漫才・彼女が欲しい!
2人「はいどーも!『フリダシニモドル』です!よろしくおねがいしまーす!」
速見「カッコイイ方が速見真一で、2年連続でおみくじで凶を引いたのが高橋康二です!」
高橋「来年あたり大凶引いてしまうのではないかと、今からビクビクしています。」
速見「おみくじに凶が入っていることを見事証明してくれました!ありがとー!」
高橋「どうでもいいよそんなの………そんな事よりオレ最近思うんだけど………」
速見「ショートコント『ザビエル』!」
高橋「人が話してんだろ!それにショートコントのタイトル奇抜すぎんだろ!」
速見「何!意外なほど優れているだと!?」
高橋「そっちの意味じゃねぇよ!風変わりの方の意味だよ。」
速見「で?何だよ?人のショートコントを中断させてまでお前が話したい事とは?」
高橋「お前のショートコントだってそんな重大なモンじゃないだろ………オレ最近思うんですけど、彼女がほしい!」
速見「………それがオレのショートコントを中断させてまでお前の言いたかったことか!?」
高橋「何キレてんだよ!!でもそろそろ彼女ほしいんですよ!」
速見「あー、確かにお前も80歳越えたからな。」
高橋「越えてねぇよ。80歳越えてたら『そろそろ彼女ほしい』なんて言ってられないからさぁ。まだ学生ですからね。」
速見「え?どんな子がいいの?なるほど、やまんばギャルがいいのかぁ。」
高橋「言ってねぇよ。古くね?やまんばギャル。とっくに少数派民族になったわ。」
速見「え?じゃあどんな子がいいの?」
高橋「理想はやっぱり明るい子ですね。」
速見「光が強くて物がよく見える子がいいのか?」
高橋「そっちの意味じゃねえよ!どういう子?それ。お釈迦様か?」
速見「あ、元気な子がいいわけね?」
高橋「そうですよ。まぁ後は料理が上手くて、性格も良くて、顔もそこそこ良くて、できればお笑いが好きな子がいいね。」
速見「高望み過ぎじゃねぇ?それ。」
高橋「いいんだよ、理想なんだから。若干完璧超人でも理想の世界ならOKよ。」
速見「それは妄想だけどな。じゃあ現実世界でお前のことを好きになりそうな奴で、そういう子はいるの?」
高橋「いないけど、一応好きな子はいるんですよ!」
速見「へー。」
高橋「いや、もうちょっと食い付けよ!なんで今『へー』で流した?」
速見「興味無いから。」
高橋「それを言ったらお終いじゃねぇかよ!もうちょっと食いつけ!」
速見「で?その好きな子とはどんな関係なの?」
高橋「うーん、一応友達くらい。告白したいんだけど告白できないんだよね。」
速見「なるほど。じゃあオレが酷薄の仕方を教えてやるよ!」
高橋「断る!酷薄(残酷で薄情)なんかしちゃったら確実に嫌われるわ!」
速見「わかった。じゃあ告白の仕方を教えてやるよ。」
高橋「でも、お前大丈夫なのか?」
速見「任せろ!何てったってオレは恋愛に関しては自称・『無冠の帝王』だからな!」
高橋「自称じゃ困るし、無冠の帝王っていう表現が一番信頼できないんだよ!でもまぁ、頼むわ。」
速見「まずはその好きな女の子を呼び出すんですよ!」
高橋「あー、呼び出して告白するわけですね。」
速見「ピンポンパンポーン………2年C組の殺人狂子さん、至急屋上までお越しください。」
高橋「規模がでかい!何で学校の放送使っちゃってんだ!で、殺人狂子さんって誰!?」
速見「殺人さんは、お前が好きな子の仮名だよ。」
高橋「もうちょいましな名前は付けられなかったのか!?」
速見「お前全国の殺人狂子さんに失礼だろ!謝れ!てかまずオレに謝れ!」
高橋「なんでお前に謝るんだよ。スイマセン、全国の殺人狂子さん。」
速見「じゃ、オレ女の子やるからお前告白しろよ。」
高橋「うん。」
速見「何?話って?え?付き合ってくれ?ゴメンなさい!」
高橋「早い早い!1行で終わらせんな!・・・・・・・・・しかもオレ断られてんじゃん?」
速見「生理的に受け付けない!できれば死んで!ウザイ!」
高橋「告白したらお前が酷薄になってんだけど・・・・・・・・・ごめん、もう1回やらしてもらえる?」
速見「何?話って?岡村くん。」
高橋「オレ高橋だよ!流石に間違えないだろう高橋と岡村は!」
速見「何?話って?ちょっと早くしてもらえない?下らない内容だったらぶっ潰すよ?」
高橋「またお前酷薄になってきたんだけど・・・・・・・・・?」
速見「何?話って?」
高橋「実はオレ・・・・・・・・・君のことが・・・・・・・・・」
2人「好きなんだ!」
高橋「何でお前も言うんだよ!オレが言うんだろ!」
速見「何言うか予測できたから・・・・・・・・・」
高橋「予測できても言っちゃダメだろ!」
速見「うーん、やっぱりお前インパクトが足りないよ!そんなんじゃ女の子は引かれないよ。」
高橋「そうか・・・・・・・・・でも、インパクトってどういう感じにすれば?」
速見「例えば、『もし君に振られたら君は死ぬ!』みたいなことを言うんだよ。」
高橋「恐いよ。普通それは『君に振られたら僕は死ぬ!』だろ?逆恨みで殺すのか?」
速見「じゃあ オレがお手本を見せてやるよ。インパクトのある告白!」
高橋「大丈夫か?インパクトあるのか?」
高橋「何?話って?」
速見「実はオレ・・・・・・・・・君のことが好きなんだ!」
高橋「え・・・・・・・・・?そんな・・・・・・・・・急に言われても・・・・・・・・・」
速見「これを見てほしい!」
高橋「え?それは・・・・・・・・・?」
速見「退部届だ!」
高橋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
速見「君に振られたら僕は部活をやめる!」
高橋「学校やめろ!!何で部活なんだよ!大したことないだろ!」
速見「君に振られたら帰宅部をやめる!」
高橋「帰宅部は部活じゃねぇよ!!・・・・・・・・・なんだよお前、インパクト0じゃねぇかよ。」
速見「そんな事は無い!何故ならオレはこの方法で5人に告白して全部玉砕した!」
高橋「駄目じゃねぇかよ!」
速見「え?『囲碁で両方の境界にあってどちらのものでもない目』だと!?」
高橋「その意味じゃねぇよ!いいかげんにしろ。」
2人「ありがとうございました。」
