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脚本 「眠りについたら・・・」

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脚本 「眠りについたら・・・」

 

『眠りについたら・・・』      脚本 こう

 いつもどうりの調子で、現れたあいつは、右手に見慣れない精密機械を持っていた。それは、ビデオカメラだった。そんなこんなもあり映画を撮ることになった。みんなそれぞれの担当を決め、映画の幕は上がった。



 7月のある晴れた日のことだった。

 僕は、ある女の子と運命的な出会いをした。何処で出会ったかも分らない人と歩道を歩いていた。その時の僕の感情は、好きという感情と一致していたのかもしれない。

気づいた時僕は、家の布団の中に居た。ビックリしておきたけど、そこには、人の影すらなくただ扇風機が左右に首を振っていた。

 公園で、僕は友達の岩とベンチに座っていた。今朝見た夢のことを話していた。

「だからほんとだって!」

「同じ夢ぐらいだれだって見るだろー!」

「違うんだよ!今回のは、3度目だよ!3度!!」

「どっちにしろ、もう見ねーよー夢の女なんかにほれたってどうすることもできねーだろー本物だったらまだしも・・・」

「・・・」

「そー言えば、2組の北原知ってる?あいつ彼氏と別れたんだって」

「もーいい!!」

「ちょっ、ちょっとまてよーごめんごめんてー・・」

僕は、家にいた。そう、夢が見たいがために家に帰ってきてしまったのだった自分でも、「夢の中だけに存在する女の子」そんなこと承知の上である。分ってはいるものの本能がそれを否定していた。かといって、とても寝れる状況ではないのが、自分でもわかっていた。そう、眠くないのだ。そう思ったとき、親が眠れない時に飲んでいた睡眠薬のことを思い出した。もちろん考えることは、ひとつ。

僕は、さっそく眠りにつくことにした。                                                                            

・ ・その時僕は、木々や草が生えそろっている散歩道にいたもちろんあの子も一緒だ少し歩いて僕は、初めて彼女に名前を聞いた。

「そういえばさぁ〜名まえ聞いてなかったよね?聞いてもいい?」

「うん。ひまわり」

「いや・。名まえ聞いてるんだよ?」

「だから、ひまわり。ヘン?」

「いやっ!ヘンじゃないけど・・ひまわりかぁ〜」

「そういえば、キミのなまえは?」

「うん?おれ?おれは・・・」

・ ・・予想は的中僕は、どうやら夢の世界から戻されたみたいだいつもにもなくいい所で起こされた。右にむいてとまってる扇風機を自分のほうに向けて、しばらくその幸せを回想していた。

「この前は、ホントごめん悪かったと思ってるよ。ジュースおごるからさーねーそろそろ許してよ」

「・・ジュース?」

岩がジュースを2本かって戻ってきた。もちろん一本は、僕の胃の中に入る運命にあることは言うまでもない。

「ハイ!!」

「おーサンキュー」

「現金なやつ!」(小声)

「そりゃーおまえが信じないのも分かるけどそれを分かってマジにしゃべったのにわらいものにするなんて・・おまえだからしゃべったのに・・」

「わるかったよーでも、もうその夢の中のお姫様は、出てこないんだろ?」

「それがよ!昨日また夢の中に出てきたんだよひまわりが!」

「ひまわり?新しい女の子?」

「違うよ!いつも出てくる女の子だよ。」

「本気かよ!」

「うんマジ。それで名まえを聞いたんだよ・・」

ゴクッ!(ジュースを飲む音です)

「そしたらひまわりって。」

「なんか偶然とも思えなくなってきたなぁ」

「うん。最近は、早く寝たくて、オカンの睡眠薬飲んでんだー」

「睡眠薬〜?おまえー睡眠薬なんて飲んでたら体ボロボロになるぞー」

「平気だよー昨日だけだよ。飲んだのは。」

「そっかーあんまりのめり込むなよ」

「うっ、うん。・・・・」

 今日は、終業式もあり午前中に終わったせいで、暇な時間がやってきた帰宅時に岩から言われた事を考えたせいもあり。夢の中に行きたいという本能もあるが、その気持ちを押し殺して僕は、ゲームをやることにした。・・・・・30分ぐらいたった時だっただろうか早くも本能に負けた自分がいた。かといって、眠いわけでもなく僕は、ただボーっとしていた。気づくと僕の右手は、睡眠薬を握っていた。岩の言葉も気にはしていたが、僕は、睡眠薬を飲んだ。枕に頭を乗せて天井をボーーっと見ていた。

「ねぇ!花火しよう」

「えっ」

すっかり日は暮れていた。もう8時はまわっているだろう。気づいたら僕の近くに花火が置いてあった。しかし、なぜか夢の中ではそんな違和感を疑うことができない、そしていま自分が夢の中にいることさえ忘れてしまうのだ。

「うん。」

僕は、口数少なく彼女に花火を渡した。

シュッ!

パチパチパチ♪

「きれーい」

「うっ、うん!」

「どうしたの?」

「いや、花火だなぁーって思って。」

「・・・」

「・・・」

「さびしいこと考えちゃーだめだよ」

「っえ。」

「あなたの想像が私を創ってるから」

・ ・・はぁー日に日に目覚めが悪くなってくる。そいでもっていつも、いいとこで目が覚める。いつもどうり扇風機をなおして・・・その時自分の体の異変に気づいた。なんか肩の調子がおかしいのだ。ッと言うよりからだ全体が重苦しい感じがする。そういえば聞いたことが、睡眠薬を飲みすぎるとからだが衰えていくと、なんかの雑誌で見たことがある。それも成長期のこの時に、飲んでいるというダブルアタックによるものだと推測した。    

次の日、岩が家に遊びにきた、いつものとうり、ひまわりの事を口にすると岩の顔色が少しこわばっていくのに気づいた。

「また、あの子のはなしかよー!おまえたまってんじゃねぇの」

「・・」

「遊んでる時ぐらい夢の話なんかすんなよ。」

「・・」

・・・・・そして、

「じゃ、そろそろ帰るわ。」

「うん、じゃぁね」

もうその時には、自分の頭の中では、夢の中へ行ったときのことを想像していた。その時、きのう見た夢が中途ハンパな所で終わってしまった事を思い出した。その時と同時に、自分の頭の中では、最悪なことを考えていた。

 もう何度になるだろう、まだ日が下りてない時間に眠る自分がいるのを・・

僕は、右手に睡眠薬を5錠握り、口に移すと水でかき込んだ。天井をジーと見つめているといつのまにか、夢の世界に飛んでいた。

「死んだらどうなるか知ってる?」

「いや知らないけど・・」

「死んだらねー・・、人の夢の中に出てくるんだよ。」

「・・」

「新しく生まれ変わるのではなく、消えてなくなるのでもなくね。」

「どんな時に出てくるの?」

「その人の理想だったり記憶にある想像だったり。」

「でも、知ってる人だって夢に出てきた事あるよ、もちろん死んでないし。」

「それは、カタチには無いものなの、だから実際夢の中では、顔なんか見えてないの、頭の中で想像しているから、ホントに顔を見たかというとそうではないものなの。」

「なんかむづかしいね!>?」

「夢の中で見た人の顔って覚えてる?」

「う〜ん・・あっ!・・」

その瞬間、いつものとうり僕は、部屋に戻っていた。今日の夢は、睡眠薬の成果もありだいぶ長く夢の世界にいたことを、確実に実感した。そして、最後にひまわりが言ったあの言葉さえも・・

夏の猛暑もさらに加速し僕は、夏の暑さを部屋のクーラーでかき消していた。

今日は、岩だけではなく、中学校の時の同級生が家に遊びにきた。そのおかげもあり、」みんな最近の出来事などを話していた・・

新登場同級生 「この前プールいったらよー抱っこカップルがさぁー水中合体しててマジビビッたよ!」

岩「マジでー!俺も見てーなー!」

「もちろん水中眼鏡君をフルに活用させてもらったよ。」

「いいなぁーそんでどんなの見たの?(エロガッパ)」

「それがよー途中で見てんのバレテよー怒られるー!って思ってたらさぁー」

「・・?」

「よけい盛り上がってよー逆に見てんのがやになっちゃったよ。」

「すげー俺だったら参戦させてもらうけどなぁー」

「いやっ!その場にいたらおまえもひくって!」

「そっかなぁー」

「そんなことよりさぁー最近好きな人とかできた?」

同「そういえば言ってなかったっけ?あれっ中学の時に同じクラスだった、アス身っていたじゃんそいつとつきあってんだ、今。

「マジ!おまえ2回振られたじゃん!また言ったんだ?!」

「うん!って言うか場の流れで、そういうことになっちゃって、それから何も言わずに彼氏彼女状態っていうか・・」

「すげーなーところで、岩は?」

「おれ!聞くなよ〜」

「また振られた!!」

「うん」

「かぁードンマイ」

「そんなこというおまえは、どうなんだよ!」

「おれ?おれは、まだそんな話ないけど」

「わかった!まだ夢の中でままごとやってるとか?」

「なにそれ?何の事」

「いやーこいつね。夢の中に出てくる女の子にゾッコンなんだって」

「マジで?!いやでもあるよね夢の中でやっちゃう事って!」

「そりゃ夢精だろ!」

そう、その時じぶんがどれだけ侮辱されてたことは、言うまでもない。しかしどう言う事も、僕には言う資格などないと思っていた。睡眠薬を飲んでまでもひまわりに愛に行きそれであってこいつらの言ってる事は、何一つはずれてないから・・

「そいじゃそろそろ帰るわっ」

「あっ俺も行くよ。じゃ!」

友人たちが帰ると日課のように僕は、睡眠薬を飲む事にした。手馴れた手つきで睡眠薬を持ち飲んだ後天井をぼんやり見ているそんな時間はいつもドキドキしている自分がいた。

「この前、話した事覚えてる?」

「えっ!あの死んだら夢の中にいくって話?」

「ウン。そう」

「あの話し聞いて思ったんだけど、今、俺、夢の中にいるよね・・」

「なんで夢の中にいるって事が、わかるの?」

「あれ!そういえば何でだろう?!」

「もしかしたら!」

「?」

「あなた、寝るために薬とか飲んでる?」

「えっ!うっ、うん。」

「やっぱり」

「いや。でもいいんだ。こうして君と逢えてるだけで・・夢だろうと、現実だろうと、君とあえれさえすれば」

「ごめんなさい。」

「君のせいじゃないよ!」

「違うの」

「自分でしたことだし。後悔はないから」

「違うの。あたしがあなたの夢に出てきたのは、あなたの想像や理想からでてきたんじゃないの!」

「?」

「たしかにあなたは、夢のなかで恋がしたいと想像したかもしれない。だけど、それだけでは、わたしは、でてこなかったの。」

「えっ、それがどうかしたの」

「だから、あなたの希望だけでは、あたしは、でてこないの、あたしもあなたの夢に出たいと思ったから私が出てきたの!」

「それじゃ問題なんてないじゃん」

「それが・・・」

「・・・・・・」

「わたしは、未練が残りこの世界にさまよってるの。・・そう、あなたが望んでいた恋を、わたしは、生きてる時にできなかったの。」

「知ってるよ。もう死んでしまったんだよね。」

「気づいてたんだ。」

「うん。少し前に」

「・・・」

「・・・」

「わたしが、あなたの夢に居座る事によって一つだけ大きな問題があるの」

「・・」

「わたしが死んだ時にわたしは、恋に未練を残し死んだのはさっきも言ったよねー。

そのせいで、わたしは、だれかの夢の隙間に入る事ができたの。そして私も恋ができた・・・でも!その恋が成就すると私は死神の効果がでてきて、わたしが消えるのと同時にあなたも、死んでしまうの!!」

「死ぬ・・の?」

「あなたを選んだのは、理由なんてなかった。ただ、あなたが恋の欲求をいだいてたから・・・それでその隙間にはいったの。」

「そう・・なんだ・・」

「でも、あなたでよかった。」

「・・・」

「まだ間に合うかも!」

「えっ!」

「もうあなたの夢の世界にはでない。そして、この恋も成就させなければいいのよ」

「やだよ!そんなの!ひまわりが消える必要なんてないよ!」

「だから、あなたも薬なんて飲まないでね・・」

「いーよ。きえないでよ!」

「そろそろ時間だね・・」

「待って!待って!・・・」

 汗ダクダクのかおでぼくは、目覚めた。

扇風機が止まっているのを見ると、ぼくは、電源を入れ自分の方向に固定した。

 あれから何日たったろうか、ぼくは、あの夢の事を少しづつ忘れつつあったが、やはりいまも、まだ、ひまわりの事を思い出していた。それだけではなく。僕の夢には、ときどきひまわりがでてくることがある。でも、むかしのようにはっきりと覚えてるのではなく、かすかな記憶で作り上げた想像だった。しかし、それでも、ぼくは、まんぞくしていた。いまもなお、そしてこれからもずっと消える事は、ないだろう。



映画の撮影も終わりを迎え、僕は、家に戻った。

そう、みんなには、言ってなかったが、映画を撮っている時期から現実の世界の僕も,おんなじような夢を見ていた。夢の中には、映画と同じように、女が出てきた。

ぼくは、今日もその子に会いに行こうと思う・・・睡眠薬を飲んで。

 

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