陸奥宗光の報告書

 特命全権行使としてアメリカに赴任した陸奥宗光が、大隈重信(外相)に対して、当時のサンフランシスコの在留日本人の状況を報告したもの。「書生と称しいずれも無職の少年で、もとより一銭の貯金もなくアメリカ人に使われ、わずかに糊口をしのぐありさまである、国を出るときには学問修行の志を抱いていたものも、無計画無一文では修行できる道理もなく、アメリカ人の使役するところとなり、いわゆる奉公人気質に染まりきり、ただ休みの日にごろごろすることだけが楽しみといったぐあいに堕落してしまっている」などと痛烈に留学生の状況を批判した。

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