海外出張結果概要報告書

 

教育委員会




 

 調査目的

青少年引率派遣 

 テーマ

農業高校生海外実習派遣事業 

 出張者
 職氏名


 

岐阜県立加茂農林高等学校 教諭
            舟橋 亨市
岐阜県立大垣農業高等学校 教諭
            田中  治
    農業高校生 10名  

 出張期間
 

 平成13年7月19日(木)
         〜8月18日(土)

    ◎7/20〜8/8 ブラジルでの農業実習

(1)表敬訪問
ア JICA
  イ サンパウロ新聞社、ニッケイ新聞社 
   ウ クリチバ市長・市議会 
(2)農家宿泊実習(ミナスジェライス州ジャナウーバ)
ア 北ミナス州 山田勇次農場)
  (3)農場および農業関連施設の見学 
    ア サンパウロ・モンテスクラーロスのセアザ市場
   イ サンパウロ州・イタペチ、蘭栽培農家
  ウ サンパウロ州・植物研究所(橋本梧郎氏)
(4)ブラジル岐阜県人会員との交流
   ア ブラジル、岐阜県人会の方々との交流
   ◎8/10〜8/16 オランダでの農業実習

(5)切りバラ育成生産会社(アムステルダム近郊)
  (6)循環型施設園芸農場(アムステルダム近郊)
(7)酪農乳製品加工農場(アムステルダム近郊)
◎全体のまとめ

 

主な視察先

出張の成果

成果の活用

     
(1)表敬訪問
 ア JICA
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・JICAの活動内容、ブラジルにおける日本人の貢献について学ぶ。
(人的ネットワーク)
・小松雹玄(JICAサンパウロ事務所長)


・「海外青年協力隊」等日本人が活躍する場がまだまだあると理解する。
・ブラジルという国の理解に役立った。
・貴重なデータを今後の学習に生かしたい。

 《JICAにて》


(1)表敬訪問
 イ ニッケイ新聞社、サンパウロ新聞社

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・本事業の目的、日程、テーマ、グループ研究についての質疑応答により、本事業の意義を理解し、広くブラジルでも広報していただいた。
(人的ネットワーク)
・松本 浩治(サンパウロ新聞社会部記者)庄司 智子(ニッケイ新聞編集局報道部記者)


・ブラジルと日本の文化的・人的交流ができた。
・翌日、両新聞社とも、本事業で岐阜県の高校生の訪伯、その目的など、広く広報していただいた。
 

 《ニッケイ新聞社》


(1)表敬訪問
 ウ クリチバ市長
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・クリチバ市長はブラジルの州都としては初めての日系市長であり、農業高校生海外実習派遣団として3度目の表敬訪問ができた。
・本事業の目的等理解していただき、今後の協力も継続するとの言葉を頂いた。
・環境モデル都市として有名な市で、この都市づくりは谷口市長が推進された。
(人的ネットワーク)

・谷口カシオ市長

・Joao Claudio Derosso(クリチバ市議会議長)
・Glaci Derosso(クリチバ市議長の従兄弟)
・Alcione  Saliba

(パラナ州教育局長官)

・飯田 俊弘


・日本の都市と大きく違う点は、市内に緑が多い、公園が多い、交通システムが整備されているという3点であった。とてもきれいな街で、日本も岐阜県に首都機能が移転すれば、こんな街にしていきたい。
・終始にこやかな会で、今後も本事業で交流を続けたい。
・街の公園も都市計画の中で企画されており、その際公園内の樹木や草花生産と植樹等は市の環境局が担当している。責任の所在を明らかにしていく計画は、今後の岐阜県にも生かすことができる。
 

 《クリチバ市長表敬》


(2)農家宿泊実習(北ミナス)
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・バナナ園、牧場を併せると10,000haという広大な農地で、バナナ栽培や馬を利用しての牛追い等など、日本では経験できない貴重な体験ができた。
・日本の農業の様子を伝えることもできた。
・現地の農家の方から心温まるおもてなしを受けた。
(人的ネットワーク)
・山田勇次
現地手配
・武市 優(ブラジル岐阜県人会理事)


・大成功をされたその課程において、いくつもの課題(土地・水の確保、電気、現地の方の雇用等)を解決された上でのことであることを認識し、今後生きる力を獲得するのに生かしたい。
・今後も農家の方達との交流を続けたい。帰国後、メールの交流をしている。
・広大な牧場に放牧されている3500頭の牛を移動させるためにの乗馬は大変役に立った。2〜4頭位の馬で、100頭単位の牛を一括移動できた。

 

 《山田勇次農場で》


(3)農場および農業関連施設の見学
 ア ・サンパウロ州農産物市場
・モンテクラーロス農産物市場


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・セアザ市場では、多くの果物が取り引きされていた。山田勇次氏もバナナを出荷しているそうだ。

・モンテクラーロスでは、食肉から香辛料まであらゆるものが所狭しと並んでいた。

(人的ネットワーク)
・渋谷紀子

 


・果実は、種類も大変多く日本で見かけないものが見られた。
・日本での新品種の生産などを検討したい。
・将来の農業経営に「世界の市場への進出」を掲げたい。

 

 《セアザ市場》


(3)農場および農業関連施設の見学
 イ イタペチ
  ・芳賀七郎農場

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・、デンドロビュウム栽培を中心とした2haの広大な農場を見学した。
・自作の培養室や低温バーナリゼーションのためのクーラー設備、自家発電装置が設備されていたのに大変驚かされた。

・農場経営で培われた生きる力を見せられた想いでした。
(人的ネットワーク)
・芳賀七郎(農場経営)


・将来は「ただ作るだけの農業」ではなく、品種の改良や消費者のニーズに合わせた生産物を厳選し、その販売方法を工夫して、「総合産業化」を目指していきたい。



 

 《芳賀農場で》


(3)農場および農業関連施設の見学
 ウ 植物学者
 橋本梧郎氏を訪ねて
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・標本室に保管してあるブラジル全土を訪問して収集した4万種10万点の植物標本を見せていただいた。
・ブラジルには未知の植物や、人類にとって重要な植物・薬草なども多く貴重である。

・移住当時の研究生活の苦労話や、植物研究の魅力を聞かせていただいた。

・庭に栽培されている各種の薬草を見学した。
(人的ネットワーク)
・橋本梧郎


・世界の植物研究のために、ブラジル移住を決意した植物研究への情熱や、好きな研究に一生を捧げたすばらしい人生には、学ぶところが多かった。

・先生の植物研究への情熱を心に刻みつけながら、将来の農業自営への取り組みに生かしていきたい。

 

 《橋本梧郎氏・ブラジル植物研究所にて》


(4)県人会員との交流
・歓迎ピクニック
・お別れ夕食会
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・県人会の方々と親しく懇談した。入植当時の苦労話や、その後の生活についてお話を聞いた。
・イタペチリンガで行われた歓迎ピクニックには70人以上の県人会の方々が参加し、大変盛大であった。
・ブラジル最後の日曜日8月5日には県人会館で派遣団主催のお別れ夕食会を開催し、県人会の皆様に感謝の意を表すことが出来た。
(人的ネットワーク)
・山田彦次(ブラジル岐阜県人会会長)


・山田彦次会長始め県人会の方々は我々団員を温かく迎えて下さった。今回の研修を無事終えることができたのも県人会の皆様のおかげと心から感謝している。
・お世話になった県人会に対し、帰国後もインターネット等を活用し、交流活動を続けていきたい。
・県人会の方々との楽しい交流の一時を過ごすことが出来たのは、日本人として岐阜県人として大変喜ばしいこととで、人とのコミュニケーションの大切さを今後に生かしたい。 

 《歓迎ピクニック》


(5)切りバラ育種生産会社(アムステルダム近郊)
・インターローズ社農場
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・バラの育種と生産を手がけておられる会社で、従業員が選花とカットをし、その後はオートメーションで包装までしてしまうので従業員数は大変少なくてもすむことが分かった。
・品種改良された300〜400種のバラを試験栽培し、最も良いバラを選抜していた。

・品種別に区切られており、細かな配慮がなされていた。温度管理等はもちろんコンピュータ制御され、排水処理もしっかりしていた。
(人的ネットワーク)
・村田高広岐阜県駐在委員(オランダ案内)
・光吉真司、後藤雅史(サカタシード)


・施設設備的には日本でもこの規模程度のものはあると思うが、ここの温室は大変屋根が高く、温室内の空間が大変広かった。これは高くすることによって空調が緩やかになり、バラにとって良い影響を与えるからだそうだ。岐阜県でも役立てたい。
・新品種の研究・作出の努力を知り、将来の農場での生産に生かしていきたい。
 

 《インターローズ社農場のバラ》


(6)施設園芸農場(アムステルダム近郊)
・温室パプリカ農場
・温室ラディッシュ農場
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・一滴たりとも肥料をハウス外に出さないという国の姿勢を農家も理解し、雨水の液肥へのリサイクル、土中の水分回収及び再調整して液肥を与えるという環境保全型農場を実際に確認することができた。
(人的ネットワーク)
・Leo en Wil Vander Lans(パプリカ農家)
・PETER EN LUDY

 DE JONG

(ラディッシュ農家)

・村田高広岐阜県駐在委員(オランダ案内)


・日本においても、この循環型農業という考え方が大変必要であるという認識をせねばならない。

・また、農村地帯の景観が素晴らしく、各農家が競うように庭に草花を植え付けていたことは今後の岐阜県の農村作りの参考になると考える。



 《温室パプリカ生産農場で》


(7)酪農・乳加工農場(アムステルダム近郊)
・酪農・チーズ加工農家
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・環境保全の見地から排泄される堆肥を有機栽培農家と契約しその処理について考慮していた。
・牛舎に隣接してチーズ工場があり、私達の訪問中も地域の方が購入しにきて見えた。地域に解放された農家という認識を得た。
(人的ネットワーク)
・Adri ven Baren(酪農家)
・赤地伸夫(岐阜県駐在員)


・環境保全の基準がクリア出来ないと廃業に追い込まれる酪農家の中で地域に認められた酪農家であった。今後の日本の農業も地域に理解を得て営農する姿勢を見習いたい。
・生産のみをしているのでなく、すぐ横で生産物から作った加工品を販売しているシステムは、農家と地域との繋がりがあり見習う点である。 

 《環境保全型酪農家で》


◎全体まとめ



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・派遣生自らのあり方・生き方を世界的視野に立って習得できた。
・世界の農業を見て、食糧事情・環境保全等に対し、今後の日本の農業のあり方を習得した。
・循環型農業の重要性と必要性を学べた。
農村の景観作りも大切であることを学んだ。


・県駐在委員との人的ネットワークが得られたことは、今後のインターネット等を用いた農業学習に活用できる。
・今後、「花の都岐阜県」を益々推進していくために、オランダと県農業高校との連携は、花生産を中心にした農業後継者にとって大変力強いものとなる。
    

 《キュウケンホフ公園にて》


 

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