バイオリンジョーク集なのだ
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あるモンタナの田舎の楽器店に物凄く古く見えるバイオリンが高い値段をつけて売りに出されていた。バイオリンの胴の中のラベルを見ると「西暦1434年製造」と書かれていた。客がやってきていわく「そんな馬鹿な。そんな昔にバイオリンなんかあるわけないじゃん」と言った。店の主人はすまして答えた。「だから高いんだよ、これは」
カリフォルニアのパームスプリングズの楽器店でバイオリンを探していたら、「お客さん、いいのがありますよ。たった500ドルですよ」と店のオヤジがいうので見たら、弦が全部切れて渦を巻いているバイオリンだった。「今は弦が切れているからお安くしておきますよ。ほんとは1000ドルなんですよ、はい」というのであった。
金田正太郎が敷島博士に鉄人28号の後継機として鉄人29号を作ってもらった。鉄人29号は28号の無線電波リモコンと異なり、バイオリンをベースにして作った音波による操縦器を採用していた。それで金田正太郎は、鉄人29号を操縦できるようになるために、バイオリンのクラスを取らなければならなくなった。そうしているうちに、正太郎のバイオリンはスズキメソッドで上達していった。
ある日のこと、悪の科学者ドラグネット博士の作ったロボット、バッカスが町に攻めてきた。ところが鉄人28号はオーバーホールのため検査工場で分解掃除中であった。正太郎はしかたがなく、鉄人29号のバイオリン型操縦器を取り出した。
「怒れ鉄人! 進め鉄人!」
と言って正太郎が弾き出したのは「キラキラ星」であった。最も初歩的な旋律によって鉄人29号に電源が投入され内蔵コンピュータが立ち上がるように敷島博士によって設計されていたのである。
「ガオッ」
鉄人29号は格納庫から飛び出して怪力ロボットバッカスに立ち向かっていった。向こうからバッカスがやってきて鉄人に殴り掛かった。
「そんな事で負ける鉄人ではない。鉄人!殴られたら殴り返せ」
正太郎は、勇ましくプロコフィエフの「マーチ」を弾き始めた。鉄人は急に変わったように勇敢になってバッカスにズンズンと向かって行き、ボデイを連打して崖に追いつめた。ところがバッカスは背中にジェットエンジンを搭載していて空に向かって飛び上がった。
「ええと、鉄人29号を空に飛ばせるのは何の旋律だったっけか?」
としばらく正太郎は考えていたが、まもなく、はたとひらめいて、弾き始めたのは「熊蜂が飛ぶ」であった。間もなく鉄人29号は飛び上がったが、正太郎の練習はまだスズキのバイオリン教本第4巻のレベルであったので、弾くのが遅くなかなか飛行速度が上がらなかった。敵はチャンスとばかり鉄人に襲いかかって、強烈な鉄拳パンチを加えて鉄人を攻撃した。
「負けるな! 鉄人。こっちもパンチだ。チャイコフスキーのコンチェルトA-major第三楽章でどうだっ!」
正太郎は、相手のスピードにあわせるためにもっと早い曲を弾かなければならなかった。そこでピチカートが決まらないので、パンチも外れてばかりだったし、ダブルストップもいまいちで手足の協調運動がうまくゆかなかった。ビブラートの利かせすぎが災いして鉄人はしばしば痙攣してしまった。
「くそっ。だ、だめだ。敵のスピードが速すぎる。これでは敵に勝てない。ううむ。仕方が無い。鉄人!この場はひとまず退却だ。鉄人、さがれ」
しかし鈍速の鉄人29号はバッカスにつかまって逃げられず膠着状態に陥った。
「逃げろ、鉄人!最高出力を出せ」
そう言って正太郎はブラームスのコンチェルトの第三楽章のフォルテシモを出してバッカスから逃げようとしたが、バッカスのスピードが鉄人29号を上回っていた。あんまり無理矢理に慣れないフォルテシモをやったので、正太郎はついにバイオリン型操縦器のE弦を切ってしまった。
「し、しまった。E弦の送信が無いと鉄人29号は運動の微調整が出来なくなるんだった。どうしよう!」
正太郎が窮地にはまって途方に暮れていると、敷島博士が大塚警部とパトカーでやって来た。
「おおい、正太郎君。援軍を連れてきたぞ。」
彼らが連れてきたのはたまたま演奏旅行で来日していたイツハク・パールマンであった。彼は正太郎のバイオリン型操縦器をとってE弦をはり直し、弾き始めたのは、パガニニの「24カプリス」であった。鉄人は急に動作が機敏になってたちまちバッカスを圧倒して打ち負かしてしまった。
「やったぞ鉄人。これで正義が勝利した。パールマンありがとう。」
敷島博士が言った。
「そうだね。正太郎君。今回はパールマンに助けてもらったけれども、もっともっとバイオリンの練習をしなくては悪に勝てないね。」
パールマンがニコリとして一言言った。
「 Music is the best weapon to make all the people happy! 」
(鉄人29号物語:おわり)
あるバイオリニストが、ドラマーを夫に持つビオラ奏者の家に遊びに行った。その夫は既に一昨年前に癌で他界していた。このバイオリニストが行くと麦茶が出されたが、それには氷が入っていなかった。何でも、ドラマーの夫が氷の作り方のレシピーを持っていたのだが、彼が亡くなってしまったので以来氷が作れなくなってしまったんだと。
バイオリンの名士ハイフェスが死んで地獄に行った。彼が地獄に行ってみると、多くの亡者が炎の中で悶え苦しんでいたが、ふとみると、地獄の一画で一人の恰幅のよい男が美しいオープンカーに座り、周りには隣には美しい美女たちがいて一人は首に巻きつき、ある女はこの男に寄り添い、ある女はボンネットに座ってバイオリンの旋律を奏で、またある女は後部座席で新聞を広げて読んでいた。それを見たハイフェスは「ふむ、地獄もそんなに悪い事ばかりではないんだな」とつぶやいた。まもなく頭の上から天使がやってきて言った。「ハロー、申し訳ない。あなたは間違ってここに連れて来られた。今から君はこれから天国に連れて行こう。」こうしてハイフェスは天国に連れて行かれた。そこで彼は自分が地獄で見たものを話し、地獄もそんなに悪いところではないという印象を持ったと話した。そうしたら、天使がハイフェスに答えて言った。「あなたはあのようなものを羨んではいけない。そもそもまず第一に、あなたの見たオープンカーにはエンジンがない。そして隣にいた「女」たちというのはあれは実はホモの男達であり、その一人が広げて読んでいたという新聞は実は朝日新聞であり、バイオリンに見えたのはあれは南カリフォルニア製のビオラであり、真ん中に居た男は元アメリカ大統領だったのだ、あれは。」
スズキバイオリン教室のテキストブック第2巻の楽譜の中に間違ってモーリス・ラヴェルの"Tzigan"の楽譜が紛れ込んだ。何も知らない学生がそれをみてその通り弾き始めたが、間もなく先生にこういった
「先生。この曲『キラキラ星』の変奏曲みたいっスね」
ジャイアント馬場がバイオリンのレッスンを始めた。貸し与えられたのはビオラであった。間もなく上手になったので、自分のCDを出した。そのタイトルは「 少しは私に神経を下さい」であった。
#の数が猛烈に多い曲の楽譜を見せられて、楽譜文盲の山田は一言こう言った。
「なんでこんな所に井戸が一杯あるんか?」
見栄っ張りでランボルギーニなどの高級外車を乗り回しているヤクザの若親分が数千万円のイタリア製のバイオリンを買った。彼はそれで見せびらかしにカラオケバーで演歌を弾き始めた。見るとバイオリンの胴には、白ペイントで「自家用」と書いてあった。
嘉門達夫の次回の作品には、ヨーヨーマ、イツハク・パールマン、五島みどり、ズッカーマンをメドレーで共演させようともくろんだが、誰が先に出るかという順序の問題で折り合いがつかなかった。
カモン:「この中に一人、バイオリニストがおる!」
バヨリニスト:「いいえ、私ではありません」
カモン:「だったら、左手ジャンケンでパーを出してみろ」
バヨリニスト:「ようがす。ジャンケン、パー」
(と言って、彼は左手でチョキを二つ出したのだった)
カモン:「おまえやーっ!!」
ダブルストップを練習していたら弦がたるんできてトリプルストップになっただよ。ほげー
タルテイニのバイオリン曲、『悪魔のトリル』をマスターするためには左手がパーキンソン病に冒される必要があろう。
おプライドの高いバイオリニストである彼女にプロポーズする場合の殺し文句
「そのバイオリン、君にとてもふさわしいよ」
「バイオリンのボウで擦って音を出すんですよ」と先生にいわれて、ボウの木部で弦を擦過していた子供がおった。「棒でこするんでしょ」と弁解していたが。
バイオリニストは電球を交換する事ができない。左手は電球を撫でているばかりであり、右手は直線運動をするばかりだからだ。
本来バイオリンは右手で弦を押さえ、左手でボウを動かすものであった。それが右利きの大脳生理学の理屈にかなっていた。それが逆転させたのは、わざと難しくしてバイオリン人口の無限の増加を抑制しようとした昔の音楽演奏家ギルドの陰謀であった。(注:歴史的根拠なし)
ところが「左利き用のバイオリンを求む」という広告があった。
アメリカの田舎に行くと、あなたはしばしば真っ白なバイオリンを目撃するであろう。そんなバイオリンどこに行ったら売っているのか?と聞いたら、田舎のフィドリングのバイオリン弾きのおっさんが言うには、
「いやあ、バイオリンの茶色のニス塗装はフィドリングためのバイオリンの音を悪くするんでの、それでわしが丁寧に剥がして真っ白にしたんだわな」
バイオリンの音をコンピューターのMIDIで再現できるかどうかで喧喧諤諤の激論があった。
「マックのMIDI音源なんかガキ臭くて使えるかい。どあほ!」
「そげな事はねえだ。マックは一番だど。そういうPCこそダサいべした。」
「てめー、PCをなめとんか。ウィンドウは高性能なんやで。」
などという喧嘩をしていると郵便配達がダイレクトメールを落としていった。見るとマイクロソフトからの招待状で、ビル・ゲーツが新しいプログラムのバイオリンとの実演による音質比較のデモンストレーションをすると書いてあった。
「ん、なんだべす? まんづそったらこと可能なんだかは?」
「ったりめえよ。だからPCはマックよりええちゅうのや。」
二人は喧嘩を止めて連れ立って百聞は一見に如かずとばかり、行きゆきてマイクロソフトのデモンストレーション会場に着いた。
「あの、あんだがビル・ゲーツさんか? デモさ聞きに来たんだども」
「OK, OK, sure, you want to hear my performance, right?」
そうしたら、ビル・ゲーツがカバンから本物の高価なストラデイ・バリウスを取り出してその場で弾きはじめた。自信過剰のビルのバイオリンはとても聞けたものではなかった。その後ろで新しいMIDIが何やら音を出していたが、マイクロソフトのシステムのバイオリン音源はビルのストラデイ・バリウスをベースにしたものだと説明された。
「こったらPCの演奏がマックよりえがったと言うだか?」
「あかん、あかん。確かにマックのビオラMIDIの方がもっとええ音するさかい、こんなん買う価値無しや。わいの面目丸つぶれや。ほな帰ろ、帰ろ。」
二人が帰ろうとすると、ビル・ゲーツが引き止めようとしてこう言った。
「No, No, don't worry. I am now in violine practice by Suzuki Method. I plan to develop the next version after I completed the Suzuki Violin Textbook #2. 」
「カモンタツオのソファー」やと思ったら、"Come on! That's all so far." やったーっ!
Yes indeed that's all folks. Come again.
当ページのジョークはこれからもさりげなく予告無しに徐々に増えて行くでしょう。
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