インターネット俳句センター 5月の投句一覧


夕凪の空にむかいて鳥がたつ      緑丘

五月雨へ娘のくれた傘さして      芳福

シャボン玉男の育児休暇なり      照枝
末っ子の第二反抗走梅雨        照枝
髪洗ふその一言を待ちながら      照枝
大阪弁情に流され鱧の皮        照枝

わが誕生日の奢りとて薫風を      信之

伽羅蕗の一筋ずつに酒を酌む      晃
宵の酒冷めゆく頃やさみだるる     晃
この道は海へ続くのか雲の峰      晃
ようやくホタルが一匹生まれた     晃
五月闇父と歩いた声がする       晃
 

田の闇のはてまで蛙の声続く      なべ
田の蛙鳴き止みて闇広がれる      なべ
何事かあるや蛙の鳴き止みて      なべ
田の闇に指揮棒ふるはどの蛙      なべ
かえる鳴く輪唱の輪のどこまでも    なべ
母植えし茄子の花咲く子の為に     なべ

桜のささやきの下手をつないで     眞弓
はらはらと桜の涙雨とともに      眞弓
バニラの香りに満ちたる春の夜     眞弓
ジャスミンの甘い匂いに身をまかせ   眞弓
真白きカーネーションの中に母を見ゆ  眞弓
たんぽぽ綿毛ふわふわと吾子の手に   眞弓
けんかして風に震えるすみれのごと   眞弓
デルフィニウムの青心洗われて     眞弓

自転車の少女五月を駆け抜ける     なべ
葭切の声するあたり風騒ぐ       なべ
組み上げし鉄骨座る夕焼けに      なべ
鉄骨の上なるとびの夕焼ける      なべ
黄昏て薔薇の紅深まれる        なべ
死時と決めし蚯蚓の日の下に      なべ
紫陽花の薄緑より咲き初むる      なべ
蜘蛛の囲のはるかに朝の月淡し     なべ

決心の揺るがす一言仏法僧       照枝
水田の空に母乗る耕耘機        照枝
衣更夫のタンスを占領す        照枝
いつまでも母ある暮らし茄子の花    照枝

部活終え笑顔が帰る夏の夕       正人
<部活終え笑顔で帰る夏夕べ>

カエル追い庭駆け回る雨上がり     孝昌
<カエル追って子の駆け回る雨上がり>

渡り来て2才を謳う行行子       けいじ
親子して鴨の親子を見てる夕      けいじ
これを薫風と言うのかバスを待つ    けいじ

句評談一声高き笑いあり        和章
昼休み俳句談義に笑顔あり       和章
給食も俳句づくりの盛り合わせ     和章
校庭に子らの声する五月晴れ      和章
五月晴れ古い校舎にはずむ声      和章

ディキシーの似合う五月の仕舞い雨   晃
はしゃぐ児へママといっしょの夏帽子  晃
緑陰を過ぎゆく風の緑見ゆ       晃
夏の陽に緑のキラリと目を射抜き    晃
雲の峰風の音して汗引きぬ       晃
五月尽みな袖まくりして街を行く    晃
五月尽みな袖まくりする街となる    晃
ながむしの丈の長さの悲鳴出し     晃

蜂が飛んでいる足の力を抜いて     信之

五月雨に黙して通夜の人帰る      なべ

子を起こす声聞こ来る柿若葉      けいじ
<子を起こす声聞いている柿若葉>
アルバイトの子迎えに出る五月闇    けいじ

かあさんがきったすいかのいいにおい  のぶゆき

あじさいがうすむらさきにももいろに  緑丘
コンクリートつきやぶりたり夏草は   緑丘

Bamboo leaves are falling,just like falling in my bosom. (Masako)

Father walking with his child hand in hand, the same sunburnt, (Nobuyuki)

一大樹定家葛の花なりし        真佐子
堂縁にこまかき影の若楓        真佐子

赤瓦に鯉のぼり映ゆ古き洋館      てつじ
グリーン博わが社のコマに妻と居る   てつじ
連休やひねもす庭で花いじり      てつじ
若葉越しパステル色の五月山      てつじ
学生の熱気凄まじネシヤ夏       てつじ
衣がえ記憶の中のセーラ服       てつじ

Pastel blue dyes Mt. Rokko and the sea mid spring light (Ted)
"Ohayou" a cute voice from Chicago, a night of May (Ted)

Carp streamers upon a red - tyle roof, old Western house (Ted)

夏蝶の水辺に羽を開き閉じ       なべ
用水の水早まれる田植時        なべ
草刈りの青きにほひに浸りつつ     なべ
ピアノ弾く子の止まりつつ五月尽    なべ
もずくの酢喉に残してビール飲む    なべ

草引きし庭にすわりてビールのむ    緑丘
紫蘇摘みし手をかぎながら昼寝する   緑丘
<紫蘇摘みし手の残り香に昼寝する>

のんびりと窓際の鉢日光浴       七重
新緑の中天高く飛ぶ球と声       七重

手に取りてまた闇に置く初蛍      なべ

短夜の機窓に広がる滑走路       登美子
在りし日の書棚の聖書父の日や     登美子
絵日傘をくるくる廻す里の道      登美子

春風に起こされて花が咲く       真也
春風の匂いはどこまで続くのか     麻美
春の風通りすぎるなと春が言う     尊史
春の風菜の花ゆらしあったかい     巨人
母の日は毎年いつものお手伝い     美里
雨が降るかえるの声が聞こえたぞ    健一朗
かえるの声夜になるほど耳を刺す    俊喜
水田の水を見に行く祖母と父      恵美
風吹く日夏の香りがまじってる     良子
鯉のぼり家族そろって川のぼり     美緒
怒られてあわててしまう下敷きうちわ  千秋
かえるの声でもうすぐ梅雨だとふと気づく 恵子
日の暮れた空にはカラスと鯉のぼり   恵
食卓に甘い香りのイチゴ並ぶ      良平
去年より一足早くカッパ着る      直幸
雨降りで鯉のぼりだって溺れてる    智也
巣作りを我先に急ぐつばめかな     和人
五月晴れ気分が休む心地よさ      勇介
朝靄の中足音が走っている陸上練習   孝昌
囀りや箒持つ子の朝清掃        拓
春の古都汗ばむ陽気に袖まくり     光久
掃除の手ちょっと休める燕の巣     太
初めての虫取り網に子の笑顔      太
玄関の隅に見つけし虫取り網      太
久万の田に蛙の声の雨を呼ぶ      新吾

颯爽と生きたし朝の風薫る       なべ
夏帽の公民館長草を刈る        なべ
<草を刈る帽動き公民館長>

伸ばしたる竿潜り飛ぶオニヤンマ    けいじ
朝食に緑を添えるきうりもみ      けいじ
カサブランカの蕾に触れて出勤す    けいじ

質問の声の静かに南風         晃
挙手の手の明るく動く更衣       晃

就職の相談うけしウナギ食う      緑丘
夏の日の夕日をおって新幹線      緑丘

少年の日を語り尽くせず五月闇     けいじ
送り出す恩師の車遠蛙         けいじ
枕辺に耳鳴りのごと遠蛙        けいじ

明易し夢より覚めてあせぬぐう     緑丘

薫風や修学旅行の子の発ちて      なべ
<風薫る修学旅行に発つ子らに>

夏の風キャンパスにさっと薄くぬる   晃
絵筆持つ瞳緑の中にいる        晃
薫風の絵の具をそよと吹き抜ける    晃
ふる里の嶺の蒼きを描きけり      晃

大夏野ぐるりとわれを軸として     登美子
虹立つや天国の扉へ一直線       登美子
ジーンズの光るペディキュア素足なる  登美子

図書館の開く時遠く五月雨       なべ
外は雨中は五月の絵画展        なべ
会議室ひとすじ長き蜘蛛の糸      なべ

早苗田の近くにありて同窓会      けいじ
山の田に水みなぎりて余り苗      けいじ
若葉風少年に帰る同窓会        けいじ
<少年に帰る日の若葉風に吹かれ>

天ぷらがからりと五月の音をたてる   信之

シャワー浴び街に出てゆく薄暑かな   緑丘

花嫁の瞳に若葉の風流る        晃

車輪梅雨の合間に虻誘う        樗枝
<虻飛んで短い晴れ間車輪梅>

五月雨にすそを濡らして道渡る     緑丘

昼寝人鳩も講師もくぐもりて      知樺

潮の香や四つにたたむ夏帽子      登美子
天へ向く大花びらや古代蓮       登美子
夏の夜ハンドベルの音星屑に      登美子
待ち合せ鏡の中のサングラス      登美子
再会やワイングラスに薔薇の雨     登美子

夏に入る今朝の太陽真ん丸だ      信之

クレソンは異国の川で花咲かし     緑丘
五月雨がやむのを待って草を抜く    緑丘
霞み草娘が迷う服の色         緑丘

花アカシヤ洋画の一コマゆれて消ゆ   真佐子
誰が山荘あじさいまこと湖のいろ    真佐子
五月闇田の面にうつす鶏舎の灯     真佐子

遠足の双子のリボン揃いおり      けいじ
夫婦して遠き越後の粽剥く       けいじ
物干さん十薬の花ゆれる庭       けいじ

語らいの途切れて燕飛び立てる     なべ

点々と足跡の続く畦光る        晃
ほろ苦きモカを楽しむ初夏の夕     晃
ボサノバとモカの香りと浅い夏     晃
初夏の陽の沈みて雲は息つけり     晃
初夏の陽のつかの間の色の町を染め   晃

陽をうけた泥は潤い田植え待つ     樗枝
<陽をうけた泥の潤い田植え待つ>

教室に女子の悲鳴の夏の雷       晃
夕立をにらんで子らの走り去る     晃
夕立やしばし廊下のにぎやかに     晃
生徒の足を止めて五月を流す雨     晃
<生徒の足止めて五月を流すかに雨>
女性徒の悲鳴は笑いなり夏の雷     晃

新緑を写して蒼きお堀かな       虞洛
水辺行く黄色電車に青葉かな      虞洛
<水辺行く電車の黄色また青葉>
お堀端釣り人今日も春うらら      虞洛
みかん花今年の実り想い馳せ      虞洛
さやえんどう孫も楽しむ庭畑      虞洛
クラブ持ち新緑萌える散策路      虞洛
新緑の歩き馴れたる道暗し       虞洛

小走りに前行く小紋の女(ひと)五月  けいじ
母の日のシフォンケーキふんわりと   けいじ
緑の縞駿河茶の国薄曇り        けいじ

少年の潔癖白き靴を買う        なべ

うつろゐし紫陽花の花雨にぬれ     登美子
入道雲見ゆかくれする烏帽子岩     登美子
七里ヶ浜日傘の中の影二つ       登美子
せかされし犬と散歩や五月尽      登美子
母の日やいつもと同じ終い風呂     登美子

五月雨の水轢く音に目覚めけり     なべ
五月雨や昨日の炬燵懐かしむ      なべ
五月雨に濡れて狂女の草むしる     なべ
五月雨や新入部員さぼりたし      なべ

眼に入れて五月の空の広がれる     信之

つばくろを待ちてたたずむ軒のした   緑丘

餅蒸さん心に決めて朴葉採る      けいじ
蒸し上げし朴葉の匂い皿に盛る     けいじ
東京のホテルの昼に豆ご飯       けいじ

杉の雨止みて根元の破れ傘       晃
苔蒸した岩を巡りて夏の水       晃
水生まれ水流るるや初夏の嶺      晃
一方は夏へ流るる分水嶺        晃
聖五月生命湧く水に手をひたす     晃
夏山路今は車で越えゆけり       晃
幼な児の祖母と早苗を運び来ぬ     晃

五月雨の静かに時を刻みつつ      なべ

春落葉軽きあわれを誘いつつ      真佐子
峡深く大樹の被ぐ藤衣         真佐子

薫風に頁めくられ眼閉ず        てつじ
新緑や老ハイカーの声若し       てつじ
蒸し暑き薄暑の車内どっと汗      てつじ
飛行雲北摂またぎ夏立ちぬ       てつじ
雨余天燕子帰来醒午夢         てつじ

みかん花今年の秋を想い馳せ      虞洛
さやえんどう孫も楽しむ庭作り     虞洛
クラブ持ち新緑萌える散策路      虞洛
新緑の歩き馴れたる道暗し       虞洛

つばめ来る公民館の玄関に       なべ
初蝉を聞く連休の最終日        なべ
花時計花それぞれに夏来る       なべ

うすみどりみどりきみどり青葉さく   緑丘
<うすみどりみどりきみどり青葉なる>

たらの芽摘む美濃の山塊雲晴れる    けいじ
たらの芽を持ちて訪う夕餉前      けいじ

母の日の礼の電話の母元気       晃
母の日やコチョウラン届いたと母の声  晃
母の日の電話に父の耳遠し       晃
薄紫なる桐の花こぼれ咲き       晃
桐こぼれ地に薄紫の匂いして      晃
大柄の葉に花大柄の朴白く       晃
「さあいこう」守備に散る背中に夏の風 晃

花蜜柑インターネットの静かな夜    信之

つばめ鳴き向かい合わんや青き空    知樺
発車ベル父の握らす小銭の重さ     知樺

聖五月わが誕生の月という       信之

カーテンをふわり五月の風通る     なべ

囀りや鳥語通訳いませんか       稲子

新築の校舎に月の傘涼し        晃
遠ざかるテールランプに初夏匂い    晃
薫風にサッカーの歓声寄せて引く    晃
<風薫るサッカーの歓声寄せて引き>
サッカーの歓声汗ばみて薄暑なる    晃
海風の段々登る麦の秋         晃

五月闇木の葉一枚落ちる音       なべ

家々の花盗み見て五月来る       けいじ
道変えて家に帰らんクレマチス     けいじ
白きパンにレタスの緑挟む昼      けいじ

戸袋の隅を住処に雨蛙         なべ

東京へ行こうと思う耕しつ       泰子
楠若葉背に独り見る地図の東京     泰子
若葉風ここが上野と声にでる      泰子

弘前の残り吹雪に間に合えり      虞洛
弘前のぼたん桜や主役の座       虞洛
花散りて想像力をかきたてる      虞洛
弘前城早き桜の名残花         虞洛

弘前の桜訪ねて友と行く        虞洛
新緑の春もまた良し弘前城       虞洛
花去りて松の見事さ弘前城       虞洛
桜散りりんごの花やなお見事      虞洛
津軽来て囲炉裏ホタテの味や良し    虞洛
津軽来て桜過ぎ去り山菜料理      虞洛
山荘の湯こんこんと若葉萌ゆ      虞洛
春の夜の炉端談義に雨静か       虞洛
友の妻紅葉語りて桜散る        虞洛
新緑の青き山脈ここにあり       虞洛
新緑の錦絵愛でつコース行く      虞洛
紅葉の山を想いて残り花        虞洛
岩木山新緑の袴佇まい         虞洛
新緑の白神山地中想う         虞洛
早過ぎる春が来たりて葉桜や      虞洛
若葉萌ゆ三内丸山風強し        虞洛
雨風も熱烈歓迎竜飛の崎        虞洛
春嵐と見紛うばかり竜飛崎       虞洛
竜飛崎ゆったりと舞う風車かな     虞洛

紫陽花やつぼみを溜めて雨を待つ    緑丘
白髪ふえ蕗の煮付けに豆ごはん     緑丘

昼下がり蜘蛛にも美味し牡丹かな    芳福

ファインダーのぞけば見える春の風   芳福

草刈りの鎌を止めたる蛇の衣      なべ

友ありて筍とどく宅急便        緑丘
えにしだや言い争いを後悔し      緑丘

草原の陽ざし静かに姫じをん      真佐子
姫じをん裾野の陽ざし穏やかに     真佐子

新緑の鼓動全山かけ登る        晃
新緑に埋もれて山に村のあり      晃
若葉風山柔らかくて優しくて      晃
山芍薬心静かにただ白く        晃
葉桜や蘂の心の安らかに        晃
今青嶺に汗かいた自分が立っている   晃


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