壁抜け男

          6月15日(金)  ソワレ    J31

 

CAST

デュティユル                        石丸幹二

イザベル                          井料瑠美

部長・検事・刑務所長                     青山明

八百屋・娼婦                       末次美沙緒

C氏(公務員)・看守1                    小林克人

デュブール医師・警官2・弁護士               喜納兼徳

B氏(公務員)・警官1・囚人・ファシスト            荒木勝

画家                            佐野正幸

M嬢(公務員)                       佐和由梨

A夫人(公務員)・共産主義者                  横山幸江

乞食・看守2・裁判長                    須郷裕介

新聞売り                          岩本達典

【演奏】                ピアノ:戸田多佳子        リード:上里稔

パーカッション:竹島悟史

 

 壁抜け男のmy楽。さすが楽直前だけあって客席も熱くて楽しかったです。

 

     第一幕

 間近であらためて見ると佐野さん,結構貫禄があります。声と立ち姿や動きは若々しいんですがあごのあたりのラインにあのヒゲはどうも風格を感じさせてダンディ。いやぁ,素敵です画家。

 初見の末次娼婦は格好良いです。若い頃は(おそらくは今も)さぞかし頼れる姐御だったろうと思われる素敵なおばさまでした。いやあれならまだ現役でいけるでしょう。やっぱり丹さんは中年のかわいらしさの方が前面に出てたんだなぁと思ったり。佐野画家さんとはかなりバランスもよくてお似合いのふたりに見えました。ちょっとオトナの雰囲気(笑)。これが丹さんだと微笑ましくてまたいいんですよね…。

 医師のナンバー,本日も病名変更はなし。何を期待しまくってるんでしょう私…(泣)いいんですけどね。医師が「わしもユーウツソーウツ(以下略)」と踊りまわるところでさりげなーく肩ひいて逃げてたデュティユルが可愛かったです。その後も医師が近づくたび逃げるし,薬ビン抱え込んでなにか警戒してるし。だいじょうぶですよー,変な人だけど害はないんですよーと言ってやりたくなるような仕草にかなり和ませていただきました(笑)。

 それからあとデュティユルで笑ってしまったのは警官ナンバーのバック。警官達を困ったように横目で見つつ登場した彼,壁づたいにこっそり歩いていくんですがそこで止めてあった自転車も壁の延長であるかのように沿ってカクカクカクと曲がっていったのが妙に笑えました。しかもショーウィンドウ前で帽子に隠れる姿が露骨に怪しいのがまた楽しいです。なれてないのはわかりますがもうちょっと上手いやり方もあるでしょうに…。警官の後ろ姿に「しっしっ」とやる手も可愛いのです。

 あとは部長ナンバーで小林さんの敬礼が様になってるのが逆に笑えたり部長さんの複雑な表情が面白かったり。でも壁抜けてない丸やんの顔にも驚くようになってると相当参ってるってことがよくわかりますね。青山さんの歌い方楽しくて大好きです。

     第二幕

 歌いながら登場した娼婦,客席中央ブロックの最前列隅にちょこちょことカケてます。う,羨ましい(笑)新聞売りの歌の時はさも心配げに両手を体の前でもんでました。こういうところはおかあさん役者らしいですね。

 刑務所長の歌,いつもやる気なさげかつ野太い声の「ジュディオン素敵〜」が楽しいんですが今日後ろをよく見たら丸っこい囚人さんも一緒に言ってました。うわ,嬉しくなさ倍増(笑)。ところでデモ隊が去ったあとのM嬢のソロでは彼女が格子をつかんだひょうしに壁がゆれてました(…)お嬢さん,気合い入りすぎですよ!デュティユルが逃げ腰になる気持ちがわかるじゃないですか…。

 裁判所冒頭の弁護士さんも相変わらずしょぼくて素敵でしたが,裁判長が出てきたときの縋りつかんばかりの勢いは凄かったです。裁判長ひいてるよ!しかも胡散くさげに見てます。画家にも(だいじょうぶか,これ…?)みたいな目で見られてました。画家,アナウンサーと打ち合わせしてたのはやはりこれをどう援護するかとかでしょうか。

     カーテンコール

 小林さん,M嬢の歌に直撃くらってるのは変わらないんですが,よく見てみるとその時笑顔です。その後もにこやかにイスになってるし…。おーい,幸せですか〜?隅っこの方では須郷さんがやたらノリノリでなにかとても気になりました。だって舞台の上の誰よりもオーバーアクションですし笑顔全開ですし。楽しい(^^)

 商人さん達のメロディーで街の人たちが踊っているところではやたら脚があがっている佐野画家&岩本新聞売りが可愛いというか微笑ましいというか。推定女性役の岩本君をちゃんとくるっと回してエスコートしてました。 

 今日のカーテンコールはさすがに熱かったです。みんなで歌うのは当然のごとく2回,さらに石丸さんには「まるさーん!!」(もしかして「まるちゃん」も混じってたかもしれない)と黄色い声が飛び交い拍手は延々続きました。2回目歌ってからも4,5回は確実にあったと思います。最後は帰りかけた人たちを引き留める勢いのオールスタンディングカーテンコール(一部成り行き)。中にはわざわざ前の方へ出てきて拍手をする客もいたりして,その状態で2回続けてようやくお開きになりました。さすがだ,名古屋…。

 

 

 

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