ナイアルさん会見記―怒涛のセッション!



sg  公演名のIrish Dance with the Suffering Gaelsってタイトルはちょっと。。
彼らだけ独立したコンサートでもOKのベテランバンドなのに。
5月26日(土)の夜のお話です。

26日のコンサートがひけた後、関係者の方から、夜ミュージシャンがセッション
をする、ということで池袋のアイリッシュパブへ。
7時から、ということだったのに案の定殆ど来ておらず、私とSちゃんはちゃっかし
ミュージシャンの予約席でばくばくご飯してました。
するとカジュアルないでたちの女の子たちが席にどっかと座ってきた。
若手ナンバーワンダンサーのマギーちゃんとエリカちゃんです。
子供の頃からずっと仲良しというだけあって、いつも一緒。
美しくメークを施した、華やかで堂々たるダンス姿を見た後だけに、その素朴と
いうか、子供っぽいほどのお茶目ぶりは実に微笑ましいものがありました。
何しろこの二人、いつ見ても妙なことやって遊んでるのです。マギーちゃんの
立派なおでこをどつき漫才よろしくピシピシ叩くわ、ナイフを鼻の穴に突っ込む
マネするわ。(小学校のとき、そういう子、クラスに必ず1,2人いたでしょ)

 さて、セッションはもう始まってます。サファリン・ゲールズの面々は、もともと
大会場でやるより小さいお店や場所でのセッション形式の方が普通のアイリッシュ
ミュージシャンですが、今回の公演で制約の多いショーダンス用の「伴奏」役に
殆どまわっていた訳ですから、かなり苦労が多かったようです。
その分セッションではもう伸び伸びと演奏してました。
端っこの方で、演奏を聞きながら食事に没頭していたナイアルさん、例の仲良しさん
たちが、サンダルを放り出してデュエットを踊りだす(これが遊んでやってるのに
息ぴったりで素晴らしい)と、段々楽しくなったようでニコニコしてます。
                                                                            ©労音2001
2  そのうちナイアルさんが、「ケーリーだ!」と言い出し、"Walls of Limerick" を
混んだ店内で踊る羽目になりました。(お店の人大変だったと思います。堪忍です)
ナイアルと組んだSさんは小柄なのですごい身長差のペアに。お相撲のように
始終「つり出し 」状態だったとか。

7

 ナイアルさんは、フィドラーのジム・エディガーさん(Red Threadで活躍中)から ピアノアコーディオンを借りるとセッションに参加。彼はミュージシャンでもあるのです。 (なんでも伴奏CDも出してるとか) 盛り上がったミュージシャンが "Scotland The Brave"を勇ましく演奏し始めるやいなや、皆立ち上がり、なんと 隊列を組んでマーチング。 それどころか店外に出ようとするではありませんか。
あっけにとられる周囲を尻目にハメルンの笛吹きよろしく大行進は店内を横断して
階段を上り始めます。
うっかりその中に混じった私は、内心「どこまで行くんだろう。貴重品、取りに戻ろう
かなあ」と不安になりましたが、地下から外に出たあたりで先頭のミュージシャンが
回れ右をして店内に戻り、事なきを得ました。重いピアノアコーディオンをしょい
ながらも、もうナイアルさん上機嫌です。


さらに彼はお店からスプーンを借りて妙技を披露。これが実にスゴイ。うっかりやると
非常に耳障りでセッション仲間に嫌われかねないスプーンですが、彼のは本当に
「音楽」でした。
1 9 リズムが体から沸いて出て、スプーンの音がアイリッシュチューンのメロディに聞こえ
てきます。スプーン演奏は見慣れたはずの私も驚くばかりでした。
また、アイルランド系らしいダンサーのマリオンさんが、小柄で可憐な容姿に相応しい
美しい声で歌ってくれました。耳を真っ赤にしていたのが初々しかったです。
彼女は、私たちが愛蘭のダンスや音楽を真剣に勉強しようとしていることをとても
喜んでくれました。ああ、ついファンになりそう。。

 時間も押し、後ろ髪引かれる思いで店を後にしました。とっても楽しかったのだけど、
心配だったのは、こんなみんな遊んで、明日の公演に響かないのかなあ、と。。。
4 5
おまけ:
 25日のリハのとき、ダンサーの立つ位置が決まらなかったり、ダンスと演奏の終わり
がなかなか合わなかったりで、結構緊張の様子でした。が、ミュージシャンの一人が
急に、"Michael Flatly!" と叫んだ途端、ナイアルさんが背を向けたまま、「ダン!」と
手を斜め前方にピッと出し片ひざ付きの例のポーズを決め一同爆笑。その後は、
女性ダンサーで年長のジョアンナさん(厳しそう)までもマイケルの真似を始め、収集が
つかなくなってました。。

(2001年5月27日 KOKO/写真掲載協力 Niall O'Leary、池袋ダブリナ−ズ)

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