新映画日記

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☆このページ内の作品(○印は邦画)

2008年・2009年度

4/9 ここしばらく見る予定の映画
2/8 ここ最近見た映画
1/18 去年見た映画で印象深いもの
11/7 ○ハンサム★スーツ(名古屋舞台挨拶)
11/7 ゲットスマート
9/11 ○グーグーだって猫である
9/11 ○闇の子供たち
9/11 ○たみおのしあわせ
9/11 ○歩いても歩いても
7/17 ○クライマーズ・ハイ
7/17 ○ぐるりのこと。
7/17 ○ふるあめりかに袖はぬらさじ(シネマ歌舞伎)
5/2 大いなる陰謀
5/2 ○うた魂♪
3/10 潜水服は蝶の夢を見る
3/10 ○奈緒子
2/3 ○歓喜の歌
2/3 ○陰日向に咲く
1/16 ○椿三十郎
1/16 2007年度印象に残った映画10本
1/16 ○椿三十郎


2007年度

11/19 ○やじきた道中 てれすこ
11/19 ○オリヲン座からの招待状
11/19 エディット・ピアフ〜愛の讃歌
9/1 ボルベール
9/1 ○天然コケッコー
7/31 ○夕凪の街 桜の国
7/31 フリーダム・ライターズ
7/31 ○アヒルと鴨のコインロッカー
7/4 ○サイドカーに犬
7/4 ハリウッドランド
7/4 アポカリプト
6/24 ○憑神(つきがみ)
6/24 ボンボン
6/24 毛皮のエロス
6/24 ○キサラギ
5/23 ロッキー・ザ・ファイナル
5/23 こわれゆく世界の中で
5/23 輝ける女たち
5/12 スパイダーマン3
5/12 バベル
5/12 クィーン
4/13 ブラッドダイヤモンド
4/13 オール・ザ・キングスメン
4/13 ブラックブック
3/31 ホリデイ


2009年4月9日(木) ここしばらく見る予定の映画

このところバタバタしており、映画館で映画を見てない日々が
私にしては続いていますが、もう手元にチケットがある作品
(クレジットカード会社のシネマクラブでゲットしたものなど)
これから見る予定の作品をちょこっと書いておきます。

4月10日〜 レッドクリフ パート2

あまりよくない評判を聞いたりするけど、前半も見てるし
チケットもうあるし、見に行きます。できたら初日に。

4月11日〜 小三治

滅多に取材も受けないらしい落語家・柳家小三治のドキュメンタリー
これも前売り買ってます♪柳家花緑さんの本を読んでて、小三治師匠のこと
ちょこちょこっと出てくるので興味がわいたんです。


4月18日〜 ミルク(演技者としてのショーン・ペンに注目。
去年の「イントゥ・ザ・ワイルド」監督しても素晴らしかった!!)

スラムドッグ・ミリオネア(やはりアカデミーを騒がせた作品は見ようかなと)


鴨川ホルモー(試写会見た人の感想を読むと行きたい!
めがねっ子の栗山千明も気になる)

4月24・25日
グラン・トリノ(イーストウッド監督の映画は見ておきたいですね〜
今度はご本人も出演)
バーン・アフターリーディング(予告編がイカしてて気になってます)

まま、こんなところです!


2009年2月8日(日) ここ最近見た映画

映画の感想は
ここでもボチボチ投稿しているのでひとまず置いといて。
続けて「レボリューショナリーロード」「エレジー」を見たので
一見どこに共通点が?と思われるかもしれんですが、
実は似たことを描いてるのよ〜という話をしたいと思います。

「レボリューショナリー・・」の方は、
若さゆえの熱情のまま突っ走ってできちゃった結婚をした二人が、
子供を持つことによって自分の夢をあきらめてしまった
現状に愕然とする話。(二人というより主に妻側ですが)
「エレジー」は、同じく若くしての結婚を後悔し、余生は自由に
悦楽的な生活を送っている男が主人公の話ですが
二作品に共通してるのは「恋愛は幻想」ってことでしょうか。

レボリューショナリーの方の夫婦は相手に過度な期待を抱いていて
それが「理想」とわかった時の焦燥感が描かれます。
それにしても、現実逃避でいきなりアメリカからパリに移住しよう
って言い出す妻は甘いというのは否めませんが
エレジーの主演・初老の男は、結婚生活を続けると、相手に幻滅すること
がわかっているから、気ままな独身生活を謳歌するわけですよね。

もちろん一生仲睦まじいご夫婦もいるわけですが、そうとばかりは
いかないという厳しい現実。カップルでは見に行っちゃダメっすよね。
こういう映画。絶対デートムービーじゃありません(苦笑)


2009年1月18日(日) 去年見た映画で印象深いもの

本当はベスト10でもやろうかと思っていましたけど
群を抜いた一作がありますので、それについてちょこっと。


「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 ですね。


今までこの事件について、上っ面しか知らなかったことも大きいんですが
すごい衝撃でしたね、見終わった後。夜もなかなか寝付けなかったほど。
連合赤軍メンバーに関しての本を10冊ぐらい読み漁りました。
彼らのしたことはもちろん正しいとは思っていませんが
どうしてそんな行為を彼らがとることになったのか
少しでもわかりたくて図書館で本を借り続けた昨年上半期でした。

この映画に関しては、映画監督の堤幸彦氏も思い入れがあるようで
ラジオ番組で熱く語ったらしいんですが、
近々ポッドキャストでもアップされると思うので
興味のある方聴きに行ってくださいね。


サタケミキオと宅間孝之


2008年11月7日(金) ハンサム★スーツ

舞台挨拶のチケットを先週月曜に取ったときは、あまりの整理番号の
早さに心配になっちゃいましたが、いざ当日行ってみると、
徐々に席も埋まって満席近かった感じ。良かった良かった!

谷原さん・塚地さん、どっちがお目当てか?司会のアナウンサーが
聞いたところ、ちょっと塚っちゃんの方が拍手が大きかった?
登場するなり、谷原さんがその辺突っ込んでましたが(笑)

やっぱり谷原さんはスタイルもいいしカッコいい。
塚地さんは映画の中の「琢郎」そのままのいでたちで登場。
そして監督!英(はなぶさ)勉という方で「知らないな〜」
と思いましたが、なんと初監督作。「(この話をもらって)しめた〜」と
思ったそうです。監督、ゴスペラーズのリーダーにぱっと見見えた(笑)
関西弁でノリも良く、若い監督のようでしたね。

塚地さんが谷原さんに変身するという設定なので、「演技の上で気をつけた」
点として「塚地さんの『かわいらしさ』が出るように気をつけた」と谷原さん。
監督に言わせると、塚地さんが普段は意外と二枚目で
(缶コーヒーを飲んでたたずんでいる)谷原さんがいたずらっ子だとか。
塚地さん「誰しもコンプレックスはあると思うんで、
感情移入しやすいと思います。気楽に家にいる感じで見てください」
谷原さんには最前列の女性がキャ〜キャ〜言ってもう大変。
この映画館は特に近くで見られますから無理ないですわな♪

で、本編ですが。。全編に懐かしいナンバーが流れます。「M」「大迷惑」
「SOMEDAY」「マイレボリューション」などなど。ダブルカセットもあったし。
母のあとをついで小さな食堂を営む琢郎(塚地)
告白すれば必ず振られ、もし自分が二枚目だったら・・と考える日々。
そんな彼に救いの手が差し伸べられる!?

洋服の青山とタイアップしてるのは知ってましたが、
それでも「ほほ〜っ、そうなるのか〜!」と過程の部分でも楽しめたし
美人・美男の人にも悩みがあって、というのが良くわかり
琢郎と本江(森三中・大島)二人のシーンではほのぼのしてしまいました。

谷原さんと佐田真由美さんの2ショットは見とれちゃいますね〜。
さすがはモデル出身!

身の回りのささやかな幸せを大切に生きていく、これが一番なんだな〜
と悩みながら進んでいく琢郎を見て感じたのでした。


2008年11月7日(金) ゲットスマート(ややネタバレあり)

60年代人気のあったドラマ「それ行けスマート」の映画化。
ベタというんですかね〜でも笑えましたよ!
(しかし笑う前にすでに大笑いする人が他にいて、笑い負けしちゃった)
スティーヴ・カレルの面白さは「40歳の童貞男」で
実証済みだし、アン・ハサウェイは「プリティ・プリンセス」
の時からくるくる変わる表情(顔芸と私は呼んでます)
に魅せられましたので、この二人が組めば間違いなし(笑)
パーティーのダンスシーンでは何かが起こると思いましたが。やはり!

スパイの仕事は、「敵も一人の人間として踏まえること」が
大事と最初のほうで説明していたスマート(スティーヴ・カレル)
実際彼のモットーがきちんと活かされているのがコメディ作品とはいえ
「筋が通ってるなぁ」などと変なところで感心しちゃいました。

それと飛行機!あんな狭い隙間通っちゃうの〜とドキドキ。
アクション映画としても十分楽しめました。
が、オチは要らなかったんでないの?やりすぎでないの?
って気もしたけど、あれがスマート流なのかな。

マシ・オカもなかなか目立つ役回りでしたね〜〜。
ライバル視する同僚をギャフンと言わせるのも伏線がはってあってなるほどと納得。
電話ボックスがエレベーターだったり、自動ドアにギャグが
仕込んであるのはテレビシリーズそのままなんだそうです。


2008年9月11日(木) グーグーだって猫である(ネタバレあり)

大島弓子さんのコミックスが原作で
「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督が映画化。

原作については、「コミックな日々」のみのりさんが記事にされています。

こちら 登場人物からしてかなり原作とは違うようなんですけどね。

10数年も連れ添った猫のサバに先立たれ、
創作意欲を失ってしまった漫画家の麻子(小泉今日子)
もう猫は飼えないかも・・周囲が心配する中、
麻子はペットショップで運命的な出会いを果たす。

その子猫を「グーグー」と名づけ、いつくしむ麻子。
しかし今も彼女の頭の中から最初に飼った猫「サバ」
のことが離れることはなかった。

麻子が住んでいる吉祥寺という街。私も10数年前に
一度行って以来ですが、適度に都会で適度にのどかで。
「こんなところに住みたいなぁ」って。
突然吉祥寺案内で英会話のセンセイが登場しちゃうのが
面食らいましたが(笑)吉祥寺の魅力を映像でうまく
捉えて、吉祥寺に今住んでいる、過去住んでいた人は
嬉しくなっちゃうんじゃないでしょうか?

人間でも動物でも「赤ちゃん」は誠に愛らしく。
この映画でもサバやグーグーの子猫時代が登場します。
猫は前足をかく動作が特にかわいいですよね〜。

麻子にボーイフレンドができれば焼きもちをやく?グーグー(笑)

並行して描かれるのは麻子のアシスタント・ナオミ(上野樹里)の生活。
麻子の漫画に感動してアシスタント志願したものの
そばにいればいるほど、麻子の才能がわかって。。
同じ芸術を志すものとしてなかなか辛いことかもしれません。

麻子の恋模様や闘病など次々と描かれてちょっと盛り込みすぎた?
と思わないではないですが、麻子とサバの絆がどれだけ
深かったか、後半に分かるエピソードがありまして。

ペットは最初は自分より若いのに気づけば追い越して
先にこの世を去ってしまう。これはどうしても避けられないことで。
でも自分の家族になった以上、ペットには幸せに過ごして欲しい
生き物を飼っている人皆の願いだと思います。

なぜなら、彼らには限りない安らぎを与えてもらっているから。。
映画を見終わって、わが家のワンコにとても会いたくなりました(笑)
そういえば出版記念パーティーの場面で、私の大好きな
槇村さとる先生が出てた!!

(この方の作品はドラマ化が多いです。
「おいしい生活」「イマジン」今度は「リアルクローズ」だっけな?)
ちょっと嬉しい驚きでした

注・ラストはほのぼのと終わりますので、動物好きな方、ご安心を!
それと動物を飼っている(飼っていた)かいないかで 感想が大きく変わる作品かもしれません。


2008年9月11日(木) 闇の子供たち(ネタバレあり)

梁石日の長編小説を映画化。江口洋介主演。宮崎あおい・妻夫木聡
豊原功輔・佐藤浩市が脇を固める。2時間半とちょっと長めの上映時間。
レディースデーのせいか、結構混み合ってました。
内容は、タイでの「臓器売買」「幼児売春」について
というのは知っていましたが実際見ると、予想していた以上に,
ショッキングな内容で思わず目をそむけたくなるシーンもありました。
いつの時代も犠牲を強いられるのは弱い立場の子供なのだろうか。。
ラストに挿入されるカットを見ると改めて
「これでいいはずがない」という思いに駆られました。

報道に携わる者として、その場にいて被害者をなぜ助けないのか?
という声もあるかもしれない。
しかし被害者1人を助けただけではその問題の抜本的な解決にはならず
事実を暴いて表沙汰にし、世に問うことで、事件解決の一歩になれば・・
という新聞記者・南部(江口)の意見はもっともだと思った。

宮崎あおい演じるタイにやってきたNGO職員・恵子は直情径行すぎる嫌いはあったが、
タイのNGO職員と働いていくにつれ
彼女がタイの子供たちを救おうとする真摯な思いが伝わってきた。
あおいちゃんは今、「篤姫」の印象が強いんだけど、
本当はこんなかわいい声でしゃべる人だったんだよな。
やっぱり「姫」で役作りしてるんだと思ったりもしました。
妻夫木聡のちゃらんぽらんそうで実は気の弱いフリーカメラマンも
実際いそうな感じがしました。

この映画(原作小説)はどこまで本当なのか?というのも気になる所だけれど
牢屋のような劣悪な環境に押し込められた
彼らの絶望しきった顔、あれは子供の顔ではない。
こんな少年少女時代を過ごせば、まともな大人になれといっても無理な話だと思う。

今の日本の医療問題にも大きく関わっている話なのだが、
子供たちの澄んだ瞳を濁らせてしまうのは、いつも大人の身勝手なのだと痛感。
最後のあたりの展開が性急だったが、南部の誰にも言えなかった心の闇。
彼の苦悩と孤独を考えるとまたたまらない気持ちになった。


2008年9月11日(木) たみおのしあわせ(ネタバレあり)

岩松了、オダギリジョー、麻生久美子と聞けば、「時効警察」を嫌でも
連想しちゃいますけども。。あのドラマとはテイストは違います〜。
一箇所ホーフツとさせるところはありますが(笑)
「ふせえり」は出てないし。でも江口のりこは出てたなぁ!

民男(オダギリ)は父の信男(原田芳雄)と二人暮し。
母親(原田貴和子)は民男が小さい頃に死んでしまった。
お見合いを繰り返しても結婚に踏み切れない民男を心配する信男だったが、
やっと美人のOL瞳(麻生久美子)とうまく行きそうな雰囲気に。
男同士の家庭だと雑然として味気ないというのはわかる気がする。
二人の住む家はこぎれいにしてあるし、むさくるしいことはないんだけどそれでも。

このところ映画出演が続く小林薫が本作にも出ていて
ちょっと「歓喜の歌」の役柄も思わせるユーモラスな演技をしています。

オダギリ効果あってか、お客さん結構入ってたけど、好き嫌い分かれるん じゃないでしょうかね〜。
終わり方「何それ〜!」って人もいるかも。
実際とある評論家の文章をネットで読んだら
「登場人物が悪い奴ばかりだからか作品にまったく好感がもてない」
とケンもほろろ。そんなには悪くなかったけどなぁ。

こちら

私なりに解釈させてもらえば・・岩松さんは、男性にとって
理想の女性は「お母さん」ってことをいいたいんじゃないかと思う。
平たく言えばマザコン(身もふたもないけど)

民男の場合、母親を亡くした時期が早いので余計そうなってしまったのかも?

民男が自分の家で、母の形見の浴衣を着た瞳にグッと来たのも
母を重ね合わせたんだろうし、
父親の信男は信男で亡き妻と同じ名前の
彼女によこしまな気持ちを抱くようになってしまう。
だからあの終わり方にならざるを得なかったんだろう。

ダスティン・ホフマンの「卒業」へのオマージュとも思えるところがあるので
あの映画を見た方、お好きな方はニヤリとできるんじゃないでしょうか?

予告編を見た時から麻生さんのウエディングドレス姿きれい!と思ってたけど
出演者からもため息が漏れたとか。個人的にも今一番輝いてると思うし
好きな女優が彼女かもしれません。美しいだけでなく
コメディエンヌもできるしほわっとした感じがいいんですよね〜。


2008年9月11日(木) 歩いても歩いても(ネタバレあり)

長男を不慮の事故で亡くし、息子の不在をいまだにどこかで引きずっている横山家。
「親より先立つのは最大の親不孝」というのも聞いたことがありますが
うちの母、46歳で亡くなりまして。三人姉妹の長女だったんですが
その時の祖父母の悲嘆は相当なものだったと叔母(母の妹)が言ってました。
「やっぱり長女の存在って大きいのよ」と。 次男(阿部寛)や長女(YOU)が帰ってくるので、
母(樹木希林)はいそいそと料理の腕を振るう。
「とうもろこし」のかき揚げ、ってはじめて見たなぁ。
ほかにもミョウガの入った豆ご飯や良く冷えたスイカなど
おいしそうなもの満載でしたが(笑)

母と娘の会話もリアリティがあるし、娘の旦那(高橋和也)が
いくらいい人でもやっぱり他人だから気を遣うし・・
里帰りするにしても「泊まる」のか「日帰り」にするのか?
親側と子供側の思惑は大きく離れている。

それだけ子供がきちんと「親離れ」している証拠なのかもしれないけど
身に覚えがあることなので、苦々しくも反省。

 長男が早世したことで美化されて、次男はプレッシャーを感じる。
姿が見えない兄に縛られるのが嫌で、実家から独立したのだろう。
自分の仕事を継いで欲しかったのにそうできなかった
父(原田芳雄)の寂しさもわかるし、
やりたいようにやるんだ!という次男の気持ちは、 あるエピソードで痛いほどに伝わってくる。
どうしようもないことだ。どちらが悪いわけでもない。だから余計に辛い。

実家の古い造り、ディテールもすごく凝っていて、籐の椅子とか
お風呂のタイルが何枚もはがれているとか、見入ってしまったのですが
個人的に、一番きゅんと来たのは、フランス国旗の配色の「コロンバン」のお菓子の箱。
あれ、今もあるのでしょうか?あの中にシール集めて子供の頃、持ってましたよ。

タイトルは、どこから来てるんだろう?とずっと気になってたんだけど、
歌にも関連しているとは・・
女の怖さをさらっと感じさせる希林さんはさすがなのでした(笑)

余談ですが、京浜急行のバスや電車も出てきて。
海を見下ろせる場所にお墓があるっていいなぁなんてことも思いました。
(三浦海岸って駅もちらっと登場してましたが)
私の実家のお墓も見晴らしはいいけれど、田んぼと畑しか見えないので。
音楽もゴンチチ、最高でした♪


2008年7月17日(木) クライマーズ・ハイ(ややネタバレあり)

ハイテンポで23年前の日航機墜落事故をめぐる地方新聞記者の闘いを描く。
戦場のような職場という表現があるけれど、新聞社の編集局はまさにそのもの。
実際にこんな熱い仕事場なんだろうか?と思いつつも
社内での販売局や広告局とのせめぎ合い、
記者は足でネタを稼げが口癖のかつてのスター記者と無線機も
買ってもらえない状況でスクープを狙おうとする若い記者との
対比など興味深く描かれていました。

今はパソコンも携帯も当然の時代だけれど、両方とも普及してない時代
取材現場から社に連絡を取ることでさえ一苦労。ましてや山の中ならば。
急遽、局長も飛び越えて日航機事故の全権(デスク)を
任せられた悠木(堤真一)の苦悩は痛いほどに伝わってきたし
大学時代工学部にいたことで事故の原因をすっぱ抜こうとする
ズーコ(尾野真千子)も良かった。

堺雅人はじめ各記者も甲乙つけがたい熱演だったが、
ひときわ目を見張らされたのは滝藤賢一演じる神沢。
人の良さそうな男が日航機事故取材を機にどんどん変わっていく。
彼の表情はいまだに忘れられない。

悠木と彼の息子の関係をもう少し突っ込んで
描いても良かった気はするが、上映時間を考えると難しかったかな。

私が良く見に行く映画情報サイトでは「台詞が聞き取りづらかった」と
書いている方が何人かいましたが、特に最初のほう、早口でわかりづらい
ところがあったと思います。すぐ気にならなくなりましたけどね。


2008年7月17日(木) ぐるりのこと。

「ハッシュ!」の橋口亮輔監督作品。監督自身「うつ病」になったのが
この映画を撮るきっかけになったんだそうですが、
夫婦のあり方も考えさせられる映画でした。

最初はカナオ(リリー・フランキー)は女好きで定職にもつかず
「こんな男と結婚していいの?」と翔子(木村多江)は周りに心配される。
見ているほうもまったく同感なのだけど、次第に二人の関係に変化が。
悲劇から立ち直れない翔子を優しく心配そうに見つめるカナオ。
長い間、怒りもせず、ことさら騒ぎ立てることもせず
ただ静かに相手を見守るということはとても難しいことだと思う。
私がカナオの立場だったら、逃げ出してしまうかもしれない。

一緒に暮らしていても相手のことをどれだけ理解できているのか?
また理解されているのか?
不安に感じることは誰しもあるんじゃないかと思いますが
カナオは、そんな翔子の思いをも包み込んでいるようで。

時に穏やかに時に激情をぶつける翔子を木村多江は熱演。
リリー・フランキーも普段顔には出さないのだけど
実は心優しいカナオを魅力的に演じてました。

カナオの仕事は「法廷画家」ということで、裁判中のスケッチの場面も出てきます。
実際にあった事件を想起させる裁判を見ていると
とてもまともな人間と思えぬ被告の発言に憤りを感じつつも、
この人にも親はいるわけで、親はどんな気持ちでいたのだろうと
思うといたたまれない。

つい先だっても秋葉原の無差別殺人という凍りつくような
残忍な事件が起きたばかり。。
殺伐とした世の中に悲しみを覚えることもあるが、こんな時代だからこそ
人と人とのつながりを大事にしていかないといけないんじゃないだろうか。

本作は、そのつながりの最小単位として「夫婦」を登場させたのかも。
一緒においしいものをおいしいと言って食べ、面白いものを見て笑い
単純なことがきっと一番大切なんだろうと見終わった後に考えました。

なんだかこう書いてくるとえらくシリアスな作品に思われるかもですが
実際は結構笑える箇所もあり、シモネタも出てきます(笑)
オッチャンたちの笑い声が私の見た映画館では響いてました!

幸せな気持ちで映画館を出られる、いい映画でした。


2008年7月17日(木) ふるあめりかに袖はぬらさじ

前から気になっていた「シネマ歌舞伎」。松竹のホムペでの説明によりますと

「シネマ歌舞伎は、歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影し
スクリーンで上映するという、松竹が開発した全く新しい映像作品です
(映画ではありません)」 だそうで。


この作品の「お園」は文学座公演で杉村春子の当たり役だったそうで、
昭和63年に坂東玉三郎が受け継いだそうです。
原作は有吉佐和子。歌舞伎としては去年12月に初上演。

歌舞伎には興味がありながら、高校の時、学校で見せてもらった
「歌舞伎鑑賞教室」以来だったのですが、本作は文学座の
お芝居だっただけにとっつきやすく、「面白い〜〜!」の連続。
とにかく笑わせてもらいました。玉三郎さんの声色がコロコロ変わるんで
絶妙ですよ!!幕間(芝居と一緒で途中で15分休憩ありました)に
近くの席のマダムたち(普段から歌舞伎を見慣れているらしい)
「玉三郎が老けて見える」「踊りがないのが残念」
「顔がアップになりすぎて、七之助が男に見える」
(七之助さんは薄幸の花魁役)などといわれていましたが・・
十分、七之助さん、きれいだったけどな〜!ああいう色っぽい感じ
はかない雰囲気、若い男性が演じてるんですものね。改めて驚いてしまいました。

そのほかにも中村勘三郎・勘太郎、獅童、福助・橋之助
坂東三津五郎、市川海老蔵など私も知っている役者がたくさん。
海老蔵は出番は少なかったけど、パッと目を引くオーラというのかな?
やっぱり存在感が半端じゃないですね。声もいいですし。

幕末の開港して間もない横浜の遊郭が舞台。
お抱え芸者のお園は古くからの知己で妹のように慣れ親しんだ花魁の「亀遊」
(七之助)が自害し、衝撃を受けるが、彼女の死から二ヶ月あまり、
瓦版に「亀遊は攘夷派の女郎でアメリカ人に身請けされるのが
悔しいと自害した」という根も葉もない記事がのる。

店の評判を落とさぬようにと、遊郭の主人(勘三郎)に言いくるめられ
彼女はやむなく記事の事柄をまことしやかに来た客に語るようになっていく。

「まことしやかぶり」が年月を追うに従って、とんでもないことに
なってきて身振り手振り、小道具も交えて、お園は亀遊の自害の場面を熱演。

ずっと笑わされているのだけど、ラストで、若くして死んでいった亀遊、
商売のために妹同然の亀遊の死因をでっちあげなければいけなかったお園。
郭で生きる女性の悲しさをしみじみと感じるのでした。


2008年5月2日(金) 大いなる陰謀(ネタばれあり)

感想を読んで回っていたら「眠くなる」「小難しい」
という言葉を目にして「そうなのか〜」と心配になりつつ行ってきました。
もう買っちゃったんでヤフオクで鑑賞券を・・・。

眠気が襲いそうなところもありましたが、小難しいということはなく。
レッドフォードが何が言いたいのか?ということがよくわかりました。

アフガンへの対テロ作戦をあくまで正当化しようとする議員にトム・クルーズ。
議員と一対一の取材を許可されるベテランテレビ記者がメリル・ストリープです。
マスコミによって扇動される民意。政治家はそれを利用しようと記者に情報を流す。
メリル演じるテレビ記者が、自身の報道の仕方を省みるシーンが印象的でした。

レッドフォード演じる大学教授と彼の授業を専門とする学生。
「政治家は私利私欲で動くんだろうし、あてにならない」というのは
私も日頃思っていることだけれど、何もアクションを起こさないでいいのか?
国民の意識が国を良くも悪くもするんじゃないか?という
教授の学生への問いかけには虚をつかれる思いでした。

最下層にいるアフリカ系・南米系の学生たちが志願してアフガンに行く。
国の現状を変えるために最前線に出るという二人の若い男性が描かれますが
彼らをはじめとする大勢の一歩兵を犠牲にして成り立つのが国家だと
いうこともつくづく感じさせられました。

この映画多分、邦題のつけ方が良くないんじゃないかな。
皆「どんな陰謀があるの?」って期待して見に行っちゃう。
サスペンスというより人間ドラマだと思いますし。
評価が下がるのもその辺りにあるんじゃないでしょうかね・・・
万人向けじゃないでしょうし、地味な作品かもしれませんが、
私はこの映画好きですよ。


2008年5月2日(金) うた魂♪

自分はかわいくて歌も上手で・・と、とにかく自分大好きな、かすみ(夏帆)
はじめての挫折を味わい、高校の合唱部もやめようと思ったときに、
ガレッジセールゴリふんする権藤率いる不良少年たちの合唱部に出会う。
(この合唱部、誰一人として実年齢で高校生がいなさそうでした・笑)
最初はかすみがイタい感じで・・ちょっと引きそうになりましたが
ゴリさんが出てきてから話が動き、面白くなってきました。
作中で歌われるのもノーランズのヒットナンバー(懐かしい!)
「まちぼうけ」ほか新旧の名曲がたくさん。

ドタバタするシーンもありながら、「一生懸命やってるときは
必死な顔になるんだから、それを恥ずかしがってちゃいけない」
など思わずうなずいてしまう名言もあり。

そしてやっぱり「皆で歌う」ことのすばらしさ、
一人一人の声の力強さを改めて感じた気がします。
こういう話にはもともと弱いんだろうと思いますが、
合唱コンクールの最後あたりは涙が出てきました・・・

夏帆ちゃんは、もちろんかわいらしいのですが、
本当に楽しそうに笑って歌ってる姿が印象的。
そして「あの方」の美しい歌声も久々に聞けました。いい声だなぁ。

この映画の主題歌はゴスペラーズが提供して、審査員(本人)役でも出演。
ファンとしては彼らが端役でもどこに出てくるか興味津々でしたが
一回目は「え?もうここで!」と心の準備ができてなかった
でも全部で四回抜いてくれてました。監督さん、ありがとう♪

リーダーの村上さんが一言セリフがあるというのは
ファンの方はご存知かと思いますが、正確にはもう一人しゃべってます。
今から見られる方はお楽しみに!リーダー相当緊張してたよなぁ(笑)

歌が好きな人はご覧になってみてください。まぁベタといえばベタだし
冗長だと感じるところもありましたが。。歌は技術だけじゃなく
「心」で歌うんだ!っていうこともすごく伝わってくる作品でした。


2008年3月10日(月) 潜水服は蝶の夢を見る

本編が始まる前に出てきた、この作品がどれだけ映画賞を獲得したか
まずその多さに驚いてしまいました。一体いくつあったんだ!

いきなり発作に襲われ、話すこともできず体の自由もきかなくなる
奇病(ロックトインシンドローム)になってしまったジャン=ドミニク・ボビー。
主人公の視点で前半は主に描かれて、焦点が合ったり合わなかったり
こんなに不安定な状況で物を見ないといけないのか?
何かを訴えたくても、アルファベット順で相手が言葉を発する時に
瞬きをすることで、意思を伝えるしかないという気の遠くなる作業を
やらねばならないストレス。「いったいどうやって撮ってるんだろう?」
とびっくりするようなカメラワークも存分に威力を発揮して
観客も一緒に感じることができます。

そんな中で想像力をフルに生かし、記憶力を稼動させ、
言語療法士など周囲の美女とのデートなどを夢想するユーモアに富むジャン。
見た目にはわからなくても、彼はそれぞれの女性を観察し、
突っ込みを入れたりしている(笑)

彼に時々会いに来て、今も変わらぬ愛情を捧げる元妻や
病院の近くまで来ても、怖くて彼に会いに行けないという恋人
高齢で病院までお見舞いに行けないと電話口で泣く父親。
それぞれの思いが錯綜するシーンもありました。

先に書いたように、目を瞬かせることで、言葉をつむぎだし
自分の本を出すことに全精力をつぎ込んだジャン。
「少し声が出せるようになった」など最期まで希望を捨てず、
前向きに生きる姿勢、これが実話だというので本当に素晴らしいですね。
と同時に、今の今まで、普通にしていた人間が一瞬にして
動けなくなってしまう病の恐ろしさを感じさせられました。


2008年3月10日(月) 奈緒子

駅伝選手の物語なんですが、まず三浦春馬くんが、アスリートのような肉体でビックリ!
役作りしたんでしょうが、今見てるドラマではおっとりした青年役なので。
この映画でも樹里ちゃんはいつも物憂げな表情。
同級生・雄介(三浦)との関係もぎくしゃくしたまま。
ここでは書きませんが、それだけの理由があるんですけどね。

雄介は花形の選手で、それだけに駅伝という種目ながら
ほかの仲間を信頼できないのが問題だと西浦監督(笑福亭鶴瓶)に指摘される。
そこをクリアできるか?ほかの駅伝のメンバーが
雄介への劣等感を昇華できるか?というのがポイントになってきます。

原作だともっと人物関係が詳しく描かれているんでしょうから
より納得・共感できると思うのですが、映画では時間足りないかな。
人間がひたすら走る姿は美しく「走る」というのは一見単純な動きながら、
速く走るためにいかに正しいフォームを保つかは難しいことなんだと実感しました。

わずかですが、雄介の視点でカメラワークが進むところがあり
自分も走ってるような錯覚を覚えて、わくわくしました!
持久走も学生時代からずっとやっていませんけど、
この映画見たら走りたくなりました(笑)

甘いエピソードや笑うシーンはほとんどなく
「走る」ということに徹した描き方が、良かったんだろうなぁ。
正直、感動!までは私は行きませんでしたが、
「なぜ人は走るのか?」の答えが見つかったような気がしています。


2008年2月3日(日) 歓喜の歌

立川志の輔の新作落語を映画化。
町の文化会館で大晦日のコンサートをダブルブッキングした飯塚(小林薫)
私生活でも窮地に立たされている彼は、はてさてどうする?

も〜ほんと小林薫のダメダメさがいいんです。
ちゃらんぽらんで、自分勝手で、頼りない(笑)けど憎めない。
妻役が浅田美代子ですが、この人も今までとはちょっと珍しい?
気の強い女性を演じているのが面白かったです。

豪華なカメオ出演もさることながら、いい役者さん勢ぞろいで
「たまらんな〜」とニンマリしてしまいました。
(光石研・根岸季衣・藤田弓子など)

最初は笑いの連続で・・その分、中盤から来るギョーザ(今、冷凍食品が
世間を騒がてせますが)にまつわるエピソードが効いてきます。
じわ〜っと感動。また映画館で泣いてしまった。

ママさんコーラスのコンサートをダブルブッキングするお話ですが
二つのコーラスグループが好対照で、その辺も興味深い。
「ダニーボーイ」「竹田の子守唄」など名曲の数々もコーラスで披露されます。
多少ゴーインな展開もありますが(笑)家事にパートに忙しい時間
を割いてコーラスに打ち込む女性たちの姿に心打たれました。


2008年2月3日(日) 陰日向に咲く

原作を読んでいないので、内容もほとんど知らぬまま
見に行ってきましたが、予想外に泣いてしまいました・・・
もともと人情話には涙もろいのではありますが
この作品を見てうるっと来ない人はいないんじゃないかと。

最初は、まったく関係ない人たちのお話かと思ったら
そういう縁で繋がっていくのか〜というのにも感心。
見始めの頃は、「テレビドラマっぽいな〜」とか
「間延びしてるかも?」と感じていましたが
気づけばその世界に入り込んでいました。

大都会・東京にもいろんな人がいる。
日の当たる場所をずっと歩いている人ばかりじゃない。
ダメだと分かっていてもギャンブルで借金を繰り返す青年
家族や肩書きを捨てて、ストリートで生きることを選んだ人
B級アイドルだけど、頑張ってお仕事している女の子
そういう人たちをきちんと見てくれている人がいて
平等に朝はやってくるんだ。そんなことを思った作品でした。

どうしても気になったのは、緒川たまきが老けメイク
をしていたのだけど、あれはちょっとヒドい。
もう少し美しく年を重ねた風にできなかったんでしょうか?
カメラが寄ったときに見て気の毒になりました(^^ゞ


2008年1月16日(水) 2007年度印象に残った映画10本

とある映画情報サイトでは、「河童のクゥと夏休み」が1位に輝いてるんですが、
これは「いい!」の声を多く聞きつつ、絵柄が私としては
あまり好きじゃないのでパスしてしまったんですよね〜。

「天然コケッコー」
さりげない毎日がこんなに素晴らしい!ってことを
教えてくれた名作でした。主演の夏帆ちゃんが良かったのはもちろん
特に下二人の役の子達がかわいかったし、演技が自然でした。

「幸福な食卓」
振り返ってみると「そんなに良かったのかな」とも思うんですが
見た当初は大泣きしました。家族のあり方について改めて
考えさせられました。勝地涼くんがヒロインのボーイフレンド役を好演。

「アヒルと鴨のコインロッカー」
終わった後も涙が止まらなかった作品。
原作が素晴らしいんだろうと思いますが、若さゆえの一途さ
無防備さが如実に表れた映画だったと思います。

「サイドカーに犬」
サバサバした役の竹内結子って好きです。しっとりした役が多いけど
こっちの方がいいと思うけどな。父親の愛人という本来なら
敵ともいうべき女性と友達になった小学生の女の子の物語。
シンパシー、お互いの似ている面を知らず知らず見出してたんだろうな。

「椿三十郎」
予想以上に面白かったんですよ。これ見た後に、オリジナルも
比較の意味で見るつもりでしたが、まだ余韻を楽しんでいたくて(笑)
レンタルしていません。見終わった後、満足感に浸れましたし
三十郎の真似で「〜だぜ」とすごく言いたくなりました(^^ゞ

「世界最速のインディアン」
見ててワクワク楽しかった作品。自分もこうありたいな〜という
主人公の生き方。アンソニー・ホプキンスが微笑ましく演じてくれました。
とにかくすべてのシーンが好きだった映画です。

「ドリームガールズ」
ミュージカルの舞台をまんま見ているような迫力がありました。
ドリームガールズの駆け出しの頃から、絶頂期、そして・・
一緒に歳月を過ごしてきたかのような気持ちになった濃密な作品でした。

「クィーン」
ヘレン・ミレンが「エリザベス女王」になりきっていたし
皇室一家がごく普通のファミリーなんだというのも
よくわかった映画でした。若くして国家の君主になった女王。
ポーカーフェイスの彼女を見ていると、「この人何十年と仮面を
かぶって生きているんだろうか?」と切なくなりました。

「フリーダム・ライターズ」
夫に関して妻(主人公の教師・ヒラリー・スワンク)が
どうしてこんな無頓着なの?とか疑問に思うこともありましたが。
人種差別・貧困を乗り越えて友情を育み、劣等生の生徒たちが
大学に進学するという実話がベースなだけに感動した作品でした。

「ボルベール」
スペインに戻ってイキイキと演じる
ペネロペ・クルスが見られて良かった。
女性のたくましさ・したたかさと弱さを描いた映画でした。


2008年1月16日(水) 椿三十郎

いや〜面白かったです!
皆さんご存知だと思いますが、三船敏郎主演・黒澤明監督
作品を織田裕二主演で森田芳光がリメイク。

私はオリジナル版は見ていませんけど
織田裕二ってこんなカッコいい俳優だったんだっけ〜
と最初から身を乗り出してました。
テンポ良く進み、笑える部分もあり、
すべてが見どころの作品だと思います。

ラストシーンに関しては受け止め方は
人それぞれでしょうが、私は「ああいうのもアリ」と思いました。
エンドロールを大きな満足感を持って見つめることができました。

若侍9人は、松山ケンイチ以外はオーディションで選ばれたので、
最初はガチガチに緊張していたと聞きましたが
それぞれ顔つきも個性的で、フレッシュでした。

話には冒頭から登場する「ある人物」が実際出てくるのかな〜?
と思いつつ見ていたら、「な〜るほど!」とニヤリ。
あの人は、ああいう役が似合うんだろうな。

中村玉緒演じる睦田夫人は、玉緒さんの素にも通じるところがあるのか
という感じでしたが、実はすごく賢くて肝が据わってるんですよね。
鈴木杏ちゃんの娘役ともいいコンビ。

椿の花は、人名だけじゃなく、小道具として
こういう風に使われるんだ!というのも興味深かったです。

織田さんの「三十郎」が「動」なら
ライバル役トヨエツの室戸は「静」ですね。
本当はとても似ている二人なのに対をなしている。

敵を制すには、どれだけ先が読めるか?
知恵の比べ合いなんだということも感じました。


2007年11月19日(月) やじきた道中 てれすこ

落語のネタがいくつか入ってるそうで
私は「てれすこ」(謎の生き物のこと)しか
わかりませんでしたが、わからなくても十分楽しめます。

ただ昔ながらの名詞がいくつか出てきたので、
それがわかったらな〜というところは多少ありましたね。

勘三郎さんと普段から一緒にお芝居をしている柄本明・藤山直美
笹野高史、ラサール石井も出ているとあって、吹き出すシーンはたくさん。

特に幼馴染の弥次(勘三郎)と喜多(柄本)のコンビは絶妙。
漫才を見てるかのようで。
そこに加わる人気花魁・喜乃に小泉今日子。
タンカ切るシーンぞくっとしました。
こんな「だまし屋」なら、私が男性だったら
だまされても悔いはないかも(笑)

最後は「あ〜なるほど!」とほろりと
させられ、いい終わり方だったと思います。
江戸時代の風俗もよく出てたんじゃないでしょうか?
自分が江戸時代に入り込んで弥次喜多の道中を
見ているような気にさえなりました。


2007年11月19日(月) オリヲン座からの招待状

この映画の始まりは昭和32年。
ちょうど今やっている「続・三丁目の夕日」と同じ年代ですね。

テレビがお茶の間、街頭に登場し、庶民の主な娯楽であった
活動写真(映画)は斜陽の時代を迎える・・

当時はフィルムも大量に生産できたわけではないと思うので、
ひとつの作品のフィルムを近くの劇場同士で
貸し借りして上映したんでしょうね。(留吉が自転車で運搬してました)
「ニューシネマパラダイス」でもそんなことがでてきたな〜と。

宮沢りえは「ぶっ飛び〜」と叫ぶアイドル時代から知ってますが、
なんとはかなげで色っぽい女優さんになったんでしょう。
松蔵(宇崎竜童)や留吉(加瀬亮)と三人で
記念撮影をする場面では特に輝いていました。

映画館が閑古鳥で、資金繰りなどどうしたのかなとか
疑問に感じるところもありましたが、
トヨ(宮沢りえ)と留吉の純粋な愛。
そして二人の間にはいつも松蔵の存在が
大きく横たわっていたのだと痛感しました。

作中で、クローズアップされる映画「無法松の一生」ですが、
この映画がどういうお話か、これから見られる方は
ご存知だと更に感動すると思います。
私は小さい頃にうっすらですが、テレビで見た記憶が
あったので助かりました。

終わり方も私は泣けてしかたありませんでしたが、
正直40歳近くにならないとこういう映画は心に沁みないと思います。
若い人にはどうなのかな〜とも感じました。


2007年11月19日(月) エディット・ピアフ〜愛の讃歌

「ばら色の人生」「愛の讃歌」で有名なフランスの
シャンソン歌手、エディット・ピアフの人生を描く。
日本では「愛の讃歌」は越路吹雪さんの歌で有名ですよね?

主演のピアフを演じるマリオン・コティヤール、渾身の演技ですね!
実在したピアフを私は知りませんが、本当にこんな話し方
歩き方をしてたんだろうなと思わせられました。

平穏な日々などなく、トラブルの連続だったようなピアフの人生。
それでも人を愛し歌を愛し、悔いなく短すぎる
人生を駆け抜けた女性だったのでしょう。

しかし何でも飛びぬけた才能を持つ人というのは、
人並みの幸せというのは手に入れられないものなんでしょうか?
そういうものと引き換えに、芸術家たりえるのだろうかと思いました。
作中に使われる数々のピアフの歌声、心をゆさぶられました。

ただ、結構出来事が細かく前後して語られるので、
その辺を自分の中で時系列に組み立てて考えるのは大変だったな。
最初から彼女の年譜を知っている人なら
別としてちょっとややこしかったです。
いろいろなエピソードが詰め込まれているからか
説明不足・中途半端なところがあるかなというのもありました。


2007年9月1日(土) ボルベール

本当はちょっと前に封切りだったんですが、
上映スクリーンが限られており、
今回伏見ミリオン座で見られることになって嬉しかったです。

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥー・ハー」
に続くアルモドバル監督の三部作ラスト。この作品が一番好きかも!

サスペンス仕立てにもなっているので、後から「なるほど〜」
と、どんどん真相がわかっていくのも面白かったし
決して楽しいことばかりじゃないけど、人生を
しなやかにたくましく生きていく女性たちが生き生きと
描かれていました。出てくる女性たち皆見事に
タイプが違うのだけど、それぞれに魅力的で・・

炎のような女性・ライムンダを演じたペネロペ良かったですね〜。
やってることハチャメチャなんだけどきちんと筋が通ってるし。
強い面ばかり見てきたせいか、母親に甘えてみせる姿には
安心もしました。これで本来の母娘関係が再スタートするんだと。
私は「バニラスカイ」以来はじめて見た彼女の演技という
気がするんですが、若き日のソフィア・ローレンを思わせて。
母国に戻って水を得た魚のようでした!

彼女が「ボルベール」をフラメンコギターに乗せて
歌うところではほろっと来ました。心をゆさぶられる
歌声といいますか。もっと聞きたかった。
あの時の母親の涙。後になって思うといろいろな意味が
あったんだなと改めて感慨深かったです。

笑わせる箇所が随所にあるな〜と思ったら
ラストでうならせる。自分の罪をあがなおうとする
母親の後姿には生きていくことの難しさも痛感しました。

(追記)

最後のほうで、母親がライムンダに
「そんな胸が大きかった?何かしたの?」
って会話もリアルでしたね。
実際私もペネロペがあんなグラマーだと知りませんでした。


2007年9月1日(土) 天然コケッコー

出てくる方言が広島の言葉に似ていて、
予告を見たときから気になっていました。

私の高校の先輩(知り合いじゃありませんが・笑)
漫画家のくらもちふさこさんの原作を「リンダリンダリンダ」
の山下敦弘が実写化。脚本は、渡辺あや(ジョゼと虎と魚たち)
原作のほうは、ほんのさわりだけ読んだんですけどね。

結局舞台は島根だとわかりましたが
本当に広島弁に似ている言葉がたくさんあって。
ニュアンスとか。5歳までしかいなかったとはいえ
一応広島生まれであるためか、中国地方の言葉は
あたたかく胸にしみこんでくるのです。

右田そよ(夏帆)は、生徒が6人で小学校と中学校が合併している
分校の最上級生。そこに東京から「イケメン」の同級生(岡田将生)
が転校してくるとなれば・・ときめくのは当然ですよね。

夏休みに皆で海水浴に行くとか、神社の秋祭りに行くとか
描かれているのは日常の一コマなんだけど
兄弟のように仲良しで、登下校も一緒にしている彼らを
見ていると、何とも心地よく幸せな気持ちに。

一番下のさっちゃん役の子は愛らしかったな〜。
そよも転校生の大沢君も原作のイメージとは
ちょっと違いましたが、お似合いでした。

今ならば「まぁいっか」と開き直ってしまうことも
「私って・・」と自己嫌悪に陥ったことが思春期に
ありました。つい不用意な言葉を吐いてしまった
自分を責めるそよを見て思い出しちゃったなぁ。

高校の合格発表を友達と見に行ったあの日
卒業式の気持ちなど、かつての少年少女も見たら
じぃんと思い起こしてしまうんじゃなかろうか?
分校の先生方もそれぞれにいかにも「先生」でした。
一人の方をのぞいて、本名で出演してたので
本当に島根の学校の先生かもしれません。

こないだ見た「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」でも
「夕凪の街 桜の国」でも「ぜんそく」が持病である人が
出てきたけど。。公害病としてだけでなく
大人のぜんそくもあるんだということが浸透してきたのかな
などとちょっと思ったりもしました。


2007年7月31日(火) 夕凪の街 桜の国 〜ややネタばれあり〜




こうの史代の漫画を「半落ち」の佐々部清が実写映画化。
ヤフーのカテゴリーで、このコミックを読むことができるのですが
(ネット上で)映画を見終わるまで、原作を読むのは
やめとこうと思い、見てきました。

映画は、戦後間もない広島で生きる皆実が主人公の「夕凪の街」
皆実の姪・七波(田中麗奈)が主人公で現代が舞台の
「桜の国」と二部形式になっています。

「幸せになりたい」そんな当たり前の願いでさえ、
「自分だけ幸せになっていいのか?」という思いに悩み
素直になることができない皆実(麻生久美子)

13年前に被爆した彼女は、原爆によって
父と妹、家を亡くしたのです。亡くなるまでおぶっていた
妹の「おねえちゃん・・」の声が今も耳を離れない。

やっと自身の幸せをつかもうとしたとたんの
運命の皮肉を思わずにはいられません。
何より心に響いたのは「13年前に原爆を落とした人は
今、私が死んで『やった、殺せた!』と思ってくれとる?」
という言葉でした。

何年か前に、原爆を落とした当時の米兵の
インタビューを見たことがあります。
彼らは皆、広島・長崎の原爆で命を落とした人のことを
「気の毒だと思う」としながら、原爆投下は
戦争終了にはやむをえない手段だったと異口同音に
述べていたことに私はショックを受けました。

彼らが、もしこの映画を見ても、その思いは
変わらないのだろうか?そんなことが頭をよぎりました。

自分の運命を静かに受け入れた皆実。
時が過ぎて、皆実の姪っこ七波は、一見クールな
現代っ子に見えましたが、彼女は彼女でつらい体験
をしてきたのが次第にわかってきます。

亡くなった祖母も母も自身の被爆体験を決して語ろうと
しなかった。しかし父を通して、被爆した伯母
皆実の存在を知る。今の自分より若くしてこの世を去った皆実。
そしてわずか10歳で死んだ伯母・翠のことも。

いろいろなことを感じさせられる作品で、うまくまとまりませんが
人は一人で生きているんじゃないんだよなとか
今、ここに自分が平和で穏やかに暮らせている、普段は
当たり前だとつい思いがちなのだけど、とても幸せで
ありがたいことなのだと改めて考えました。

(追記)原作者こうのさんが田中麗奈ちゃんと雑誌で対談してるのを
みました。こうのさんは私より一歳上の方で、もう少し年上の
人が描いているのかと思っていたのですが、もっと年配の方
だと、題材的に描きづらかったのかもしれません。
涼やかに和服を着こなすこうのさんは、ご自身の描く絵の中
に出てきそうなやわらかでありつつ凛とした女性の
ようにお見受けしました。


私が見に行った「名演小劇場」のHPにもこの作品の紹介が のっていますよ。
こちら


2007年7月31日(火) フリーダム・ライターズ 〜ネタばれあり〜




ヒラリー・スワンク主演の実話がベースになった作品。
ロス暴動直後、希望に燃えて、差別が撤廃されたロス郊外の
とある公立高校に赴任した新人教師エリン(ヒラリー・スワンク)

しかし差別撤廃のために、優秀な生徒はその学校を離れ、
残ったのは教師もさじを投げる問題児ばかり。
彼らは、黒人・白人・アジア人・南米人で分かれ
クラスの中でも対立していた。

エリンは彼らに人気のラッパーの歌詞を授業に取り入れ
やがて自分の日記をつけるようにとノートを渡す。
読んで欲しい人は、ロッカーに置いておくようにと
強要しなかったのが良かったのか?全員のノートがロッカーに。

最初は教師をさげすむような目で見ていた生徒たち。
友達をギャングに殺された、しかもその人数が3人以上
という生徒も何人かいることに愕然としました。
一歩外に出たら「戦争」それだけ人種差別がまだまだ
色濃くあるのだと(この話は1994年〜97年の物語)
いうことも知りませんでした。

親から虐待を受けたという生徒もいれば
無実の罪を着せられて少年院に送られた者もいる。
15年ほどの人生で、どれだけ彼らが辛酸をなめてきたか
日記を通して、悲痛なまでの叫びが伝わってきました。

彼らが「ホロコースト」を知らなかったことに策を得て
エリンは「アンネの日記」を教材にすることを考えるのだけど
ベテラン教師は「彼らに読めるわけがない」の一点張り。
エリンは週末アルバイトして、自費でクラスの生徒たちに
本を買い与えるんです。そこまでしないとダメなのか?
とも思うんですが・・学校が相手にしてくれないから
結局教育委員会に掛け合う。アメリカも日本もそういう
ところは一緒なのかなと思いました。

アメリカには「ホロコースト」について展示をしてある
施設があるんですね。わずか五歳のユダヤ人の男の子が
虐殺されたことにショックを受ける生徒。
そこでの入り口でも「大人」と「子供とそれ以外」
(白人以外の人種という意味だと思う)と分かれている
のが気になりました。

「アンネの日記」を教材で読んだ生徒たちが、アンネ一家を
かくまったミープ・ヒースを学校に招くところは特に感動的でした。
「あなたは僕のヒーローだ」という生徒に対し、「あなたたちの
体験は先生から伺いました。一人ひとりの顔を心に刻みます、
あなたたちこそヒーローです」というヒースさんの言葉も印象的。
ヒース夫人は当時健在だったんですね。

次第に心を通わせあう生徒と教師。人種差別を乗り越えて
友情を育む生徒たち。先生が決して生徒を見捨てずに
真正面から向き合ってくれれば生徒は心を開くんだなと
本当の話であるだけに、心を打たれました。
熱血教師、ヒラリーに合ってましたね!

私が見に行った「伏見ミリオン座」での紹介ページは
こちら


2007年7月31日(火) アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂幸太郎の原作を映画化。この本を書店で見たとき買おうか
迷いましたが、近く映画になると知って、実は買いませんでした。

出演者は、瑛太・松田龍平・関めぐみ・濱田岳。

事前の知識では、本屋を襲撃して「広辞苑」を盗むと
いうことしか知らず、まさかこんなに切なく哀しい物語とは。
どこかのサイトには「青春ミステリー」と書いてあって
もちろんそうでもあるんですが、プレイボーイの河崎
ブータンからの留学生ドルジと河崎の元恋人で今は
ドルジの彼女である琴美。その三人の絆の深さ。
友情とか愛情という言葉だけでくくれないものが
あるように思いました。「若さ」といえばそうなのかも
しれないけど、あまりにも皆純粋でまっすぐなんだもんな・・

人間はやっぱり自分が大事だし、保身に走ることが当然なんだ
と思うんだけど、そんなこと投げ打って守りたいものが、
信念があるのは、無防備にも見えるけど、輝いても見える。
そして外国人ということで色眼鏡で見られる日本で、
ドルジにとって琴美も河崎もかけがえのない存在だったに違いない。

もっと軽快な話かとタイトルだけで判断して行ったので
最初はビックリでしたけど、いい作品だったと思います。
ブータンの人は輪廻転生を信じていて、
死ぬのが怖くないっていうのは本当なんでしょうか?

三人の物語を追体験する椎名には濱田岳。この人は
月9「プロポーズ大作戦」で見て気になってたんです。
ハンサムじゃないんだけど愛くるしいというか。
「あの〜」って台詞がよく出てきたんですが、
その言い方もかわいかったです。

終わり方もちょっと気になったんですけどね。
椎名はあの後どうするんだ?とか。でもあそこで止めておくのが
ベストだったんじゃないかって思います。

原作、ちょっとたってからでも読んでみようかな。

見終わってしばらくしてもまだ涙が出てきた映画は久々でした。
ハローバイバイの関君が悪役で出てましたが、
不気味な存在を好演していましたね。


2007年7月4日(水) サイドカーに犬 〜ネタばれあり〜




竹内結子が今までにないサバサバした女性を演じていると
(めざましでだったかな?)いっていたのだけど
月9の「ランチの女王」で演じた役柄に似てるのかな〜
と思いながら見に行ってきました。

人少なかったなぁ〜(苦笑)でもいい映画でしたよ。
今は大人になった薫(ミムラ)の少女時代の夏休み。
ちょうど私の子供のころとも重なって。
喫茶店によくあった机型?のゲーム
やっぱり食器用洗剤は黄色いボトルの「ママレモン」
コカコーラは「歯が溶ける」とか。
(私が聞いたのは「骨が溶ける」だったけど)

お話の中で、キーポイントの「自転車」ちょうど皆小学校に
あがるぐらいで補助輪なしで乗れるように練習するんだ
と思うんですよ。私は病気で入院してたのも
あったかもしれないけど、見事に皆から取り残されて。
「補助輪がガラガラうるさい!」ってからかわれてたから
薫(松本花奈・子役)の気持ち、わかるな〜。

外見は豪快で男っぽく見えるヨーコさん(竹内)だけれど
心の中の思いが垣間見えたとき、たまらない気持ちに。
親子でもない姉妹でもない、年の離れた「女友達」だった
ヨーコと薫。(薫の父親の不倫相手ですからね、ヨーコは)
ヨーコの気持ちが薫にも伝わっていたんだな〜と
思うところがありまして・・ちょっと泣いてしまいました。

古田新太が関西弁を話さず、とらえどころのない男を
演じているのも面白かったし、樹木希林の「ジュリ〜!」
以来の怪演が見られたのも懐かしかったです〜。

水彩の絵の具、水入れ、少女漫画雑誌の裏の「日ペンの美子ちゃん」
すべてが愛しく懐かしい、遠い日の思い出に重なったのでした。
伊豆の海・・・私も行ったことありますが、きれいだったな〜〜。


2007年7月4日(水) ハリウッドランド

テレビ版スーパーマンで一躍子供たちの人気者になった
ジョージ・リーブス。しかし不慮の事故で1959年に亡くなる。
警察は「自殺」と発表したがその真相は・・・

サスペンスというよりは(その部分もあるにはありますが)
ジョージ・リーブスが何を求めていたか?という
人間像を描いた作品だなと思いました。
ヒーローになってもそれでは飽き足らず、
大人に評価される俳優になりたかったであろうジョージ。
MGMの重役夫人と不倫関係にあったのも
少しでもいい役を勝ち取るためだったのか?

当たり役の印象があまりにも大きすぎて、その後ジレンマに
陥るというのはよく聞く話ではありますが。

「ジョージ・リーブスの死の真相」に関しては
こちら のブログに
かなり詳しく書かれているので、もし興味のある方はどうぞ。
「ハリウッドランド」の真相だそうです。

スーパーマンの役をやった人間には「呪い」が・・
というのは、聞いたことはあったのですが、ここまで
かかわったいろんな人に起こっているとは思いませんでした。
去年封切られた「スーパーマン・リターンズ」を製作するに
あたっても、ジュード・ロウやジョシュ・ハートネット
にも声がかかったそうですが、巨額の出演料にも関わらず
彼らは断ったそうです。今までのことを考えるとそりゃそうですね。

本作ではエイドリアン・ブロディ演じる私立探偵(実在したようです)
が死の真相を探っていくわけですが、大手映画会社の圧力には
度々悩まされる。ほかの探偵たち、警察でさえも?買収されているし。
他殺と考えると怪しいと思われる人物は三人
いるのですが未解決事件なので、いまだ真実は闇の中。

ベン・アフレックは野心家のジョージ・リーブスに
ぴったりだったんじゃないでしょうか?
ダイアン・レイン演じるトニは年上の愛人で嫉妬深くて
というのはよくわかりましたし。
自分が年を取っていくことへの不安を彼への思いで
なんとかかき消していたのかな。


2007年7月7日(水) アポカリプト

たまやんさんが主人公を「ロナウジーニョに似てる!」
って書かれてて「あ〜誰に似てるかと思ったらそうか!」
とひざを叩きたい感じでした(笑)

メル・ギブソンの監督作品は「パッション」はレンタルで見て
私はあまり得意じゃないかな〜と思ったのですが
「アポカリプトはそういう人にこそ見て欲しい」という
あるレビューを読んで「そうなの?」ということで
(単純です〜)行ってきました。

私が見に行った「名古屋ピカデリー」さんの本作紹介文から
引用させていただくと


マヤ文明崩壊前夜。マヤ帝国からの襲撃を受けた青年ジャガーは、
妻子を救うために執拗な追っ手と戦いながら村を目指して走り続ける。
セリフは全編マヤ語。<いまだかつて見たことのない世界
を見せてくれる>という映画本来の醍醐味をたっぷり味わわせてくれる。



もっと昔ならわかりませんが、今、こういう風に古代の話を
映画で取り上げるってなかなかないんじゃないかと思うんですよね。
それがまず新鮮で。

性に関しても開放的だったんだろうな〜大昔は..
娘夫婦の子作りの様子を見張る(テントの外でですが)
おばあさんが強烈でした(^^ゞ

本作映画デビューのジャガー・パウ役のルディ・ヤングブラッドは
ボクシングやクロスカントリーの選手でもあったということで
ほとんどのスタントを自分でやってるそうです。
私が子供の頃ですが、アリナミンAの宣伝だったか?
「鍛えれば全身バネになる」っていうのがあったんですけど
その言葉を久々に思い出しました。

特に大滝でのジャンピングシーンは圧巻だったな〜。
武器ももちろん原始的なものを使っているので
「次はどうなるんだろう?」とワクワクしてました。

後半はひたすら、「追う・逃げる」だったのですが
飽きずに見ることができました。
すぐそばで見ているような感覚になりましたね。

ジャガー・パウの奥さん役は実際に妊婦さんだったんですが
大きなおなかが波打つ瞬間、「蹴った」時というんですかね?
それが見られたのも「お〜!」と思いました。
しかしあのおなかであんなハードな体験(谷底に落ちる)したら
大丈夫かしら?とも思ったんですが。昔の女性は強かった!?


2007年6月24日(日) 憑神(つきがみ)

まず思ったのは、妻夫木聡くんはお侍姿が似合うということ。
もっと時代劇やったらいいのにな〜〜。
情けない兄役には佐々木蔵之介、その妻に鈴木砂羽
母役に夏木マリとなかなかの布陣だったのではないでしょうか?

実際、「武士」とは名ばかりだった幕末。自分の身分を欲しがる
町人や商人に身分を売ることがあったというのは聞くので
彦四郎(妻夫木)の別所家も没落した武家だったのでしょう。
西田敏行さんが出てくるだけでもうおかしい(笑)
「ゲゲゲの鬼太郎」でもそれは感じたんですけどね。
西田さん以降もっとテンポよいまま進むかな〜と
思っていたんですけども・・思えば降旗監督ですから
(有名なところだと、「ぽっぽや」ですかね?)そうもいかないかな。

原作を読まれた方ならもちろんわかっていることなんだろうけど
ちょっとどうなるかが早くわかりすぎてしまったので
そこも個人的には残念だったかな〜。


2007年6月24日(日) ボンボン

ひとめ見たときから、ちょっととぼけた味のある
ワンちゃんが気になっていた映画「ボンボン」を見ました♪

映画名にもなっている「ボンボン」はドゴ・アルヘンティーノと
いうアルゼンチンのワンコ。日本では珍しい犬種みたいなんです。
若山富三郎をちょっと思わせる人のよさそうなおじちゃん、
予告から犬もさることながらこの人が気になって
仕方ありませんでした。一般の人を起用したんだったと
思いますが、笑顔を見ていてもどこか哀愁があって。
犬と並んで歩く姿、車に乗っている姿、
何気ないシーンのはずなのに涙が出てきました。

感想で お金の匂いが…と書いている方もいて
わかるのですが、アルゼンチンは失業が深刻な国柄、
それもやむを得ないのかなと。
でもとにかくこのおじさんにはボンボンが心の拠り所で。
かけがえない仲間だと言うのは十分に伝わりました。
たまやんさんからも聞いていた笑えるラストは途中から
ある程度予測がついたんですが、いやー面白かったですね!
それとトルココーヒーって飲んだことがないので興味あります。
おじさんとボンボンの車内でのツーショットが好きでした♪


2007年6月24日(日) 毛皮のエロス

この作品は見ようか迷ってたんですが、
好き嫌い分かれるだろうけど小難しい映画じゃないし…
とレビューで書いている方がいまして。
実はそこが一番気になってたので、背中を押してもらった感じでした。

面白かったですね!内気で良妻賢母であろうとしていた
ダイアン(ニコール・キッドマン)が、好奇心旺盛な自身の本性、
写真への情熱に目覚めていく過程が丁寧に描かれていたし、
(引っ越してきた上の階の住人の登場の仕方も何とも怪しい!)
それに対する家族の反応も興味深い。
髪(毛)が重要なものとして出てくるのだけど、
最初は気持ち悪く見えていたのに、血の通った美しい
ものに見えてくるのは、ダイアンに観客もすっかり
感情移入しちゃっているからでしょうか?

ダイアンは、人でも物でも偏見にとらわれず、本質の美しさを
見つめることができた人。アメリカのポートレート写真に
革新を起こした女性カメラマンというのを今回の映画を
見ることではじめて知ったんですよ。この作品は伝記映画で
なく、ダイアン・アーバスへのオマージュなんだそうですが
若くして結婚し、旦那さんが広告写真家で手伝いを
していたのは事実のようです。


2007年6月24日(日) キサラギ

去年、めざましテレビでこの映画の撮影の様子を見た時、
いい顔合わせだなー見たいなーと思っていたんですが、
(小栗旬・ユースケ・サンタマリア・塚地武雅
(ドランクドラゴン)香川照之・小出恵介)

期待以上だったんじゃないですかね?
監督は「シムソンズ」の佐藤祐市、脚本は
「ALWAYS 三丁目の夕日」の古沢良太。
グラビアアイドル「如月ミキ」の一周忌追悼会にある
ビルの一室を借り切って集まった男たち。

如月ミキのファンサイトで知り合った五人のハンドルネームは、
家元・オダ・ユージスネーク・安男・いちご娘とそれぞれ個性的。

自殺したとされる如月ミキだったが、その真相は?
思いもかけないところから謎解きが始まっていく。
シチュエーションコメディと言って場所を移動せず
一ヵ所で話が進みますので、お芝居(舞台)にしても面白そうです!

五人がそれぞれの持ち味を発揮していたし、
特にユースケ・サンタマリアは新しい一面を
見せてくれていたと思うのですが。
つかっちゃんが言葉を噛んで自分のほっぺた叩く度
ドランクドラゴンのコントを思い出しました(笑)

まーとにかく脚本が良く出来ているのに感心。
「遅れてきた清純派アイドル」如月ミキを愛する男たちの
気持ちも伝わってきたし、面白く分かりやすく
最後まで見ることができました。

映画館のポスターに見た人の感想がずらっと
はられていましたが評判もいいようで是非大勢の方に
見ていただきたい作品です。
私が子供の頃なら食器洗いの洗剤は相場が決まっていた
気がしますが、何だか久しぶりに名前を聞いて懐かしかったなー。


2007年5月23日(水) ロッキー・ザ・ファイナル

テレビでもロッキーシリーズは最近放送されたので何本か見て。
見たばかりのシリーズ2作目でテレビの上の水槽にいた亀が
本作でも登場して嬉しくなりました。

愛妻エイドリアンを亡くした失意の中にありつつも
イタリアンレストランを営んで自らお客にホスト役でもてなすロッキー。
顔にシワは刻まれ、ポーリー(エイドリアンの兄)も
更に恰幅が良くなり、息子ロバートは自立し社会人に。
月日の流れを痛感するわけですが、黙々とトレーニングに励む姿はカッコいい!
愛犬バッカスはさすがにもういないようで、
保護施設から決して毛並みもきれいとは言えない、
でも瞳に力のある老犬をもらってくるところも良かったなー。
今回のミューズは子供の頃やんちゃをしてロッキーに
叱られたことのあるリトル・マリー。

彼女のセリフ 「情熱を持っている人はいるけれど
その炎を燃やせる人は少ない」「明日の試合で、
心は年を取らない証拠を見せて」など心に残るものがありました。

親の七光りを重荷に感じていた息子がなぜ
急に練習にも付き合うようになったのか?
とか、もうこの映画にゃ関係ないでしょう。
お馴染みのテーマソングが流れれば胸は高鳴り、
殴られても殴られても立ち上がるロッキーに
お決まりではありますが、心打たれました。
本当に強い男は優しいんだな〜。相手のボクサーが
「クレイジーオルドマン!」とののしるときも
「いつかは(お前も)そうなる」と悠然と答える
ロッキーに大人の余裕を感じました。


2007年5月23日(水) こわれゆく世界の中で

「こわれゆく世界の中で」は、「イングリッシュ・ペイシェント」
「コールド・マウンテン」のアンソニー・ミンゲラ監督。
この監督の作品は嫌いじゃない(からもちろん見に行くんですが)
けどどうもいつも消化しきれないまま見終わってしまい・・
今回もそうでしたね。でもジュードやっぱりカッコイイ。

(ネタばれはできるだけしないようにしたつもりですが
頭真っ白で見たい方はこの先は読まないほうがいいと思います)
ロンドンでシングルマザーの恋人リヴ(ロビン・ライト・ペン)と
自閉症の傾向がある彼女の娘ビー(ポピー・ロジャース)と
共に暮らす建築家ウィル(ジュード・ロウ)
ビーはずっと夜中も寝ずにエクササイズ?しているため
ウィルもリヴも寝不足気味。ビーの教育面でも意見が合わぬ二人。

ビーとウィルは血がつながっていないからか、母と娘の強い絆の
中には入っていけないものをウィルは感じるんですね。
これはわかる気がします。二人がなぜ籍を入れないのか?
せりふを耳にしているとリヴがそれを拒否しているのか?
と感じるところもあったのですが。

お互い本音でぶつかれば疲れるし、仕事も多忙だ。
リヴとウィルは真実言いたいことを言わずに過ごしてきた。
どちらかが腹を割って話そうとすれば片方がその気がない。
その逆もあるわけで・・人間ってうまくいかないですよね。

一方、ボスニア戦争から逃れてイギリスにやってきた
アミラ(ジュリエット・ビノシュ)と息子ミロ(ラフィ・ガヴロン)
決して裕福な状況ではない家庭。非行を働き続けるミロ。
アミラの悩みは絶えない。

こないだ「パリ、ジュテーム」でビノシュを見たときは
そんな感じなかったのだけど、今回のアミラ役は魅力的でした。
困難な状況の中で精一杯明るく生きようとする女性。
ちょっとな〜と感じるところもあるにはありますが
息子を守るためには母親はなんだってするんだな〜と
本人のせりふにもありましたが思いましたね。
息子を懸命に守ろうとする心と、いけないとわかりつつも
異性に惹かれていく心の危うさ、アンバランスな面も
うまく描かれていたと思います。

最後まで「どないなるんじゃ?」と見てましたが
「そういうことか〜」なんて思って劇場を後にしました。
ロビン・ライト・ペンも子供を愛するあまり、盲目的に
なってしまう母親を好演していました。


2007年5月23日(水) 輝ける女たち

以前は憎みあう複雑な関係にあった女たちと子供たちが
(といっても成人して、いい年ですが)
ある人物によっていっせいに集まることに。
腹を割って話していくうちに、お互いのことを理解し合い
自分自身の「新しい一歩」を踏み出していく。

カトリーヌ・ドヌーヴは奔放に生きてきたアリスという役柄。
そのアリスを反目しつつ、憧れも抱いていたシモーヌ(ミュウミュウ)
二人をかつて愛した色男のニッキー(ジェラ−ル・ランヴァン)
彼は決してハンサムじゃないと思うんですが、セクシーなんですね。
長年生きてきた重み・苦みを風貌から感じさせてくれます。
エマニュエル・ベアールがクラブの歌姫役ですが、
全曲吹き替えなしだそうで、上手でしたね。

皆を一同に会させたガブリエル・スターン
(クロード・ブラッスール)の狙いが、
もし「歩み寄り」だったのなら大成功だな〜。

10年以上前に見たフランス映画で「妻への恋文」というのがあります。
この作品では、妻の愛情が冷めるのを恐れて、
匿名でラブレターを出してホテルに呼び出したりと
夫があれやこれや手段を講じるんです。
最後には、『彼女の前から去れば自分は妻にとって「永遠」になる』
と言って姿をくらましちゃうんですね。
監督・脚本のジャン・ポワレはこの映画の後、病気で急逝し、
映画の主演は内縁の妻カロリーヌ・セリエだったので、
タイトルどおり、くしくも「妻への恋文」に
本作がなってしまったわけですが・・

今回見た「輝ける女たち」にも同じ人生観を感じました。
「美しい思い出だけ残したい」「おとろえる自分など見たく
見せたくない」わかる気がしますよ。やっぱり人間明るい場所
で生きて行きたいですからね。

アリスが息子と彼の恋人越しにアイコンタクトする場面があって
そこがとても好きでした。アリスの瞳は「そうなのね、あなたは
この人と一緒に生きたいのね」と語っているかのようでした。

あとは・・フランスのお墓ではお花は鉢植えで置いたりするのかな?
とちょっと見ていて思いました。花が長持ちしていいなって。


2007年5月12日(土) スパイダーマン3

見る前から話の展開が強引とか噂は聞いてましたが…うーん確かに。
今回はダイナミズムで勝負ですかね、ガラスの破片がやたら散ってたし。
続編がまたあるとしたらどうなるんだろう?というのが見終えての感想です。


ネタばれに以下なりますので、これから見られる方ご注意ください。







今回、砂男が出てきたり、偽スパイダーマンが出てきたり、
そういう意味じゃいろんなキャラが出てきて面白かったな〜。
砂男は迫力でした。もともとの俳優さんの風貌も含め。

トビー・マグワイアがスパイダーマンをやるって知ったとき
私には「サイダーハウスルール」の印象が強く、純朴な青年と
いう風に思っていたのでアメコミのヒーローやるの?って
驚きだったんですよね。そのギャップが正義の味方だけど
私生活では勉強はできるものの、ちょっと冴えない青年
って役柄にはまってて好感が持てたのでした。

今回は「悪スパイダーマン」になるところもあるので
仕方ないのかもしれないけど、スパイダーマンは
英雄だから何をしても許されるのか?という疑問が。
表の顔は働きながら学ぶ真面目な大学生で
裏でNY市民のために活躍していたのに、
おごりの部分が出てきたのかな。
MJにどうやって誤解を解いたのかなと思ったり・・
細かいことは気にしちゃいけないのかな〜。

個人的には「2」がヒーローの悲哀、MJ(キルスティン・ダンスト)
を愛しているけど、ヒーローである限り彼女に気持ちを
打ち明けられないって悩んだりしている姿が見られて好きだったんですよね。
電車の事故を食い止めたとき、乗客だけスパイダーマンの
素顔を知って驚くってところも良かったしなぁ。

とは言え、編集長が薬を飲むシーンやスパイダーマンの衣装が
ジャージみたいになってる(ズボン部分裾にひもがついてて、
足の裏に引っ掛けるようになってた。)とかほかにも面白い
ところはたくさんあったので・・楽しめましたよ!


2007年5月12日(土) バベル

「バベル」は、ちょっと前に同じ監督の「アモーレス・ペロス」
も借りてみたんで、それに比べると重くはないかな・・
「アモーレス・・」は私にとっては結構強烈だったんで。
「バベル」も救いのない部分はあるにはありますが、まだ光があるんですよ。
希望の見える終わり方だったので、ちょっとほっとしました。
しかし菊地凛子さんホントすごいです!
この演技で注目されたらこれから先大変かも?
なんてことを考えてしまった。

皆もとはといえば軽い気持ちでやった行動が
つながっていくとこんな恐ろしいことになってしまうのか?
それは人間のおごりなんだろうか!?とも思うのですが
取り返しのつかないことを後悔してみても元に戻ることはできない。

一番大事なものはすぐそばにありすぎて、
その大切さがわからなくなってしまう。
抜き差しならない状態になってはじめて気づくのだろうか。
それも人間の愚かなところなんだろうな・・

愛を求めてもがき苦しむ智恵子(菊地)の瞳が忘れられません。
刑事役の二階堂智も良かった。
エンドロールが流れ出したとき中年の女性が
「こういう映画がいいのかね〜?」とちょっとやけ気味?
に言ってたけどそういうのは劇場を出て言ってね。


(追記)

外国の監督が日本を撮ると「なんか変だな〜」
って感じになるのですが、本作では、今の日本の若者の
現状がかなりリアルに表現されてたんじゃないかと思います。
日本はロケできる場所も限られて大変だったと
いうのも耳にしましたが、そんな中よく作り上げたな〜と感心しました。
日本人が見ても違和感ないと思います。


2007年5月12日(土) クィーン

エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンが
「アカデミー主演女優賞」を獲ったということで見てきました。
客席は満杯ではなかったものの、そこそこ混んでいたと思います。

ダイアナ元皇太子妃が事故で急逝。そのとき英国王室は・・・
という話なのですが、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の
結婚式の模様は日本でも中継されましたからね〜。
私も母と一緒にテレビで見たのを思い出します。
まだ18才だったんじゃなかったっけ、ダイアナさん。
若く美しく、ウエディングドレスの豪華さに
目を奪われたのを覚えています。
まさかあの時彼女があんなに早くこの世を去るとは皆、
ダイアナ本人でさえ思っていなかったでしょう。

「元皇太子妃」という人の葬儀の扱いは難しく。
もはや「私人」なのだから・・というのもそのとおりだし。
ただ彼女の人気の高さは大変なものでしたからね。
日本でも離婚後でもダイアナさんの動きは報道されていた
ぐらいだから本国にあっては尚更のこと。

ダイアナ妃がロイヤルファミリーになってから
人気は彼女が独り占め。自然とエリザベス女王や
チャールズ皇太子は悪者にされてしまう。
ましてや女王は父親の崩御によって
27才で即位。気に染まぬ国家君主の仕事を50年余
やってきたわけで・・・言いたいことも言えず
女王は感情を抑え、威厳を持たねばならないと
肝に銘じて生きてきた彼女の孤独と悲しみを
思わずにいられませんでした。

女王存命中に「なんでこんな映画ができたんだろう?」
と不思議にも思ったのですが、納得しました。

犬(ウェリッシュ・コーギー・ラブラドールレトリバー)
が女王のペットとして登場していましたが
特にコーギー好きは有名なんですってね。知りませんでした。


2007年4月13日(金) ブラッド・ダイヤモンド

レオナルド・ディカプリオ主演ということでこの作品を
ご存知の方も多いかと思います。ダイヤモンドの
密売人ダニー(ディカプリオ)は巨大なピンクダイヤを
隠し持つソロモン(ジャイモン・フンスー)に近づき
交換条件を出して、ダイヤのありかを聞こうとするが・・

まずダイヤモンドがああやって川で泥をさらう中で
見つけられるものだとは知らなかったし
ダイヤの採掘権を巡ってアフリカで内戦が起こっていることも
知らなかったし・・そういう意味ですごく勉強にもなる映画でした。
ほかにも「ラストキング・オブ・スコットランド」など
アフリカが舞台の映画を見て感じることは、
白人が国を牛耳っていて、ややこしい事態に陥ってるのかなと。

日本でも婚約指輪で「ダイヤ」を贈るのは一般的だと
思いますが(アメリカでも「給料三ヶ月分」というのは
言われるようです)キラキラ光るあの石がまさに血のにじむ
思いで売買されてるのかと思うとたまらないですね・・
「レオ様」と言われていたディカプリオもすっかり貫禄が
出てきましたね〜。ジャーナリストのマディー
(ジェニファー・コネリー)に電話するシーンではほろっと来ました。
ジェニファーなんだか、デミ・ムーアに似てきた気がするのですが。
最後まで面白く見ることができました。社会派の話でありながら
娯楽性もあって見やすかったのは先日見た「ブラックブック」にも
通じるところですね。


2007年4月13日(金) オール・ザ・キングスメン

1947年のロバート・ペン・ウォーレンによって書かれた小説
(実在するルイジアナ州議員をモデルにしたと言われているそうです)
は、ピューリッツア賞を受賞。
その原作が映画化され、1949年度のアカデミー作品賞、
主演男優賞、助演女優賞を受賞。
今回はそのリメイクだそうです。オリジナルを見てからだと
比較してしまいそうなんで、まず新しいこちらを見てみました。

ジュード・ロウとショーン・ペンが出てるのも気になって。
オリジナルは、ショッキングな作品ということで米軍占領下の
日本では公開できず、1976年にやっと一般公開されたのだとか。
冴えない田舎町の出納官だったウィリー(ショーン・ペン)
が周囲に担ぎ上げられ、ルイジアナ知事選に立候補。
小学校の手抜き工事を指摘し、庶民を味方につけた彼は
知事に見事選ばれるのだが・・・

最初は政治の浄化を目指して立ち上がったはずのウィリーが
何かに憑かれたように、熱弁をふるって演説をし始め
権力欲のまま、ふてぶてしく、自身が汚職に手を染めていく。
ショーン・ペンの演技は見事でした!

邪魔な人間は容赦なく切り捨てる・弱みに付け込んで
自分の思うままに相手を操ろうとする。ここでも人の心の
恐ろしさをまざまざと見せ付けられた感じです。

印象的だったのはラストで。ウィリーの言葉で
「善は悪から生まれる」というのがあったのですが
その言葉が生きた場面でしたね。
監督こだわって撮ったんだろうなぁ・・
「ブラッドダイヤモンド」共々、人の愚かしさ
醜さを描いたいい映画だったと思います。しかし重かった・・
ちょっと底抜けに明るい映画が見たいです(笑)


2007年4月13日(金) ブラックブック

第二次世界大戦中の話ではありますが、
サスペンスでありエンターテインメントであり。
息もつかせぬ展開で次々山場がくるので面白かったです。
ラストあたりは まだなんかあるんかい!とも思いましたが。
監督は「氷の微笑」「インビジブル」のポール・バーホーベン。
カリス・ファン・ハウテンは陶製の人形のように美しく
凛としていて今回の役(ユダヤ人でありながらナチス占領下の
オランダのレジスタンスの一味に加わる)にぴったりでした。
この作品も事実が基になっているとか。

ヒロインのラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は
美貌の持ち主だからそういう行動に出られるところも
あるんだろうけど、機転も利いて度胸もあったんだなと思いました。
詳しくは言えませんが、クロロホルムのエピソードは
いいタイミングで挿入され、観客もどっと沸いてましたよ。
私の見た映画館では、初日先着100名のお客に
チョコレートのプレゼントということでしたが
映画を見ていくと大切なアイテムであることがわかるので
初回上映に駆け込んでもらえば良かったなー。

しかし戦中を生きる人というのは、
短い期間で普通の暮らしのいったい何十倍何百倍の
濃さで毎日毎日を過ごすんでしょうね?
生きるためには手段を選ばず、知人を欺く人も少なくなかったはず。
「キリストを裏切らなければユダヤ人はこんな目にあわなかった」
というセリフを聞くだけでも日本人には分かりにくいけれど
宗教・人種問題の根深さを痛感しました。


2007年3月31日(土) ホリデイ

監督・脚本は「恋愛適齢期」のナンシー・メイヤーズ。
ロンドンの女性記者アイリス(ケイト・ウィンスレット)と
ロサンゼルスに住む女社長アマンダ(キャメロン・ディアス)
失恋をきっかけに、ネット上で知り合い、クリスマス休暇に
「ホームエクスチェンジ」をすることに。
家・車・服ごと交換するというお話。

軽いラブコメかな〜と思って行ったのですが
意外と泣けてしまい・・ラブストーリーでは
あるんですが、普段と違うところに身を置くことで
自分を再発見する・再生する話でもあり、
だから結構じ〜んと来たんだと思います。
とは言え、もちろん笑えるところも随所にあって。

特に電話のキャッチホンは、あんなこと実際ありそうだな〜と
思ったし、ジャック・ブラックが「(異性に)『いい人』って
言われちゃうから俺はダメなんだよな〜」なんてつぶやくのも
日本も欧米も一緒なのね〜なんて思ったりしました。

ジュード・ロウは一時期すごく好きで、彼の映画は大体
見たと思うのですが、しかし最近額のおぐしの後退が・・!
いや皆まで言うまい。そのせいか、渡辺謙にも似て見えたのは
私だけだろうか?でもカッコいい、色っぽいです。

そしてあの曲を聴いただけで、エアギターを思い出すのは・・
多分私だけじゃあるまい。(ダイノジの影響が大きすぎる!)

思わぬカメオ出演も嬉しかったし、ケイト・ウィンスレットは
個人的に今まであまり好きじゃない女優さんだったのですが
(理由はわかりません)今回の彼女の役、良かったな〜。
失った恋から必死に立ち直ろうとしている彼女は
マイルズ(ジャック・ブラック)が台詞で言うとおり
「キラキラ輝いて」いて。

またアイリスのお隣さんを描くことで、監督のハリウッドへの
ちょっと皮肉をこめた愛情も伝わってきました。
レンタルDVDショップでの会話は軽妙だったな〜。