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コンスタンチン・コスタ=ガヴラス監督

〜政治三部作〜

異分子を徹底的に、残忍に排除する軍事政権独裁、「鉄のカーテン」に閉ざされた東欧世界にうごめくスターリニズムの闇、そして大国アメリカの影に覆われた抑圧的国家・・・人間には、幸せに生きる権利がある。幸せに生きたいと願う人々は行動する、しかし権力者はその行動を阻害しようとする。これはいつの時代でも見られる構造であり、そして人々が幸せに生きる土壌を得るためには常に権力に立ち向かわなければならなかった。鬼才・コスタ=ガヴラスが描く作品は、人々が幸せのため、真実を知るため、そして人間の尊厳を守るための行動を阻害され、それによって理不尽な傷害・・・肉体的なダメージでもあり精神的なダメージでもある・・・を被る様子がドラマチックに描かれている。そして彼の映画の中には、人間が常に政治を、権力を「監視」していなければならないという大きな教訓がある。同時に、権力は民衆を怖れていることも分る。そして様々な不条理に対する、静謐で、力強い怒りが、映像の奥底で脈打つように存在している。混迷の世紀を迎えた私たちは今、彼の作品を見なおすこで、少なくともひとつの心構えができるのではないだろうか。(各画像をクリックすると作品のレビューが表示されます)