超能力開発

超能力があったなら

超能力があったなら、どんなに便利だろうな。

私は朝に弱い。それでよく遅刻しそうになる。そんな時、いつも真剣にテレポーテーションできないかと祈ったものだ。ドラえもんで読んだ、「目的地に縄をかけて、その縄をひっぱるような感じ」なんて、何度試したことでしょう。それがだめなら、どこでもドアをくれーーーといつも心で 叫ぶ。

バカなことだとわかっていても、真剣に願う自分が悲しい。

こんな私だから、超能力には興味津々。この手のTVは必ずチェックする。TVで「さぁ、スプーンを用意してTVの前の皆さんも一緒に曲げましょう」などと言われようものなら、さっそく用意して弟とともにはげんだもんだ。

しかしながら、うまくいったことは一度もない。私にはその力がないのか?いや、超能力は元々誰もが持ってたはずだ、退化しただけなのだ、と信じ何度も繰り返す。

小さい頃、よく好んで弟としていた遊び(訓練)がある。マンガの付録についてきたESPカードで透視・予知能力などを鍛えるのだ。相手に特定のカードを思い浮かべてもらい、リーディングの訓練などもした。

その結果を毎回ノートに付けていた。我ながらバカ姉弟である。そして、ちょっとでも確率が上がろうもんなら、「私の能力は上がった」と思い込むのだ。私より弟の方がいつも少し成績がよかった。

なぜ?私はこんなに一生懸命なのに・・・・。たまに当たると(めったに当たらないので)、大喜びなのだが弟はこの訓練をいやがっていた。

  「おもしろくねーよ。こんなもん。偶然当たっただけじゃんかよー」
  「あんた、それを言っちゃおしまいだよ。
  真剣にやることに意義があるんだよっ!」
厳しい態度で制した私だったが、本当に意義があったのだろうか?

私と弟では明らかに弟の方が能力が高かった。これはまれに見る彼の純粋な性格のせいだと思われる。

あるとき、家に帰ると暗い部屋で父親がガーガー寝ていた。電気をつけると起きてしまうと思い、暗がりの中をゆっくり歩いていると足に何か生暖かいでかいものがあたった。私はびっくりして少し悲鳴を上げた。

すると足元から「俺だよ、俺」という弟の声がした。よく見ると彼はスプーンを持って父親が寝ているベッドの脇にしゃがんでいた。

 「あんた、こんな暗いとこで何してんの?」
 「今、お父さんからパワーをもらっているんだ」

彼は父親からのパワーにより、スプーンを曲げようとしていたのだ。暗い方が集中できるので暗いままの部屋にいたらしい。
うーん、なんて純粋なやつなんだろう・・・。これじゃ私が負けるのもムリはないな、と納得。父親からパワーをもらう、という発想もステキだ。うちの父親は本当にパワーがありありな人で、献血なんてやりまくってて表彰状までもらってるのだ。

弟は当時ヤンキーな高校生だった。不良で悪いことばっかりしてたけど、家ではこんな風だった。不良仲間で集まって「火垂るの墓」で泣いたりもしてた。

私達はスプーン曲げをするとき、よく電気を消して部屋を真っ暗にしていた(精神集中のため)。こうするようになってから弟は少し曲がるようになったの。
これは小さい頃の話じゃなくて、すでに2人とも高校生の頃の話よ。かなりキテる姉弟であろう。

のちに、超能力者がラジオで「実は言いたくないけど、超能力と霊能力って同居するんで、僕は小さい頃から幽霊とたくさん話してます」と言うのを聞いてすっかり恐くなった。霊能力までついちゃうなら、超能力なんていらん、という結論に達したので今は訓練していない。

友人のダンナが海外出張から帰ってきたときに、おみやげとしてくれたのが「ユリ・ゲラーの超能力キット」「インコの本」「英会話の本」だった。
恥ずかしいほど、私の趣味に合致している。非常にうれしかった。

超能力キットは、本とテープと能力を高める石がセットになっている。ただ、全部英語なので、まず英語をなんとかせねば。けっこうデカくて、表にユリ・ゲラーの写真が載っている・・・・買うのに勇気を必要とする品物と思われた。

どうもありがとう。でも霊能力はいらないんだなよぁ。どうしよう。


清田君を見た

偶然、清田君(超能力少年として有名だった人)を見た。一昔前の話。

その日、友人に誘われた。クラブチッタ川崎でオールナイトのお笑いイベントがあるというのだ。お笑い好きな私は快くOKした。いろいろバンドも出てきた。お笑い陣は、マニアックな人がたくさん出てた。

眠かったがなんとか眠らずにいたとき(みんなダレてけっこう寝てた)、彼は現れた。超能力好きな私はすぐにわかった。

「きっ、きよたくんだーーー!!」

会場にはイスとテーブルがあって、比較的空いていた。それで、清田君がスプーンを高々と手に持って「みんな、もっと前きていいよ」と言ったとき、私はいちはやくステージ前まで行ったため、清田君は目の前にいた。

彼は、少ししゃがんで、みんなの目の前でスプーンを曲げ、そして折ってくれた。短い間の出来事だった。
折ったあとのスプーンを周りの人々で手にとってまじまじと眺めた。べつにふつーのスプーンだった。感動した。みんな、おーっくらいしか声を出すことができなかったが、変な熱気で包まれていた。

清田君は、酔っていたらしく、上機嫌だった。

私は不思議なことを何一つ否定しない。しかし世間の人々はそうではない。否定的な立場に立ったほうが、知的に見えるからみんなそっちに立ちたがるのはしようがないのかな。
平均的日本人は幽霊を信じ宇宙人を信じない。平均的アメリカ人は宇宙人を信じ幽霊を信じない。

私は幽霊を信じ、宇宙人を信じ、超能力を信じている。あ、催眠術も。あ、気功術も。←なにじん?

どんなに滑稽に思えることでも「絶対そんなことはない!」とは言い切れない。言い切れるほど地球の科学が発達しているとは思えないから。科学で解明できることがすべてだとは思っていないから。+・・・何でも信用しやすい性格だから?

いいの。バカでも。楽しいほうが。