JACK LOVES FRESH MOVIES FILE7 DAS EXPERIMENT

心理学実験被験者募集
アナタの人格、
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es エス
ORIGINAL TITLE : Das Experiment
STORY
元記者のタレクは、心理学実験の被験者として模擬刑務所で2週間生活するという奇妙なアルバイトに、興味本位で参加する。簡単な仕事だと思っていた被験者達だが、実験が進むにつれ精神に異常をきたし始め・・・。1971年、スタンフォード大学で実際に行われた「監獄実験」をモデルに描く心理スリラー。
2001年製作・独・119分

STAFF
監督:オリバー・ヒルツェヴィゲル

CAST
モーリッツ・ブライブトロイ
クリスティアン・ベッケル
オリバー・ストコフスキー
公開予定
6/22よりシネセゾン渋谷で公開中
他、全国拡大公開予定
札幌では8/10よりシアターキノで上映
COMMENTS

セットが1つモノの映画が好きだ。舞台で言えば一幕モノ。出来れば密室が望ましい。限られた空間の中には、濃縮された原液カルピスのように人間のあれやこれやがギュムーと詰まって、濃いぃお味のドラマが生まれるからだ。愛も濃縮、憎悪も濃縮。感動も濃縮、恐怖も濃縮。それに何と言っても、狂気が濃縮されている・・・。フフフ。

近年、密室1セット作品の白眉と言えば「CUBE」あたりが記憶に新しい。「何故?」も「何処?」も分からない謎の立方体建造物の中、閉じ込められた男女数名がサバイバルする物語。互いに足を引っ張り、八つ当たり、しまいにゃ×××・・・と、ドギツイ人間のエゴ丸出しっぷりが痛〜い一作だ。まさに濃縮狂気ムービー。オェー。

とは言え、「CUBE」は「誰が何の目的で密室極限状態を作り出したか」はあまり問題にされず、さほど現実味を帯びた脅威は感じられない。SFホラーめいた不条理劇のようで、PS2あたりでゲーム化したら面白いだろなーなんて呑気な想像が出来るくらい。

さて一方、ようやく今回御紹介する作品の話に突入しますが、本作「es エス」はと言うと、ムチャクチャ現実的で筋が通っている。舞台は、とある大学に作られた模擬刑務所。まさに密室。まさに濃縮。一般ピーポーからアルバイトを募集し、ここで「監獄実験」なる心理学実験を行うのだ。期間は2週間。ギャラは日本円で言うと約23万ほど。結構高額。それもそのはず、集められたアルバイトは只のほほんと檻の中で過ごせば良いわけじゃあなく、ちゃーんと被験者として、看守と囚人どちらか、指示された役割にそって行動しなければならない。そして徐々に人格崩壊し始める被験者たち・・・。

大学の心理学部をチラと覗いたことのある方なら既にお分かりだろうが、レポートや卒論の為に「実験に協力してくださーい」と被験者を募っている学生の姿は日常茶飯事。本作の基ネタが1971年に実際に行われた実験をモデルにしているのも尤もと言うべきか、現実にこういうことはフツーに有り得るのだ。設定が具体性を帯びているだけに、コワサもリアル風味。

それゆえ、本作は一幕の密室内で簡潔する夢物語であることを飛び越えて、限定空間で濃縮された狂気が外の世界=現実とビミョーに繋がっちゃう面白さを提供してくれるハズ。もし私が被験者だったら・・・と想像して震え上がれる、疑似体験スリラーだ。それと、いくら金に困っても妙な仕事には手を出すべからず、という教訓も身に沁みて得られますね、蛇足だけど。観るべし!


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