GO TopPageRankingSurfingGuestBookChat
ThemeSearchSendformBBS
E-mail
GO HeartLand

第五十八話 

 南米の2006年Wカップ


  ZICOジャパン。本当にZICO満足してるだけじゃないか、この監督だけ(怒ってるときにくだらんシャレ言ってる場合じゃない・・)。と全く腹が立って仕方ありません。まあハングリー精神の全く無い、日本選手の根性が足りないことは事実ではありますが悲しすぎました。あの結果。あえて今回の組み合わせでよかったのはブラジルと同じ組だったのですべてのゲームをブラジルTV番組で観戦できたくらいでしょうか。2002年のときは全く日本戦は放映されませんでしたから。。なんかとっても悲しすぎる納得の仕方。

日本がオーストラリアに残り10分でなんと3点も続けて入れられ逆転された翌日。韓国は鮮やかな逆転勝利したときのことですが、ブラジル戦開始10分前位から人っこ一人いなくなった町にブラジルの勝利が決まったころより、いつの間にかブラジルのカナリア色と韓国の赤い炎のユニフォーム着た輩がたくさん目についてきました。日本のまさかの負け方に暗い気持ちで店に行き、翌日レストランで昼食をとっていたところ韓国人のグループがシャンペン空けて、どんちゃん騒ぎをしており彼らと目を合わさないように私がさびしく日本人たった一人ひっそりと食事しているのを目ざとく見つけられいきなり寄って来て
ZICOはだめだな。名将ヒディングを監督にしなきゃ2010年がんばれよ。」とバカにする私のテニス仲間。(ほとんど真実を突かれてるっていうのが悲しい・・・)

 ブラジルとクロアチア戦を見た段階でまず日本がこの2チームに勝てる確率はおそらく3%弱もないことを確信し改めてふざけたジーコの采配に怒りがこみ上げてました。なんでたったの1対0で後半も引き続き守れなんて指示を出さねばならないのか?また何度もジーコジャパンを救ってくれた救世主、大黒を残りたった2分になって入れるようなことをするのか?あの攻撃的な決して勝負を諦めないヒディング監督のサッカーを知らないわけではないジーコが日本のデフェンスでオーストラリアの攻撃を抑えられると思った愚かさにムカムカし本当に不快でした。

 その週の木曜日に戦うパラグアイも日本といっしょで得点力が無く不快指数が高まりそうで、いやになり、また明日も韓国人に自慢されると思うと店に行きたくないと思って
「Wカップ中どうせ買い物客もいないし、もう今週は家にひきこもっていたい」と登校拒否の学童みたく妻に言いましたところ

「日本は豊かでいろんな娯楽も希望もあるから負けたっていいのよ。パラグアイやアフリカ、ブラジルの貧乏人は自国が勝つことで幸せになれるんだから、その位のささやかな幸せは譲ってやってもいいんだ。」

と言われ「成る程。そうかもね。」と納得させられました。でもたった一回の緒戦で予選突破できないと決まってしまった哀れな国の気持ちも少しはくんでほしいような気がします。贅沢なのかもしれませんが。。
そんなとき、ブラジルの銀行に振込みに行ってとても感心したのですが入り口に張り紙があって
「明日はブラジルの決勝リーグ緒戦という大事のため試合の1時間前から試合終了後1時間は銀行を閉めます。その代わりサービスで朝早く開け終了時間も延長します。ご了解ください。」

とあり横でこの張り紙を読んでいたブラジル人に「どうして1時間前から休むのかな?」と尋ねると

「こういうゲームは家に帰って見なきゃいけないんだよね。家族と。当然学校も休みだろうしな自宅への往復時間ってとこかな。」

さも当然だろ。と答える顔を見てさすがサッカー大国ブラジルだな。アジアでこういう粋な計らいできる国って韓国か中国だろうな日本もこんなことできるようになったらサッカー強くなれるかも・・と寂しくも考えたりしてました。

私の住む町はブラジル人の担ぎやさんで持っている商人の町ですがWカップ景気が来るのは決勝ラウンドからでして、それからのブラジルの勝敗によって大きく売れ筋が変わってきます。 予選ラウンドまでは4日に1回くらい対戦があるので買い物客も商売に身が入らないのかツアーバスが出ないためでもあります。 現段階までで一番の売れ筋はやはり優勝までの活躍を大きな画面でみようと松下のプラズマかSHARPの薄型大型画面が鬼のように売れています。私も42インチを10台くらい売りましたが当地の輸入元には毎週40フィートコンテナが一本満載で届いており平均3日で完売しているようです。94年のWカップのときは優勝の瞬間をカラーテレビで見たいとビデオと並んで毎日ほとんどの人がTVやビデオを手に持ち国境を渡ってましたが、たった12年でこの変わりよう。そんな贅沢しなくてもと思うのですが一度欲しいと思うとブラジル人の場合、我慢しないんですね。衝動買いにかけても南米では間違いなくチャンピオンでしょう。そんなプラズマTVが売れてる地区はやはりサンパウロが一番でブエノスがその次ですね、やはり勝ち残っている国の首都圏中心に売れていっています。どうしてこんな高価なものをこの不景気なご時世に買える人がたくさんいるのか分かりませんが、すごい勢いで売れています。

 これからベスト8あたりから又、新たな波が来るのですがこの辺りからユニフォームとスパイクメーカーの商戦が始まります。これまでのWカップ準決勝以降では、ほとんどナイキとアディダスとの一騎打ちでしたが、今回のベスト8ではこれにピューマが入りこれからがTVでの各ロゴのアップ回数が多くなります。(特にファールで倒れた選手のスパイクやユニフォームのアップ)みなさんもよく見られてください。ワンカット100万ドルでも安いとも言われる世界中に流れるCMです。 この勝ち負けで各国また有名なクラブへの宣伝力が大きく変わってくるので非常に熾烈な戦いがすでに始まっています。ピューマはアフリカ国に今回かなりシェアーを増やしましたが残念ながら、あてが外れブラジル戦のガーナとイタリアが最後の2カ国になってしまいました。でも不思議と決勝は仕組んだんじゃないか?と思うくらいに両チームのユニフォームはナイキとADIDASの戦いになるんですね。今年はどうなるんでしょうか?

98年のWカップのブラジル対フランス戦のファイナル。90%ブラジルが勝つと信じ5つ勝ち星つけたユニフォームを注文した我々商人は大損でした。誰も幻の5つめの星を白く塗りつぶしたユニフォームなんか欲しがりませんわね。同じくナイキのロナウドモデルも彼のファイナルゲームの体たらくで大量に売れ残り幾ら値下げしても売れず、あれからブラジルの客はみなADIDASが欲しいという客ばかりが増えたことを思い出します。結局勝たなきゃ売れないんですねメーカーも。

 日本を出て世界中が燃えるのは五輪では無くWカップ。商売ベースでも数百倍なんだと初めて実体験で覚えました。そんなわけでヒマでも店開けてなきゃいけないんですね。4年に一度のお祭りですから。でも早く終わってくれなきゃお客さんも全くおらずどの店もみな閑古鳥が鳴いてます。そんな中で昨日はアルゼンチンまでがドイツに負けてしまい今日、町を歩くアルゼンチン達はサッカーの話なんて誰もしてません。TVでサッカーも見ません。先週まで飛ぶように売れてたアルゼンチンのユニフォームを着てる人だって誰もいません。驕慢で自国の自慢話ばかりして他の南米諸国からは鼻もちならないと言われてる彼らですが今日のように肩をがっくし落として無口で目線落として人から話しかけないで欲しいという風情で歩いてるの見るのは辛すぎるので又いつものおしゃべりで元気なアルヘンティーノに戻ってほしいものです。パラグアイも私の友人は緒戦に英国に負けたのをみて、いてもたってもいられなくなり「自分がドイツまで行き第二戦めを応援すればパラグアイは必ず勝てる」と家族の反対を押し切って借金し応援のためドイツに旅立ちました。運悪く彼が到着したその日のゲームで予選敗退が確定してしまったわけですが彼は未だにパラグアイに戻ってきてません。辛いでしょうね、たった半日ですべてが決まってしまった、そんな旅。帰ってきたらきたで家族からの非難の嵐。旅行代金の借金もしなきゃいけないし。熱いですね、やはりラテンのサッカーフアンは。

追)ここまで書いてたら、なーーんとベスト8でブラジルがフランスに負けてしまいました。解説者はもう泣いてます。なにを言っていいのか分からず呆然とTVに流れる画面を見詰めてました。ブラジル人はフランクフルトのスタジアムにいる選手以上に落ち込み疲れ果てて道に座り込んでいます。ただアルゼンチン人だけがもうお祭り騒ぎではしゃぎまくってますね。「いやあい 負けたぞおお。見てみろ自分らだけがいつも勝てるなんて思うなよ」と叫びながら鬼のように爆竹を車外に飛ばし車からクラクション鳴らして喜んでます。昨日のアルゼンチンが敗退したときの落ち込み方がウソのようです。全く性格悪いよなあ、だから嫌われるんだよね近隣国から・・・・


約束のページへ 表紙に 戻る