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乗ろうよ!飯田線!

飯田線の統計


このコーナーでは飯田線の様々な統計を掲載します。

しかし、残念ながら飯田線の経営状態を知る上で重要と思われる
「輸送密度」「収支係数」はJRに移管されてから一切公表されていません。

そこで「たにた」が持ってる全てのデータを駆使して「輸送密度」「収支係数」を
推測ではあるのですが、はじき出したいと思います。

精度は低いのですが、ある程度は参考になると思います。

飯田線全線の輸送密度

現在、線区別の輸送密度は公表されていません。

しかし、各都道府県の統計本を読む事によって飯田線の1日利用客は分かります。

それによると豊橋駅、辰野駅利用を除く1日平均乗車客は3万2714人。

豊橋駅は東海道本線、辰野駅は中央本線の利用も含むので正確な情報が得られません。

そこで辰野駅は上伊那広域連合合併問題研究会が発行している
「みんなで考える市町村合併」の地域流動パーセンテージを参考に。

また豊橋駅は七賢出版社が発行した「JR東海ぶらり沿線の旅」の豊橋〜豊川間の
断面輸送量を参考に1日輸送人員を試算してみます。

2つのデータをもとに推測すると、飯田線を利用する乗車客数は約3万8000人程度です。


輸送密度を算出するにあたって必要なデータとしては、
輸送人員の他に、この3万人以上の利用客が
平均どのくらいの距離を利用しているかのデータが必要です。

しかし、これもJR東海は公表をしていません。

こればかりは推測では分かりませんので、昔のデータを参考にさせてもらいます。

鉄道ジャーナル88年8月号によると、飯田線利用者の平均利用距離は14,5キロです。

この88年には飯田線急行は全廃されており、輸送形態は現在とほぼ同じで、
この数値を基準に輸送密度を算出しても問題はないと思います。

では、利用者は38000人、平均利用距離は14,5キロとすると
輸送密度は、2816人となります。

昭和52〜54年度の輸送密度が4906人、昭和61年度の輸送密度が3514人ですから
確実に減少しているといえます。


飯田線の収支係数

収支係数と言われてもピンと来ない方もいると思います。

収支係数とは100円の収入に対してどのくらいの経費がかかったかを表すもので、
日本一の赤字ローカル線だった美幸線は収支係数は4600円でした。

これは100円の収入をあげるのに4600円の経費がかかるという事になります。


この収支係数を計算するには飯田線単独での収入と出費を知る事が必要ですが、
残念ながらJR東海は一切公表していません。

そこで、銀河書房社が昭和60年に発行した「信州の鉄道」の記述を参考に試算しまみます。

昭和55年度の飯田線の輸送人員は5万9000人。

その時の収入は国鉄決算表によると1年で38億円の収入があったとされています。

という事から利用客1人あたりの客単価は176.5円という事になります。

その事から現在の輸送人員である3万8000人で計算すると、
24億4800万円という事になります。


では、経費はどうでしょう?

昭和55年度の国鉄決算表では収入38億円に対して経費は175億円とされています。
(38億の収入をあげるのに175億円かかった。要するに収支係数は460円)

この昭和55年以降、割増運賃導入やCTC化や駅の無人化により昭和59年度には、
335人の職員を削減しています。

また近年では駅の業務委託化・夜間無人化、列車の単編成かを進めており、
経費は大幅に削減されていると思われます。

しかし具体的な数値としては全く分かりません。

そこで、一般的に言われているJRの1キロ当たり5000万円の経費が
かかると想定します。
(1キロ5000万円とは97年に境線廃止問題でJR西日本の労組が発表したデータ)

飯田線は195.7キロの営業距離なので経費は97億8500万円という事になります。

収入が24億4800万円、経費が97億8500万円という事で
収支係数は400円という事になります。



ただ、この収支係数における経費には車両の減価償却費を含みます。

収入は路線別ですが、経費は車両が全運用範囲で使われる前提で減価償却されます。


飯田線で例えると、飯田線が所属する東海旅客鉄道本部全体で車両の減価償却を行うので
東海道線に新車両が入ると飯田線にも減価償却費が耐用年数まで
毎年一律に計上されることになります。

このように収支係数は各線の実態を必ずしも反映しているとは言えません。

しかし経営環境を知るためにも参考になると思います。



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