オーヴァー・ザ・センチュリー オフステージトーク

          9月 2日(日)  マチネ    G27

 

司会   大塚俊

出演者   荒川務 松浦勇治 武藤寛 早水小夜子 望月龍平 遠藤知子

 

  参加者が客席に着くと照明が落ち,音楽と共にスポットがぐるぐる。そのまま幕が開けられると舞台に6つの椅子と,何故かアンダー・ザ・シーのドラム缶が見えます。それにしてもはじまりから凝った演出を…と思っていたらオープニングはまだ続く(笑)。アンダー・ザ・シーで明戸さんやらキムさんやらが出てくる舞台の穴がバタンと開いて,「こんにちはー!!」と出てきたのは大塚さんと荒川さん。ふ,ふたり?!と思ったのは客席だけではなかったらしく,ふたりとも相手を伺いつつしばし固まる。そしておもむろに前へ向き直ってしゃべりを始めようとしたところで隣の気配に気づき(全くシンメトリーで動いてました)再び見合って凝固。あなた方,ノリが漫才です。そして始まるふたりの会話,互いに自分が司会者だろうと主張しつつ,穴の中で喋ることもないと出てくる途中にまた凝固。ここでも当然のようにシンメトリー。ちなみに凝固の原因はふたりとも何故か装着済みのタップシューズです。なんで履いてんだと笑いつつ,どうせだからとそのままタップで決着をつけようとするふたり。そこからふたりのタップショー(違う)です。めちゃくちゃ格好良い!!格好良いとしか言えないのがなんですが…。ふたりがキメたところで客席は拍手の渦。そこで荒川さん,ひょいっと大塚さんに手をのばします。その手を大塚さんがとったと思ったらなんと…思いっきり引き倒してました。そして舞台上でぺしゃってる大塚さんをしり目に,手をひろげて客席に拍手を求めてます。この瞬間,勝者荒川さん。ところが復活した大塚さん,「じゃ,僕が勝ちましたんで…」と司会者の座をがっちり確保しちゃいました。ってか貴方,勝ったんかい!?

 

 さて,回答者として喋り倒すことが決定した荒川さんは舞台上の椅子へ。自己紹介ついでにひとつ質問に答えてもらおうと,ドラム缶上のハガキの山から大塚さんがめくったお題は「酔ったらどうなりますか」というものでした。以下,出演者と解答。

 荒川さん:「あまり酔いませんね。昔は致死量わからなくて(致死量っすか?by大塚さん)呑みすぎたりとかありましたけど」

 松浦さん:「ちょっとおかまっぽくなります(笑)」

大塚さんに「長嶋さんは?」と訊かれて即座に物真似をやって下さいました。…凄い(笑)

 武藤さん:「寝ますね。その前にも…あまり面白いことはないですよ」

 早水さん:「寝ます。お酒強くないんで」

「じゃあずいぶん安上がりですか?」と大塚さんにつっこまれて「お酒でお金かかりませんよ」と笑ってらっしゃいました。

 望月さん:「ちょっとスケベになります(笑)」

ツッコミ担当大塚さん,「いつもは?もっとスケベ?」って…それはなにか違うのでは?

 遠藤さん:「あまり酔わないです」

大塚さんに「お酒嫌い?」と訊かれてましたが,楽しく飲めればいいそうです。

 

 次の質問は「パート変更など大変だったことは?」今回加藤さんが抜けてパート変更した荒川さんと望月さんが解答。望月さん,あっちこっちの演目に突然引っ張り出されることが多いとか,前の名古屋キャッツでも自宅に突然電話がかかってきていきなり劇場行きを告げられたと話してました。そこからピンチヒッターネタつながりで武藤さんへ。武藤さん,ライオンキングでシンガーアンサンブルとして出演中怪我で降板したダンサーの代わりとして急遽シマウマを演じたそうです。コースだけ教わってパペットに慣れての強行軍だったと言ってらっしゃいました。でもみんなから「ずっと昔からシマウマやってるみたい」と言われたとか…大塚さん,そこで「ムーチョ,ちょっと立ってみて」と。顔にハテナを浮かべて武藤さんが立つと「馬っぽいでしょう」と客席にかけてました。…こらこら。そして荒川さんは数年前の,2日で3公演をこなしたというエピソードを披露してくれました。大阪でキャッツ,クレイジー・フォー・ユー,それから朝一で移動して名古屋でコーラスラインだったそうです。役者さんって凄い…。それから望月さんがライオンキングのハイエナ役で脱臼したというエピソードを。セリの大道具から水がこぼれて舞台がびしょぬれになってしまったとある公演中,スライディングして衣装でそれを拭こうとした望月さんは立ち上がりかけに左腕ががくっといってしまったのだそうで。名誉の負傷って大塚さんが言ってらっしゃいましたがしかし…うーん…。

 

 3つ目はOTCを観てダンスを始めたという方からのハガキで,役者さんたちの体の柔らかさに「切ったことってありますか(切った方がいいんでしょうか…)」と。そして「切る前と後の違いは?」との質問でした。切る,って…と大塚さん苦笑してましたが,まずふられたのは荒川さん。一緒に一番柔らかいからと遠藤さんも指名すると,ふたりで「使用前,使用後」を見せてくれとのことです(使用前後って…笑)。荒川さん,以前に一度「切った」ことがあるとかで…。お風呂あがりのストレッチ中,ぷつんと音がして左足が動かなくなったそうです。足を上げると背中を曲げても腰くらいまでしか上がらない,という振りを見せてこれが「使用前」(…)。「使用後」の遠藤さん,軽々と真上まで上がります。その上大塚さんに「上で止められる?」と言われて止めて見せてくれたり。綺麗でした。ええとても。その後は切らなくてもこれだけいけるぞ,という例だと松浦さんを指名。前後に開脚してぴったり下についてます。蹴り上げてもしっかり真上まで。荒川さんに「耳ついてなかった?」と言われると「ちょっとずるしてるんですよ」と笑いつつ見せ方のコツをレクチャーしてくれました。蹴り上げる足は少し前へ出し,上体を微妙に上げる足側へ倒しておもむろにいくそうです。再度実演してみせるキレが素敵でした…。

 

 それから「浅利先生と加藤敬二さんどちらが怖いですか?」という質問。大塚さん,笑いを堪えながらこれはみんなで言おうかと回答者席を見わたしました。そして一斉に「浅利先生」。と思ったらひとり微妙に違う松浦さん,「かとちゃん」と口が動いていたような?つっこまれて「かとちゃんぺ」をやろうと思ったと笑う顔がいたずらっ子のようです。ってかなにやってるかな…(笑)。「ホントはもちろん,浅利先生」だそうです。当然?「どんなとこが?」と訊く大塚さんにどう言ったものかと迷いつつ口を開く松浦さんの横から荒川さん乱入。役者が自分では観られない,わからないところを映しだす鏡のような存在だから,とのことです。加藤さんの怖いところ,怖い台詞は遠藤さんが。前ソング&ダンスのジャズダンスナンバー練習中,「バレエができるからってジャズダンスもできてると思ってるのか!」と怒鳴りつけられたことがあるそうです。そして加藤さんも浅利先生も入ってきただけで場の雰囲気を変える存在感のある人だ,と言ったところでまた大塚さん,「演出家はもともと雲の上の人で普段から前出るだけで畏まっちゃうけど加藤さんは普段仲間でやってる分いざって時が怖い」と言ってらっしゃいました。「目なんか三角だし」と客席へアピールすると望月さんが応えて「怒ってる時って顔見なくてもわかりますよね」と。望月さん,機嫌悪そうな加藤さんを前方に発見すると避けて通るようです(笑)。フォローに入って荒川さん,加藤さんとは同じ楽屋だそうですが人を叱った後は加藤さん結構気にしてるようで「ちょっと言い方きつかったかなぁ」なんて相談されるとか。「三角い目もちょっと丸くなってます」とのことでした。そしてこの辺で大塚さん,怖い話と言えば…と松浦さんに話をふると松浦さんが学生時代実際に体験した怖い話を披露。照明つきで非常に恐ろしげでした。

 

 そこで突然鳴り響く音楽。大塚さん曰く「タイムサービス横入りチャンス」のお時間です!ハガキは横に置いておいて,ハガキを出してしまった後で思いついたり今日の出演者を見て思いついた質問を手をあげて答えてもらおうというもの。一人目の質問者の後で発表されたのですが,なんと「緊張しながら質問してくれたお礼」に役者さんからのお返しプレゼントがありました。

 

 一人目の回答者は遠藤さん。質問は「出演者の衣装,いつも素敵だなと思いながら見てるんですが自前ですか?」でした。回答,自前が多いそうです。みんなでテーマに応じた衣装を持ち寄って比べてみたりして,同じのが揃わないように気を遣っているとか。トゥー・ダン・ホットの時の衣装が好きだと言われて「ありがとう」と笑った笑顔がすごく可愛かったです。お返しには『威風堂々』短縮編集ヴァージョンを踊ってくれました。

 

 二人目は望月さん,質問は「加藤敬二さんと同じ役をなさることが多いですがプレッシャーとかはありませんか?」基本的に加藤さん,まねられることを求めるわけではないし自分なりの役を創っていきたいとの答えでした。後は「足とか折れそうに細いけど怪我は大丈夫なんですか」との質問に肉離れやったことがあるとか言ってたかなぁ…?(記憶曖昧ですすみません)お返しを,と言われて望月さん「何も考えて無くて」と苦笑していたら大塚さんが「じゃあ龍平,細いと言っていただいたその足を見せて差し上げなさい」とフォローなのかギャグなんだかわからないお言葉を。しかし実行してしまうあたりなんというか,望月さんもさすがです(笑)。いや,とりあえずその場で上着脱いでアンダーというか練習着モードになったんですがそれが本当に脚むき出しで。おーい,望月さーん?お返しのダンスはフェッテとジャンプ中心の組み立てでサービス精神非常に旺盛でした…本当に。質問者の女性に名前聞いて(あやこさんとおっしゃいました),ダンス前に曰くが「あやこ,君のために…回る」だったもんなぁ(笑)。ええもう,回ってましたとも実際ね…。

 

 三人目早水さん,もともとクラシックの方がジャズナンバーを歌うときの練習は?との質問に一番は聴くことだと答えてらっしゃいました。実際に暇さえあれば聴いてらしたとか。ちなみにこの質問と回答の間,舞台脇に下げられた回答者席でこそこそと着替えをする望月さんが…。ここで着替えていいですか,と大塚さんに聴いてOKもらっちゃいましたがホントに実行。まあね,シャツとズボン着込むだけですけどね。そう言えば荒川さんとかもちょっと引っ込んでお茶のボトル持って戻ったりとかしてましたし(爽健美茶…なんで憶えてるかな)。話を元に戻して早水さん,お返しはピアノでした。「中学生のころの発表会以来で…」と笑いながらひとりでは心許ないと武藤さんを巻き込んでの連弾。曲名は「ドリー」より三曲目,「ドリーのにわとり」でした。

 

 四人目武藤さん。これまで四季のやった舞台のうち衣装なり小道具なりなにかひとつ自分のものにできるなら何を?との質問にしばし沈黙して,選んだのはシマウマでした。思い出のシマウマ(笑)。お返しにはやっぱりピアノを,ディナーコース仕立てで。メニューとか用意してくる念の入れようです。カフェ・ラ・ムーチョ(笑)ウェイターは大塚さんです。一品目,季節のサラダ月光仕立て。二品目,切ない夜想曲スープ。メインディッシュには悪魔の革命焼き激辛風味(なんなんだ…笑)と思ったらどうもオーヴンの調子が悪かったらしく(武藤さんの手がめずらしく絡みまして),とっさにメニュー変更,熱々リゾット。オーダーはウェイター(お見事)。最後は今日のドルチェ,甘いひととき(…だったっけ?)というメニューでした。そしてさらにプレゼント,サイン入り本日のメニューおよび今日のドルチェの楽譜。本日一の豪華なお返しでした。

 

 五人目松浦さん,質問は次のとおり。「アンダー・ザ・シーなどのような明るい元気な曲が松浦さんに似合うと思うんですが,ご本人はどのような曲が合うと思われますか」応えて曰く,本人の好きなのはスローなナンバーで,ゆったりとした踊りを踊りたいと思ってらっしゃるそうです。お返しはいきなり別方向。登場早々からあれやこれや隙を見ては物真似で笑かしてくれてたんですが,そのままお返しは「物真似講座」でした。質問者は舞台の上で回答者共々生徒さんに(さらし者…)。本日の物真似は「もりしんいち」および「アントニオ猪木のファイティングポーズ」でした。客席まで立たせて全員参加。ある意味凄まじい光景です。

 

  そして最後に荒川さん! 質問は…と,なんだったっけ(阿呆…)。お返しはまたピアノに戻って,荒川さんの好きなミュージシャンの曲を弾き歌いして下さいました。

 

 それから舞台上にバスケゴールが設置され,6人選ばれたお客さんたちに2回チャンスでシュートしてもらい,成功すればOTCポスターまたは好きな役者さんのサインを頂けるというサービス。なにか最初5人,面白いくらい成功成功。最後ひとりだけ,2回目も外しそうだったんですがこぼれ球を大塚さんがリカバリーしておまけの(?)成功でした。…いいなぁいいなぁ。最初の方とあとふたりほどはサインの方を選ばれてまして,遠藤さんからポスターにサイン,望月さんは客席に下りていってパンフにサインして下さってました。

 

 ところでその次は出演者の皆さんが席番のくじをひいてプレゼントをなさるはずだったんですがくじを回したあとでアクシデント(でもないけど)発生。望月さん,いません(笑)というか,サインにいった客席からまだ戻っておられませんでした。「りゅーへー!何してんだー」と笑う大塚さん,「まさかナンパしてたんじゃないだろうな」と戻ってきた望月さんにつっこめば望月さんはまたにこやかに「いえちょっと電話番号を」。ってそれは,その…?「それがナンパっていうんだよ」とさらにつっこまれておいででした(…)。そのあとのプレゼントでサインをしに客席に行く出演者(望月さん,松浦さん)の背中に向けて「ナンパしてくんなよー」と声をかけてらっしゃるあたり相当懲りましたか,大塚さん(笑)。ってか望月さん,やっぱり面白いんですけど…。

 

 最後は出演者の皆様を拍手で送ってイベントは幕。四季の役者さんがいかに面白い方々か再認識させてくれるイベントでした。

 

 

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