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「フランス窓便り」田渕由美子 |
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田渕由美子は、70年代後半から80年代後半にかけて「りぼん」で活躍していました。このコミックは、70年代の代表作を集めたものです。素敵な洋館に友達だけで暮らすという、いかにも乙女チックという言葉が似合いそうですが、この「乙女チック」の代表が田渕由美子だったと思います。絵柄や題材は、ちょっと60年代していますが、なんかハートウォームな世界がとても懐しく包んでくれるような気がします。 | |
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「こさあじゅ」田渕由美子 |
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田渕由美子の80年代の代表作を集めたものです。このころの作品は「りぼん」でリアルタイムに読んでいました。ちょうど色気付いてくる年ごろになってきた私は、本当にこれらの作品達が好きでした。恋に不器用な女の子達の一生懸命な姿が生き生きと描かれています。この作品集に収録されているのは、どれも好きですが、特に「浪漫葡萄酒」は、りぼんオリジナルに掲載された時には、その表紙の美しさと深みを増した内容に感動しました。確かこの作品の前に田渕由美子は出産をしていたと聞いていたので、彼女の作品の完成度が出産によって円熟と言えるようになったんだなぁと感じていたりしました。 | |
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「砂の城」一条ゆかり |
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現在も活躍している一条ゆかりの代表作。最近昼メロになったので知っている方も多いはず。77年から81年まで「りぼん」に連載されていました。フランスのお嬢様ナタリーとその恋人の子供のフランシスとの大メロドラマ。はっきり云って、これだけやってくれれば充分というようなメロドラマで、一緒に心中したはずの男が記憶を失って家庭を持ち、子供までいて、その男が事故で死に妻が後追い自殺するとその子供を引き取り、男の名である「フランシス」と名付け育て、最後にはその子と結ばれるというストーリーでした。その途中にナタリーは精神を病んでしまったりとか、現在のレディスコミックに連載しても何の遜色もない読みごたえのある作品です。私には、絵柄がちょっと合わない感じでしたが、ストーリーに引っ張られて、毎月読んでいました。それにしても、あの昼メロはクサイ脚本と演技のせいで見ていませんでした。というより、かつての大場久美子ファンにとって、今のクーミンを見ていられなかったのが本音かも。 | |
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「花ぶらんこゆれて…」太刀掛秀子 |
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78年から80年まで「りぼん」に連載されていました。主人公のるりが惣一郎と結ばれるまでのお話。るりは、金髪に瑠璃色の瞳を持つ女の子。義母には、連れ子の兄がいて、そのうちに妹が生まれる。義母の辛い仕打ちにも耐え、るりはやさしい少女に育つ。少年と出会ったるりは、恋するが病弱な妹もまたその少年に淡い恋心を持っていた。それを知りるりは…。そして妹は病死し、ついには、るりも失明してしまう。しかし、なにもここまでと思うほどにこの時代のヒロインは運命にもてあそばれてしまうんですよね。何度読んでも感動してしまいます。 | |
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「ポポ先生がんばる!!」太刀掛秀子 |
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「ポポ先生がんばる!!」は、83年に「りぼん」に連載されていました。主人公の一文字風太ことポポ先生は、大学を出たばかりの獣医さん一年生。そんなポポ先生が北海道の片田舎に就職。自然の中で動物達やそこに暮らす人々との触れ合いを通して描く名作。「花ぶらんこ」が大河ドラマなら、この「ポポ先生」はハートウォーム物語。太刀掛秀子の人間に対する愛が昇華されています。それにしても、首都圏しか住んだことの無い私が、北海道の千歳に3ヶ月の長期出張に行ったときですらカルチャーショックが大きかったのに、この状況は凄いですよね。それにしても北海道は広いなぁ…。「ちゃむとたいせつなともだち」は、82年に掲載されました。少年と犬の感動物語。出会えば必ず別れが来るし、犬の方が絶対に先に死んでいくって解っているのに…そんな話です。ありきたりだけれど、やっぱり感動してしまいます。 | |
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「Mickey」小椋冬美 |
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現在も活躍している小椋冬美さんの作品です。80年の作品です。フィギアスケートの選手のミッキーとグレイの恋物語。恋に不器用なミッキーが、小さな妖精(?)に助けられながら恋する姿がとっても好きでした。小椋冬美は、田渕由美子・一条ゆかり・太刀掛秀子・陸奥A子らの次の世代を代表する漫画家として登場してきました。やはり独特の感性を持っており、いまでもその感性は衰えていません。それにしても、このコミックスは大きさが違うもの全3種類持ってるんだよなぁ。いままでのもそれに近いけど。 | |
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「リップスティック・グラフィティ」小椋冬美 |
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これも小椋冬美の代表作。81年から82年に「りぼん」で連載されました。女子部と男子部に別れている高校に通う、街子、神子の微妙に揺れ動く少女の想いが描かれています。といっても、男の私には本当のところは解らないんですけど。でも、ちょっと懐しいようなアンニュイな雰囲気がとても好きでした。今の高校生も姿は違ってもこんな感じなのかなぁ。 | |
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「薔薇色のお酒」小椋冬美 |
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小椋冬美がYOUNG YOUに92年と88年に載せた作品達です。これらの作品は、この文庫で初めて読みました。いつまでも作品の雰囲気が変わらない人だなぁ。さすがに画風は変わったけど。この「薔薇色のお酒」は、30ぐらいの作家とその家に来た通いの家政婦さんの大人の恋物語で、その恋なのかどうか解らない距離感の雰囲気がとても気に入っています。「僕の好きなPeach Pie」の方は、隣に越してきたわがままなモデルの子に翻弄される漫画家の青年の話で、これもなかなか恋のような違うような雰囲気がとても好きです。やっぱり小椋冬美って雰囲気の作家ですよね。 | |
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「甲子園の空に笑え!」川原泉 |
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川原泉の代表作です。それぞれ84年、85年、86年に「花とゆめ」に連載されました。川原泉は、「カーラ教授」「哲人」の異名を取るほど、その漫画の中にいろいろな知識や哲学的な台詞が鏤められている。といっても、難しいことを振りかざしているのではなく、タイトルからもわかる通りそれをユーモアに包んである。カーラ教授の漫画の主人公達は、お気楽な小市民と呼べる善人達で読んでいて心が癒される漫画も珍しい。なんか、読んでいてほろりとさせるツボを心得ているというか、安心して読める漫画です。これ以外にも好きな作品は沢山あるのですが、ここには代表としてこれを載せます。他の作品に比べ少女漫画していないので男性にもファンが多いので、興味のある男性は是非お読みください。その証拠にこの本をカバーも掛けずに読みふけっているサラリーマンを電車で見掛けたことがあります。 | |
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「観用少女(プランツ・ドール)」川原由美子 |
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川原由美子は、80年代に「少女コミック」系で活躍していた作家で代表作に「前略ミルクハウス」がある。この作品は、ちょっとホラーっぽいので読まずにいたのですが、ある人の強い進めにより読んでみると直ぐにハマってしまいました。ホラーって云うよりもSFに近い感じ。ブレードランナーに出てきそうな街のとあるお店で売っている少女の人形。餌は、一日三回ミルクを与えるだけ。肥料として週一回程度砂糖菓子を与えると色つやが保たれる。きれいな服を着せて置けばよく、着替えもバス・トイレも躾けてあるという人形に魅入られた人間のお話。そういうと、まるで人形が人間を喰らってしまうような話に見えるが、育て方を間違えると太ったおばさんの様にもなるといったようにそんな話ばかりではありません。なんか観用少女を通して人間を描いているって感じの漫画です。 | |
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「ああっ女神さまっ」藤島康介 |
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OVAにもなったし、今度映画にもなる漫画で、説明の必要がないほど。藤島康介の持ち味は、やはりやさしさなのかなぁって思います。とにかくベルダンディは女神だから当たり前なのかもしれないけど、究極の恋人。それにしても、映画が待ち遠しい。 | |
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「Wish」CLAMP |
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CLAMP版「ああっ女神さまっ」って感じで、天使の琥珀とそれを助けた秀一郎(本当のしゅうは、「王秀」ですけど)のお話。CLAMPらしくちょっとアブナイ雰囲気もあり、ラジオドラマ化もされました。CLAMPなら「カードキャプチャーさくら」が今度アニメになるということでこれからもCLAMPが面白くなりそう。ほえほえの琥珀ちゃんのおかげで悲惨な終わりにはきっとならないと思います。 | |
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「魔法使いでもいいよね」清水ゆーり |
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清水ゆーりの絵って、とても愛らしいので気に入っています。特に眼がいい感じ。この方は音大の学生さんのようで最近作品が掲載されていないのが残念。また、この方の作品は、魔法使いやらお化けとかがよく出てきます。でも、みんな可愛いため怖くないのが特徴かも。口当たりのよいハートウォームなお話が持ち味ですね。コミックスには、ほかにも「今夜もパラダイス」「怪盗アリス」がある。 | |
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「愛はどうだ!」谷川史子 |
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谷川史子さんの持ち味は、そのキャラクターの微妙な心理描写ではないでしょうか。なんか心に染みてくるって云うか…。一時中断していた「りぼん」の購読を再開するきっかけが谷川史子の漫画だったのです。この人の漫画に出会わなければ、きっとまた少女漫画の深みにハマる事にはならなかったろうに(笑)。コミックスには、ほかにも「花いちもんめ」「きみのことがすきなんだ」「きもち満月」「各駅停車」「くじら日和」「君と僕の街で」「一緒に歩こう」「ぼくらの気持ち」「ごきげんな日々」がある。 | |