ホタルのページ
自然の中へ…第一回は「蛍」です。
今週のホタル情報♪
ついにホタルの季節が終わりに近づいています。
福岡市の近郊では場所によってはまだ数匹のホタルが見られますが、
あと1週間もすればホタルは見られなくなります。
来年もまた美しいホタルに会えるように願いを込めて・・・
[日本名]
蛍、星垂る、火足る
[英語名] Firefly
[名前の由来]
星が空から降ってきたようだから星垂る、灯りのが必要ないという意味で灯足る、火が垂れると書いてホタルと読む場合もあります。螢の漢字は火をかぶった虫であり、いずれの国でも火や星に関係した名前で呼ばれています。また、幸運の象徴や、死んだ人の魂と呼ばれることもあるようです。
ホタルの種類
ホタルってどのぐらいいるか知っていますか?ホタルは世界には約2000種類,日本では約44種類2亜種が生息していると言われています。日本でもっとも親しまれているゲンジボタルとヘイケボタルは、幼虫時代を水中で過ごすことで有名ですが、実はホタルの大部分は,林や草原で一生を過す種類で,幼虫の時に水中で過す種類は非常に少なく,世界でも2〜3種類しかいないといわれています。日本のゲンジボタルとヘイケボタルは世界でも例外的なものです。日本にいるホタルで有名なものはゲンジボタルとヘイケボタルですが、その他にもヒメボタル、ムネクリイロボタル、カタアカホタルモドキ、クメジマボタル、キイロスジボタル、オキナワスジボタル、アキマドボタル、オオマドボタル、オバボタル、イリオモテボタル、タテオシクシヒゲボタル、スジグロベニボタル…などなど、さらにまだ見つかった事のない新種がいる可能性が高いのです!!
ここからはホタルについてはゲンジボタルを中心に書いていきます。
ゲンジボタルの住んでいる所
ゲンジボタルはきれいな川に住んでいます。ホタルの住める環境はとても厳しく、
1.幼虫が生息できるように水がきれいであること。工場排水や生活排水、農薬などが流れ込んでいないこと、pHは7.0の中性、酸素が十分にとけ込んでいることも必要。
2.水温は20℃前後。
3.幼虫が流されない程度の水量。
4.水温上昇を起こしたり、水が干上がったりしない、安定した水量。水深が深すぎると水温が下がるため、水深は30cm程度が望ましい。
5.幼虫のエサとなるカワニナが生息できる環境があること。(カワニナのエサとなる水草が生えていること、落葉樹の落ち葉が水に落ちるような環境であること)
6.幼虫がさなぎになるための土手があること。
7.成虫の求愛活動を妨害する光(強い街灯などの光害)がないこと。
8.成虫がたまごを産むための苔が生えていること。
9.天敵となる生物が少ないこと。
などなどです。
身近にこれらに該当するような場所があったら探してみましょう。
そこにホタルがいるかもしれませんよ。
残念ながら、これらの環境を完全に満たしている所はとても少なく、下に記述しているホタルの見れる場所でも、これらの環境については街灯の設置や河岸や用水路の工事などで年々環境が悪化しているのが現状です。
昔はホタルは人間のすぐ側にいる虫でした。ホタルの生育できる環境は、人間にとっても快適な環境だったのです。しかし今はホタルの数は年々減りつつあります。
ゲンジボタルの一生
5月〜6月:
成虫が交尾を行って水草や水面近くの湿った苔に産卵します。卵は約300〜500個、水面から30cmくらいの所に産卵するようです。また同じゲンジボタルでも西日本と東日本では産卵の習性が異なり、群れて卵を生み、それぞれが単体で卵を生みます。
6月〜7月:
卵は10〜30日でかえり、幼虫は水中へ入ります。幼虫のお腹はこのころからかすかな光を放っています。
7月〜4月:
幼虫は6回の脱皮を繰り返しながら大きくなっていきます。幼虫は肉食で、エサは「カワニナ」という貝の仲間です。
4月〜5月:
雨の降った後などの土が湿って柔らかくなった日、幼虫は水中から陸へ上がり、そのまま土の中に潜ってさなぎになります。まわり環境があまり良くないときには一部の幼虫はあえて成虫にならず、6齢幼虫のままでもう一年過ごすといったことも行います。浪人?(^^;
5月〜6月:
さなぎは1ヶ月前後で成虫になります。成虫になってからはいっさい食事をせず、幼虫の時に蓄えた栄養と水だけで生きているため、成虫が生きている期間はとても短いものです。整った飼育環境の下で約1〜2週間、厳しい自然環境の下では約3日でその成虫としての命は終わってしまいます。
たいちょのホタル情報
ホタルが飛ぶ時間は普通は夜の8時前後です。その後2時間起きに気温がある程度高く、湿度の高い火に良く飛びます。一般的に飛んでいるホタルはほとんどが♂で、♀は草葉の陰でひっそりと光っています。西日本のホタルは群雄飛行という変わった習性があり、ホタルの光の間隔を飛んでいるホタルが他のホタルに併せ、一斉に明滅を繰り返します。東日本のホタルにはこういう習性はなく、フォッサマグナ付近で性質が分かれているようです。
たいちょがよくホタルを見に行っている場所は…。
糟屋郡久山町〜猪野川
福岡市近郊では比較的数が多く、有名なホタルスポットです。猪野川は住宅地の近くを流れているため、夕涼みがてらに見ている人も多いようです。ただ、数年前に街灯がついた箇所は次第に数が減少してきています。特に猪野神社前は駐車場の街灯が明るすぎ、ホタルの数が減少傾向にあるようです。 一時期痴漢が多くでたため、安全上街灯を消してしまうことが出来ないのはわかりますが、ホタルの時期だけでも街灯の照明を弱めるなどの配慮をしてもらえないのでしょうか・・・。
猪野川は猪野神社付近だけでなく、長谷ダム方面との合流地点付近でもきれいなホタルを見ることが出来ます。車を止める場所はないので、歩いていくか自転車、バスを利用するのが賢明でしょう。ホタルの絵のついた橋が目印ですので、探してみて下さい。
福岡市早良区石釜〜室見川
室見川の自然を守る会の方々がホタルを守るために活動されていて、福岡市のホタル情報にも必ず情報が載るので、知っている方も多いかもしれません。国民宿舎千石荘入り口付近より、上流、下流に向けて歩いていくとたくさんのホタルを見ることができます。近年の工事の影響でホタルの生息環境がかなり悪化しており、濁った水によって死んだ幼虫も見られましたが、周囲の方の協力もあって、ホタルの大規模な減少は防げたようです。竹林周辺にはヒメホタルやムネクリイロホタルも生息しているので変わったホタルを見たい方は探してみるのもいいでしょう。
また、室身川の支流である椎原川もホタルが見られます。数はそれほど多くはないのですがバスの終点より徒歩で数分の所で近くには椎原温泉もあるので、温泉ついでにみるのにもよいところです。
上流域のため猪野川に比べてホタルの動きは遅く、比較的長くホタルが見られます。
那珂川町〜那珂川
那珂川の上流のたんぼの用水路でもホタルが見られます。数はそれほど多くはないのですがホタルの見れる時期は室見川よりも少し早いようです。
古賀市薬王寺
薬王寺温泉付近では毎年ホタルが見られる。白髭神社から温泉街の入り口にかけての川沿いの道路は比較的ホタルの数も多く、周囲に灯りも少ないのでホタルを見る環境としては優れている。古賀〜二日市線から薬王寺温泉の看板のあるところで曲がるとあとはひたすら真っ直ぐ走ると薬王寺温泉に着く。善窯付近には駐車場もあるようだが、施設利用者以外に開放されているわけではないようである。道幅は片側1車線だが、温泉街より上に行く場合は道が細くなるので車で行くときには注意が必要でしょう。薬王寺廃寺跡まで行くなら歩いて登った方がいいかもしれません。薬王寺温泉に一泊して、温泉で火照った体をさましながらホタルを見るのがなんともいえない楽しみです。
糸島郡一貴山
無農薬農法を地域全体で実践しているため農薬の影響がほとんどありません。特に生活排水の影響のない上流域の水田周辺では幻想的な風景を楽しめます。ただし山の中なので見に行く場合にはある程度の覚悟が必要です。時期は遅めですが、たいちょの一番のお気に入りの場所です。
犬鳴峠〜犬鳴川
犬鳴峠(旧道)に入り福岡側からトンネルを抜けると犬鳴川があります。ここは肝試しの名所で、ずいぶん昔から「出る」と言われており、事実殺人事件の現場もトンネル出口のすぐ左側にあります。指定車以外通行禁止になっていますが歩いて通る分には問題はありません。犬鳴川は脇田方面に向かって静かに流れており、周囲は夏でも寒気がするほどです。ホタルの数は比較的多く、旧犬鳴トンネルより右側の林道を登るとかなりたくさんのホタルを見ることが出来ます。運が良ければ直系10cmくらいの青白い炎のようなホタルも見ることも出来るかもしれません(^^;。
※現在は犬鳴村に住んでいる方しか通れないように道路は閉鎖されています。歩けば行けないことはないのですが、怪談話の数多く残る犬鳴峠を歩いてまで螢を見に行くのは私くらいかもしれません(^^;
その他
福岡にはまだまだホタルを見れる場所がたくさんあります。たいちょがあまり行かない南の方にはもっとたくさんのホタルが見える場所があります。八女郡の方にはホタルのとてもたくさん見れるところがあります。たいちょはそこまで毎日見に行くわけには行かないので、近場だけでホタルの生息状況や水質、などを調べていますが、環境が良くなっている。と言える場所は少ないのが現状です。
まあ、ちょっと今回は話が堅かったかもしれませんが、ホタルを見て、その美しさに感動できる心。それだけは忘れたくないですね。
たいちょのホタルの思い出
非常にまれにしか見れないのですが、時期が合えば、非常に幻想的な風景を見ることが出来ます。
広がる水面には夜空の星と空を飛ぶホタルが写り、足下には光るホタルの幼虫、目の前にはホタルが飛び、上を見れば満天の星空。360度すべてが光って、まるで自分が宇宙に浮かんでいるような錯覚に陥ります。いちどこの風景を見てしまったら、あなたももうホタルの虜…。
あなたも出かけてみませんか?ちょっと先のそのまた向こうへ…。