馬場小三郎

 1856(安政3)年、細川藩士として熊本市に出生。
 戊辰戦争に従軍、西南戦争に賊軍として参加。1882(明治15)年、明治天皇の「万里の波涛を開拓して国運の進展に貢献せよ」との詔勅に接して渡米を決意。1887(明治20)年サンフランシスコに密入国する。
 果樹園労働のパイオニア。
 「日本人発展の将来はメキシコにあり」として、「実業会」を組織。菅原伝らの政論派による「日米用達会社」の向こうを張って「遠征社」をおこし、新聞を発行した。
 1894(明治27)年キリスト教に入信。1902(明治35)年のオクスナード争議(ロサンゼルス北方のオクスナードの製糖会社における従業員紛争)を指導。
 モントレー郊外の山中を長期間にわたってさまよい、霊的な啓示を受けたこともあったと言われる。病に苦しむ人々を信仰によって快癒させるなど、奇跡を起こすともいわれた。
 太平洋戦争中はマンザナ等に収容され、1946(昭和21)年ロサンゼルスにて死去。

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