国際関係論      #1



現代国際社会概観
                          水野 光

<はじめに>
 今日国際関係は急激な変化を遂げている。国際問題について一番最初に思い浮かぶのはやはりアメリカテロ事件だろう。今回の事件でもアメリカの振る舞いには問題点も多く、(っていうか国際法上違法)その他アメリカに追随する国家も動揺を隠せないでいる。今回はその話も含めて現代国際情勢そ概観していく


<テロについて>
 いきなり一番重要なことを挙げるがテロ事件についての武力行使について書く。っていうか武力行使はまずいんだよ。そもそもラディンがやったって決まったわけじゃないんだよ、容疑者を出せって言ってだめだから武力行使、こりゃひどい。でも多分ラディンが犯人で間違いないじゃんって人へ、たとえラディンが犯人だとしてもイスラム国家は犯罪人を引き渡す義務はない。そんなのに武力行使することはできないのである。
 
 それではなぜ武力行使がまかりとおるのであろうか。それはアメリカの言う「世界的緊急事態」だからだという。すなわち、緊急事態なんだから武力だ→あんなに殺されたんだから武力だ→報復のための武力だ、ってことだろう。そもそもブッシュが自ら「報復のため」って言っているがそれってまずいんちゃう。お前はジャイアンかいってかんじじゃん。

 じゃあなんでそんな間違った武力行使が許されるのか、ここにもう一つの原因がある。一般的に20世紀の国際社会はパックス・アメリカーナとも呼ばれるようにアメリカ主体であった。冷戦後ロシアが力を無くしたことにより実質的にアメリカが覇権国となったのである。それによって今の国際機構はアメリカが引っ張っていてアメリカの意見に反対する行為はできない。
 現代国際社会の安全保障体制は集団安全保障体制と呼ばれる。すなわち、ある国が違法な武力行使をした場合、他の同盟国がみんなでその国に制裁を加えるというのである。無論この体制には問題がある。誰もアメリカに制裁を加えることなんてできないのだ。
 だいたいここでブッシュのひとこと「全ての国はアメリカの味方か敵かどちらかである。」っておい!反対でもしたらこっちまで巻き込まれかねんじゃん。スイスはなんて言ったんだろ?
 
 KOIZUMIは「全面的に協力」なんていって新法作っちゃってるし。ちなみにこういう考え方自体はおいといて国際法上問題ないのよ。ここでちょっと勉強。

 国際法上の原則として罪刑法定主義というものがある。すなわちある犯罪に対する刑罰は、その犯罪が起きた時点での法律で裁判する、というものである。要は犯罪が起きてから「こういうやつは死刑」なんてあとから言えないわけ。これがどこで問題になったかって言うと二次大戦後のニュルンベルグ裁判や東京裁判である。ここでは多くの個人が死刑になったが、まだ「平和に対する罪」などが国際法上さだまってなく、正戦論などもあったわけだから死刑はないだろってものだ。ちなみに世界史勉強者のひとにおなじみ国際法の父グロティウスはちゃんとした理由があれば戦争はいいって言ってたんよ。

 ともかく事後法とならないのは正しい。でもほんとにアメリカは日本の補助を求めていたのか?唯一求めていたのは沖縄などの基地だろう。
ほんとアメリカ好き勝手やってるなあ。

 もちろんアメリカは他に手はある。ハイジャックに適用される「ハーグ条約」(航空機の不法な奪取の防止に関する条約)では犯罪者に重い刑罰を与えることができる。まあ今回組織が相手だから一人罰してもしょうがないんだよね。だからもっと国際的に話し合わなくちゃいけないはずなんだ。一番大切なことは

武力で解決しても新たな怒りや悲しみを生むだけで本質的な解決にならない。

 ってことだね。

<経済について>
 こんな状態にどう対処してけばいいかの一つの考えに経済による対抗がある。資本主義における市場は世界で一番自由競争が行われる場所である。政府の力も経済を混乱させるばかりで大きな効果は得られない。もはやこんにち欧米諸国はかつてのちからを失っている。それはシンガポールのGNPはイギリスのそれを抜いていることから明らかである。これからは韓国、シンガポール、台湾などの国々が欧米諸国に対抗していくだろう。ちょっと話題になったEUもあまり大きな効果は期待できない。これらのアジア諸国ぬきでは国際経済は語れなくなり、経済的に平等になったとき、政治的平等を目指すことができるのではないだろうか、次回はこの辺を中心に話していこう。