2003.1.8日仏学院 チャボロ・シュミット演奏会の模様
学園内のフレンチ・レストラン「ブラスリー・ドゥ・ランスティテュ」
http://www.ifjtokyo.or.jp/institut/shoten_j.html
にてチャボロ達の演奏会がありました。雑誌フィガロで特待された一般客と関係者のみのパーティでした。ジャン研は翌日9日の「僕のスウィング」先行上映会でのチャボロ演奏のPAスタッフということで顔合わせのために呼ばれましたが、とにかく人が多いとのことで「2名だけ」と念を押されました。が、しつこくムリを言って4名行かせてもらいました。日活さん、ありがとうございました。

●Bonsoir!
チャボロは思ったより小柄でしたが、その存在感は格別でした。肌は浅黒く艶があり、太い眉、透き通るような瞳、満面の笑みで僕らをやさしく迎えてくれました。握手した手はそれほど大きくはなく、暖かく、やわらかく、分厚かった。selmerを取り出すと手にとって目を輝かせてじっくりと見ていました。トニー・ガトリフ監督、ソニーもこのテのギターには目が無いといった感じでまじまじと見ていました。

●演奏開始
初めはLadyBeGood。完全生&至近距離です。強烈な音圧を覚悟していたのですが、あれ?思ったより大きくなかったんです。チャボロは右膝にギターを乗せ、ヘッドで正面を突き刺すように構えるので、チャボロの左足元にあぐらかいてた自分からみるとギタートップが反対向いちゃってたんです。もちろんそれでもすごい音量でしたがそんなもんじゃないだろ!?ってな感じで途中でギタートップ面の方に移動しました。そしたら正にこれ!これ!っというサウンド。ミリファミリアのCDの音とほとんど同じあの音です。スパンスパンと切れるピックさばき、1ストローク毎に1mmぐらいずつ削り落してるんじゃないかと思うくらいのパワーです。名づけて「ピックおろし奏法」。ちなみにピックは厚めのべっ甲のように見えました。あんなピッキングではとても細かいフレーズはできないだろうと思えるのですが弾けちゃうんだよな〜これが。パワーに溺れ、雑になるようなことはけしてなく、とても丁寧でよく歌うフレージングでした。あの高音3連下りからの落雷のようなフレーズ、そしてなんと言っても圧巻は2ダウン1アップの連続コード弾き。楽器はCDジャケットに写ってるあの片ヒゲの取れたデュポン。マカフェリ型ギターの持つポテンシャルっていったいどこまであるの?と溜息がでます。曲はShiekOfAraby〜Reve d´automne、・・とミリファミリア、SWINGサントラから選ばれた。
バンド全体のサウンドは、2ビートが基本です。ベースのゴーティエは音を伸ばさずタッ・トッ・と切れ・瞬発力のあるビートを出し、ソニーがシンプルながら緩急の効いたリズム、そして掛け声でチャボロ他メンバーを盛りたて、マンディーノがチャボロとのハモリや自身のソロを聴かせる、、正にハートにガンガン迫ってくる音楽です。

●JAM・歓談
演奏が終って会場内がぐちゃっとなったんですがてつさんをはじめ僕らがいそいそとギターを取り出すとソニーがすぐに相手をしてくれて曲が始まるやゴーティエも加わってくれた。チャボロはいろんな人につかまっててジャムには入らなかったのですが、すぐ脇で横目でJAMの様子をずっと見ていて笑顔でうなづいてました。曲が終るたびにお客さんから大きな拍手が湧き、とてもよい雰囲気でした。
JAM後にチャボロと一対一で直接話すことができました(通訳付きで)。チャボロはこう言いました。「音楽に対して日本人は我々ロマのハートと同じ種類のハートを持っている」。僕らのハートはパチモンではないということです! 僕ら日本人がこの音楽を心から愛していることをわかってもらえて嬉しかった。
その後マンディーノのところに行くと、彼はselmerをまじまじと眺め「いつ手に入れたんだ?」「これは非常に珍しい」などと言い、ヌアージを弾き始めた。すぐにソニーがリズムを付け、そりゃもう素晴らしい演奏でした。ヌアージが終るとソニーがselmerを手に取り弾き始めたのですが、やっぱもう一度弾かせろっ!てな感じでマンディーノが奪い取り(笑)次はLesYeuxNoirsを弾き始めた。ストコロでお馴染みのというとヘンですが(笑)ジャンゴのコピーを軽々と弾き切りました! そしてお開きの時間となり「また明日!」と握手して見送りました。