ビデオソフトのごしょうかい




Olive Hurley : Step by Step III   "The Ultimate Traditional Irish Set Dance" ARV 009 (90min.)
モダンスタイルステップダンス教則ビデオの草分け、オリーブ先生の新ビデオです

今回はソロ・セットダンス集。(注:8人制のカントリーダンスではありません)
"St. Patrick's Day", "Blackbird", "Job of Journeywork", "Garden of Daisies", "Three Sea Captains", "Jockey to the Fair", "The White Blanket", "King of Fairies"の8種。
「せんぱと」や「ブラックバード」はすでに前作で出ていますが、 今回はよりトラディショナルな形式を重んじ、パートが増えています。

"Garden of Daisies", "Jockey to the Fair", "Job of Journeywork"などは 日本に数度来日しているトラディショナルダンス界の若きダンスマスター、
パトリック・オデイ先生が教えていったもので、「ステップ」部分は やり方がモダンスタイルであることを除くと、かなり近い内容です。
"Job of Journeywork"は、石井亜由子さんのレポートにもあるとおり、セイリーン 先生もレパートリとして教えておられます。比較するとなかなか面白いです。
オリーヴ先生の教え方は相変わらず見事ですし、デモダンサーも前回より 若干年長で、落ち着いて素晴らしい。なかなかの労作だと思います。

しかしちょっと気になったのは、何も知らない人がこのビデオを見ると、 オリーヴ先生のアレンジも明らかに入ったそれぞれの演目が、 唯一の正しいもの、と思われるかもしれないということ。
もともとアイリッシュダンスは、各地のダンスマスターが伝えていったものなので、少しずつ異なるヴァージョンがいくつかあり、そのため 通常どこの誰から習ったもの、ということを明らかにします。
また、これは、あくまで「モダンスタイルの中でのトラディショナル」であって、 オールドスタイルと呼ばれるもの、各地で受け継がれている伝統的 スタイルとはとはまたさらに別のスタイルなのです。
オリーヴ先生、これは出来ればきちんと広報していただきたかったですね。
ここが大変残念だと思います。

ヴィデオ紹介、にも出ている、伝統的アイリッシュダンスの最重鎮で パトリックのお師匠であるジョー・オドノヴァン大先生のビデオこそ出ていますが、いっそのこと、よりトラディショナルなスタイルのものを出してもらえれば、片手落ちにならずに愛蘭ダンス全体にとって 良いことだと思うのですが。
音楽性と共に整った様式美と力技を競う直線的なモダンスタイル、 対してより曲線的で優美な、音楽的であることを最優先したナチュラルスタイル とも言うべきオールドスタイル、ともにあってこそアイリッシュダンスだと 私は思うので。

入手先: Olive Harley
VIDEO : "Step by Step III" IRP19.99
CD : "Sets & Solos, Vol. III" IRP14.99 

(2001年08月10日)


Old Traditional Irish Step Dancing 1700-1930 A.D. / Joe O'Donovan
COMHALTAS (Coiste Co. Chorcai) C.C.E. /C.C.C.
ついに Joe O'Donovan大先生のオールドスタイル教則ビデオがNTSCフォーマット化!

これまではアイルランドのCCE本部からPAL版のみが販売されていましたが、コークにある Ossian Publication のアメリカ店である
Ossian USA のチャ―リーさんによりNTSC化されました。ちなみに彼もジョー・オドノバンと同じ Cork 出身です。
ジョー・オドノバン先生は、最近日本でもその価値を広く認められている Patrick O'Dea の師匠でもあります。
Kokoが1993?年に初めてジョーに習った時に、ウイリー・クランシー サマースクールのリサイタルでジョー、奥さんのシボーン、
パトリックのトリオでホーンパイプを踊るのを見ましたが、そのときパトリックはすでに天才少年とでもいうべき存在でありました。

さて、ビデオの内容ですが、基本的にはパトリックの教えているものと同じです。説明はこちらのほうがわかりやすい。
内容はかなり濃いです。難を言えば、長時間なのにインデックスをつけるなどのわかりやすさが欠けた編集、カメラワークがあまり
よくない、カメラアングルが適切でない上に本人が高齢なため足の動きが小さくなっている、など。
しかし、このビデオは「これでひともうけしよう」などという商品ではなく、アイルランドの伝統のひとつであるコークスタイルの
ステップダンスを映像として残そうという目的で製作されています。内容的にはとにかくすばらしいの一言につきます。
アイルランドの魂を愛する人だけに見て欲しいソフトNo.1 です!

入手先:Ossian USA
ボストンに近いニューハンプシャーにある通販ショップ。価格は30ドル。(送料除く)
(2001年06月19日)



RINCE - The Complete Irish Dancing / Seamus Kerrigan
おすすめできないモノをお知らせします。
これはシェイマス・ケリガン先生の Irish Dancing Made Easy Vol.1 と全く内容は同じです。タイトルと表紙が違うだけ。
で、画質がすごく悪い。オリジナルの Made Easy もまだ入手可能です。お店によってはかなりお安くなっています。(13ドル前後)
Ossian USAでは30ドルですが、月刊カタログを見る限りではカセットテープ付きの値段のようです。
Made Easy Vol.1は、10年前にはすでに発売されていましたが、その後 Vol.2 はついに出ませんでした。
これから購入される方は、Made Easy のほうをおすすめします。



アイラ・バーンスタイン、Ten Toe Percussion 関係

− 6月14日の掲示板から抜粋 −
The Ten Toe Percussion Ensemble(1988)
sawasakiさんという方が、アパラチアン・クロギングおよびステップダンス研究家で
ダンサーの Ira Bernstein さんを秋に呼ぶそうです。

Iraさんは Ten Toe Percussion という各種ステップダンス大会とでもいうべき公演でも知られています。
この1988年 The Ten Toe Percussion Ensemble 公演のビデオには、 アイリッシュダンス代表として
10代のジーン・バトラーとバトラー姉妹の師匠のドニ−・ゴールデン(2人とも 別々の年に Chieftains と
ともに来日)、フィドラ−にはこれまた10代の時のナタリー・マクマスターが出演。
ジャズタップ代表には、Ira さんの師匠であり、彼がかつて所属していたダンスカンパニー主催の
ブレンダ・バファリーノが出演。
ケープブレトン代表では、本家スコットランドへステップダンス復興のためにたびたび招かれて指導に行って
いるノバ・スコシア在住の ハービー・ビートン。
現在でも通販で入手可能です。入手先は、Ira Bernstein もしくは Lark in the Morning のホームページ
(各アメリカのサイト)より。


Ira Bernstein ホームページ
しばらく見にいっていなかったのですがリニューアルされていて立派になってました。
ビデオ関係のページのアドレスは下です。
http://www.tentoepercussion.com/merchandise.htm#videos

Lark in the Moring ホームページ
CD、ビデオ、楽器の通販をやっているお店です。アドレスは下記。
http://www.larkinam.com/MenComNet/Business/Retail/Larknet/BookRecVidFolder/VideoFolder/VidDance

(書き込み: まくろーど さん)  *転倒パーカッション。。。

 

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