新木枯し紋次郎
1977年 全26話
監督 藤田敏八ほか
出演 中村敦夫ほか
第1話「霧雨に二度哭いた」
林の中で渡世人を刺殺した勇吉は偶然通りかかった紋次郎に目撃される。だが紋次郎は争いを避けて立ち去った。道中、勇吉は行き倒れたお政を助けて掛宿の前沢多兵衛一家へと向かう。一方の紋次郎はお六と出会い、命の危険にさらされている両親を助けてと懇願されるが、それを拒否する。やがて掛宿の前沢一家を訪れた紋次郎が、そこで出会ったのはお六そっくりの女性だった。

大林宣彦が監督したオープニング。やしきたかじんの歌う主題歌を受け入れるのに苦労しませんでしたが、海が割れちゃいけないでしょう。『時をかける少女』の世界ですもの。『木枯し紋次郎』は別に火の中や水の中を歩く必要はありません。いったい何を考えていたのかわかりません。市川崑監督に対抗したのでしょうか。普通でいいのに…。そして、本編。中村敦夫氏は前回のままですね。それほど年を感じませんでした。相変わらず冷たく無情。藤田敏八監督は良い仕事をしたと思います。目黒祐樹がよくわからない役で登場。紋ちゃんの三度笠をバッサリ切ったときにはビックリしました(笑)。物語の展開はハードですが、これも悪くありません。「あっしには、いいわけなんぞ、ござんせん」。紋ちゃんの非情な一言がクールです。
第2話「年に一度の手向草」
姉の墓参りに訪れた紋次郎は、姉の墓が掘り起こされた痕跡を見出す。紋次郎が近くの茶屋から鍬を借りて掘り返すと女性の死体が出てきた。茶屋から紋次郎を追ってきた梅吉が、死体は亀井村の名主・伊左衛門の娘であると告げる。急ぎ亀井村を訪れる紋次郎。だが、村人はその話を誰一人信じようとせず、名主の元には伊左衛門の娘と名乗る女性がいた。果たして真相は…?

紋ちゃんが梅吉(東野英心)を相手に弱音を吐くことが予想外でビックリしました。22年流れ歩いた紋ちゃんがひとつの場所に落ち着くことを考えていたなんて!それも、姉さんとゆっくり話そうとしていたなんて…。姉のお光の存在は本当に大きいのでしょう。そんなに思われるお姉さんが羨ましくもあります。花を手に歩く渡世人の姿は絵になります。喋るシーンの多い紋ちゃんが意外。おまけに心情を吐露することもたびたび。より人間的になったような気がします。「紋次郎さえつかめれば良い」と語っていた市川崑監督のコメントを思い出しました。
第3話「四つの峠に日が沈む」
飛騨で紋次郎は“紋次郎”という犬を連れたお民と出会う。お民は行方知れずの夫の帰りを待つ間に多額の借金を抱えてしまい、返済の期限は三日後に迫っていた。下呂の湯治場にいる夫らしき男の噂を耳にしたお民は“紋次郎”を連れて下呂へ出立する。道中、お民は紋次郎と再会する。だが、その時すでにお民を借金の肩代わりに売り飛ばす算段をつけていた源蔵一味がやってきて…。

正直に言って、物語がよくわかりませんでした(汗)。お民(池波志乃)のダンナは、いったい何者だったのでしょう?それは良いとして、池波志乃は存在するだけでいやらしいですよね。もちろん、源蔵に手込めにされます。抵抗する演技がまた上手い。紋ちゃんの殺陣を見たのは久しぶりで興奮しました。水の中をビチャビチャとこれまた大変。それも、ためらわずに斬る、斬る、斬る!
※あらすじは、DVD解説から使用しました。

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