生理学検査

 生理学検査は病院で行う検査のうち、直接患者さんに触れて指示しながら行うものです。具体的には心電図、呼吸機能検査、超音波断層撮影、MRI、サーモグラフィー検査、重心動揺計検査、筋電図検査、血液ガス検査などです。

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心電図・・・一般的には手足の四肢と、胸部6箇所に電極をつけて測定します。この検査では、心筋梗塞や狭心症などがわかります。また、負荷心電図というのもあります。これはエルゴメータを使ったものや、トレッドミル検査などです。狭心症のありそうな人に体を動かさせ、人為的に狭心症発作を生じさせ、そのときの波形を記録するものです。主に、ST波の変化を見ます。しかしこの検査の時には必ず医師が立ち会います。このほかに、24時間ホルター心電図というのもあります。これは一日中心電図を測定し、深夜の心臓の異常も把握しようというものです。心電図を測定しても異常の現れない心臓病はあります。徐脈の人なども深夜、早朝になるともっと脈は遅くなります。ある一定以上の徐脈はやはり、非常に危険です。しかし、昼間にはそういうことがわからず就寝中にのみ著しい徐脈が起こる場合非常にホルター心電図は有効です。また、不整脈なども危険な不整脈というのがあります。夜中や明け方にどのような波形がどのくらいの頻度で発生しているのかをホルター心電図は明らかにしてくれます。
 
 
 

呼吸機能検査・・・呼吸機能検査には様々なものがあります。一般的には%肺活量と、努力性肺活量の検査が最も頻繁に簡単に行われています。%肺活量は同じ性別・同じ年齢・同じ身長の人と比較して何パーセントの肺活量があるかを見ます。基準値は80%以上で正常で、それ以下だと拘束性換気障害が疑われます。拘束性換気障害は空気を吸い込む力が弱いと生じます。肺繊維症が代表的疾患です。努力性肺活量は一秒率というのがもっとも大切です。空気を吸った後に一気に吐き出す検査ですが、最初の1秒間に何%の空気を吐き出せるかを見るものです。70%以上で正常で、それ以下だと閉塞性換気障害が疑われます。閉塞性換気障害は気管支炎や喘息のとき生じます。こういう疾患の人は吸う力より、吸ったものをうまく吐き出せない病気なのです。

超音波断層撮影(エコー)・・・近年機械の精度が急速に発展しました。患者さんに超音波を発生させたり、戻ってくる波長を拾い上げる探触子をあてがい、心臓や腹部の状態をリアルタイムで観察する検査です。各種のがんや異常病変、畸形などもわかりますし、産婦人科で胎児の発育状態などもエコーによって確認しています。最近は、表在部分である頚動脈や、甲状腺、眼球、乳腺、四肢の筋肉なども積極的に見るようになっています。しかし、腹部では臓器の観察は得意ですが、消化管に関しては今ひとつ効力を発しない欠点もあります。また、空気のあるところも見えないため、肺の中も見えないし、食後すぐだと消化管でガスが発生するため内臓が見にくいといった欠点もあります。患者さんの体型にも左右されます。太った人は痩せた人よりも見にくいと思います。特にすい臓を描出するにはかなりの根気と技術と患者さんの状態によります。探触子で押さえつけるだけでなく同時に探触子を持った手で押さえつけるようにし、消化管ガスを移動させると見えることがあります。しかし、太った人で食後直ぐにすい臓を見ようとするには条件が悪いといえましょう。ですから、太った人は痩せた人よりも病気の発見率は低いと思われます。形態だけではなく、質的なものや周辺の様子、血液信号がどのようなものであるかなども重要な条件になっています。詳細は正書をご覧ください。CTやMRIで見えなかったものがUS(超音波画像診断)でわかるということもあります。CTやMRIで見えてUSで見えないこともあります。確定診断は病理学検査にゆだねることになるでしょう。現在は3Dで立体的に見えるものや造影による検査も出来るようになりました。

MRI検査・・・強力な磁気を利用し体内の原子の中にある陽子を振動させ、体内の様子を画像化します。磁気を利用するため、体内に金属の埋め込まれている患者さんを検査することはできません。様々な疾患に応用できます。特にレントゲンでは写らない、椎間板ヘルニアなどの診断に有用です。30分くらいかかりますので、救急にはむしろCTが好まれます。

サーモグラフィー検査・・・体内から発生する熱をカメラでキャッチし、カラーグラフで表現します。生理学検査の中でも最も侵襲のないものです。血流障害では、低温となり、炎症や腫瘍や、甲状腺機能亢進症では体温が高くなります。そういった温度の変化を利用した検査です。糖尿病などの痺れや壊死は低血流となりますので低温となります。

脈波図…いろいろな種類のものがありますが、今話題になっているのは、簡単に動脈硬化症や閉塞がわかるタイプのものです。

 

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