ハムレット

               4月 6日(金)  ソワレ   P15

 

CAST

クローディアス      広瀬明雄    ハムレット        下村尊則

ポローニアス       日下武史    ホレイショー        早川正

レイアーティーズ   阿久津洋一郎    ガートルード      末次美沙緒

オフィーリア       野村玲子    ローゼンクランツ/牧師   海将人

ギルデンスターン     藤田将範    フォーティンブラス    青山祐司

墓掘り1/亡霊      松宮五郎    ヴォールティマンド     谷淳三

ルシアーナス       松下雅博    オズリック         立岡晃

マーセラス        深水彰彦    バーナードー/劇王/重臣 宮川政洋

フランシスコー/隊長   田中裕悟    コーニーリアス      神保幸由

妃/墓掘り2       有賀光一    船乗り           坂本剛

貴族/衛兵/役者/他             貴婦人

岡本隆男       石路         井田安寿       杜鶴

関与志雄       和泉沢旭        林浩代     岩倉康子

山崎義也       中村匠       石村明日香      張小伊

 

 

 2回目ハムレット,行ってきました。主要キャストの変更からかなかなか感じ変わって面白かったです。

 

 そうキャストが変わらないためか結構安心して見てこれたと思います。

 ポローニアスのおじさまはやはりいつ見てもなごめます(笑)。1幕はじめ,謁見の間では合間合間に近くの廷臣と話してるし家族の仲も相変わらずしごく円満そうです。それにしてもいると気になる方であります。何故。

 クローディアスは今回改めてじっと見てきましたが,そう悪い人ではないような気がします。自分のやったこともその意味もちゃんと自覚してる。その重さは感じているけれどそれ以上に望むことがあったから,そんな感じがします。だから自分についてきてくれる人がすごく大事なんですよね。レイアに向かって「儂はお前の父親を愛していた」と言えるのもそのせいだと思いました。

 この話が悲劇なのは,きっと根っからの悪人がひとりもいないと思えるせいではないかと思います。いや元凶はクローディアスの横恋慕(でしょう。おそらく)なんでしょうし,とった方法は絶対間違ってるんですが。…ポローニアスのご一家なんて完全に巻き添えですね…不運な…。

 初見キャストの感想を。

 下村ハムレットは石丸ハムレットと比べると多分に‘青年’らしいハムレットに見えました。動きひとつとっても,石丸ハムは端正な雰囲気ですが下村ハムはひとつひとつがより大きく激しく人間味あふれる感じです。ついでにスキンシップも熱いです(…)。ホレイショーがエルシノアに来たときの抱擁とか,クローディアスに呼び寄せられたことを見抜かれて「どういう訳で」と聞き返したローゼンクランツの頭を「それを今聞いているのだ」と持っていた本で叩いたり挙げ句しゃべらない2人の肩を「水臭いぞ」とがくがく揺さぶってましたし。引きずられたかのように周りも激しく見えました(前回比)。

 母親に対しては悲しいよりも憤りの方が強いように見えます。ただ,2幕で彼女の部屋を立ち去る時の「お休みなさい,…母上」の台詞はひじょうに悲しげでまるで今にも泣き出しそうでした。オフィーリアを突き放す台詞は彼女よりも影に潜むポローニアスやクローディアスへの意識が強く出ているようです。けれど時々ふっと優しくなる声はまるで泣き声のようでした。

 阿久津レイア,聞いたとおり格好良いです。荒川レイアがいかにも貴公子なのに比べるとこちらはナイトの雰囲気があります。爽やかな好青年しかも家族想い。ああなんて‘いい人’。っていうかだから利用されてしまうんですよね。しかし暴徒の先頭に立ち,剣をかまえて進み出る姿がシンバに見えたのはご愛敬です(笑)。まぁそれ言ったら2幕の,父王の亡霊に驚いて飛び退く下村ハムもスカーに見えますが…。

 もうひとつ,阿久津さんてば大きいのですね。謁見の間での親子のツーショットとかオフィーリアへのお別れのキスの身長差とかが妙に愛しいです(どこ見てる…)。いや,荒川さんとか差がないし…(比べんなって)。

 

 

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