじめて訪れたのはリオでしたがそこでお世話になった方が青森出身だったのです。まだポルトガル語など全く分からずこのMさんという人に何から何までお世話になり彼の流暢な言葉に尊敬することしきりで{何を話しているかしらないがあれだけしゃべれたらいいなあ}と羨ましく彼に「しかし、私には内容は理解できませんがMさんのポルトガル語は上手ですねえ、他の方と比べても日本人離れしてますよ、本当にお世辞じゃなくて」といえば彼は嬉しそうに「やあぱっしい君にもそう聞こえる?いんやあよく俺は言われるんだあブラジル人にいMは日系二世なんじゃないかあってダッハハー」と東北弁丸出しで人の良さそうな顔一杯で喜んでました。それから3ヶ月しまた私は仕事でリオに行くことになりお土産をもってMさんに会いに行ったのですが、その時はある程度ポルトガル語は理解できるようになってまして彼の電話で話す会話を聞いているとどうもおかしいのです。決してボキャブラリーが多いわけでなく変な言葉で、でも非常にポルトガル語っぽいのでよく聞いていると{なんだ!このオッサン訛ってるだけだったんだ}と発見しショックでした。 それからMさんは「どうだね?村上君ちいとはポルトガル語覚えたかねえ、オラのしゃべりを真似してみるこった。やっぱしい俺って上手いっぺ?」と尋ねられ私もさすがに訛っているだけですねえと恩ある方に言えず「最高です」と賛辞を述べました。
ガラニー語でも同じようなイントネーションで東北弁っぽいしゃべりを真似すればこれが不思議なもので現地の方にとても日本人離れした発音と誉め言葉を頂けるようになるのです。「ンバエラポルテ」{元気でやってんかー}「イポラー シラ」{うん元気でやってんぞう}という挨拶がまず最初でこの{シラ}というのが九州で言えば{ばい}{たい}という接尾語なんですね。また「ヘ ピコ」{美味いか?}と尋ねられたら「ヘッテレイ シラ」{ほんなごつ 美味かばい}と口に手をあてヨダレをふくようなアクション付きで答えてあげればパラグアイ人は大喜びでもう{アミーゴ}となるわけです。
当国ではガラニー語を混ぜるのでスペイン語が上達しないとかヒスパニック国から来た人達でもこの国の言葉は何をしゃべっているかさっぱり分からないと非難されてますが自分たちだけの言語をもつ彼らが私には羨ましいですねえ。日本に産まれ日本語しか話せず私のように10年も英語を勉強したにもかかわらず全く通用しない人間よりはパラグアイのように自由に自分らだけで話せる言語をスペイン語のほかにも持ち近隣諸国からは「ド田舎もん」「世界一スペイン語が訛っている」と言われようようが独自の言葉を持った彼らのほうが倍楽しいでしょう。といつも奮起して勉強をするのですがパラグアイ人に「それじゃあ通じない」とからかわれ発音を矯正される度、「インニャニャア シラ」{だめだ こりゃあ}となりいっそのこと何箇月かパラグアイの奥地に住んでやろうかと燃えるのですが未だに実行に移せない勇気のない私です。
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