十条呑み会友の会

 十条呑み会とは、日東新聞スタッフと日本特撮ファンクラブGが提携して開催している、今年で20年目を迎える定例呑み会の事です。
 毎回、東京の下町・十条近辺の居酒屋で行われ、多くの特撮映画スタッフの皆様にも参加していただいております。そして、様々な書籍等で参加していただいた方がこれに触れてくださっております。

 このコーナーでは、そんな十条呑み会情報と、参加くださっている皆様の情報を掲載していこうと思っております。ボチボチと。

〜定連の皆様〜

中野昭慶さん
田中文雄さん
中野稔さん
中島春雄さん
山下賢章さん
高山由紀子さん
平山亨さん
橋本幸治さん
飯塚昭三さん

(故)
福田純さん
(故)潮健児さん

唐澤俊一さん
破李拳竜さん
皆川ゆかさん

日本特撮ファンクラブGオールスター
日東新聞編集スタッフ

川北紘一さん(20周年宴会にいらっしゃいます)



ボチボチ上記の皆さんのページを作成してデータなどを掲載していく予定です!

書籍等で扱われた十条呑み会

『神(ゴジラ)を放った男 映画製作者田中友幸とその時代』 田中文雄著 (キネマ旬報社刊)
第三章 ゴジラ-特撮映画の開拓- P60〜62より

 平成五年五月九日、監督の福田純、特撮監督の中野昭慶両氏とともに大井智敦の結婚パーティーに出席した。大井はいま円谷プロで働いている。新婦の知美サンはイラストレーター志望。絵に書いたようなオタクなカップルである。
 大井は特撮映画ファンの集まり「日東新聞」の自称“記者”である。「日東新聞」とは「モスラ」(昭和三十六年公開)に登場する新聞社。かつて『モスラ対ゴジラ』(三十九)に登場する「毎朝新聞」の名前を冠したグループもあったような気がする。
 パーティーを仕切った一人キンタこと木村光男が同じ「日東新聞」の発行人兼論説委員といったところ。木村は年長のためもあってグループのリーダー格。ギターを弾きながら歌う『エノケンのとび助冒険旅行』の主題歌は絶品である。呑み屋のオヤジからテキヤまでやったこともあり、市川市で現在は「地球屋」という有機野菜の八百屋を経営、その商売用の軽トラックの名は『海底軍艦』(三十八)からとった「轟天号」である。
 木村が音頭をとった形で、毎年夏と冬、いつかの特撮映画ファンクラブが連合してにぎやかな酒呑み集会が持たれる。東十条の和田屋という居酒屋の二階か、小岩の狭い店だが食通に知られた揚州飯店が会場である。
 ぼくがまだ復活「ゴジラ」(五十九)の製作にかかわっていた頃、大井だったかがファンのひとりとして撮影所に取材に来たり、田中友幸も渋谷での彼らの集まりに出席したりしていた。そんなことが何度か続いて、中野昭慶特技監督が、そしてぼくが、その内に福田純監督が、復活『ゴジラ』の監督をしていた橋本幸治(現在株式会社東宝映画取締役)が集まりに呼ばれるようになった。楽しい集まりで、いつも『惑星大戦争』(五十二)のテーマでぼくたちを迎えてくれる。同映画はぼくも制作に参加しており、監督福田純、特撮監督中野昭慶のコンビ作品だったからだ。
 余興として『海底軍艦』の発進シーンが演じられたり、灰皿を二枚合わせた中に煙草の煙を吹き込んで、ミステリアンの円盤が墜落する場面が演じられたりした。平田昭彦から青大将の瞬間芸を見せる矢崎良和はゴジラファンクラブ「Gの会」のメンバーである。モゲさんこと中出知光は、会創立以来のいっき飲み要員とみなされている。今井健(ママ、本当は康)了・由香夫妻は仲間同士結ばれた。東村山の石塚大輔は「エスパイ大鑑」「惑星大戦争大鑑」などのデータを集めた個人雑誌を出している。アニメ・シナリオライターのあみやまさはるや、「キネマ旬報」のコラムを書いている早川優のように、プロになった者もいる。『仮面ライダー』や『宇宙からのメッセージ』などの元東映プロデューサー平山亨や俳優の潮健次(九月十九日肝硬変のため急逝)も顔を出す。
 ここでは『ターミネーター』などの外国映画はあまり評価の対象にはならず、ガイ・タッカーというアメリカの日本酒大好き特撮フリークスがたどたどしい日本語で旧作のインタビューをとり、帰国してファン雑誌に載せたりする。朝日ソノラマ編集者上岡雅史によれば、ソノラマからも写真をたくさんパクっていったという。タッカーは帰国しても、懐かしいのか「タナカさん、元気?」とやたら国際電話をかけてくる。土屋嘉男さんや仲間たちのところにもかけまくっていたらしい。それもトイレに入っていたり、インスタントラーメンを作っていたりするときばかりなので、うっとうしがっていたら、やがてかけてこなくなった。今度日本に来たらあやまらねければならないだろう。タッカーの通訳をかって出ていた柴田与司彦は、セルゲイ・ボンダルチェクの『戦争と平和』と、幻の史劇『エジプト人』のビデオを持ってきた。
 この楽しい集まりは平成五年で創立十年になる。特撮映画好きのグループが、規約はおろか会長もおらず、会の名前さえ決まっていない自由さで来たことが、これだけ長く続いた理由なのだと思う。はじめ十代だった若者は三十に手が届くし、すでに届いている者もある。集まりの度に新顔も増えている。独身者は結婚し、子供は大きくなる。こっちの白髪も増えるわけで、日本映画の低迷にもかかわらず、過去の特撮映画に浸っているところに、会の存続理由があるのだろう。時代の流れは特撮映画、とりわけ東宝特撮映画の記憶をいやましに輝いたものにしてゆく。彼らにとって『ゴジラ』体験は、青春そのものであったーーーーそしてぼくにとっても。

第10章 再びゴジラへ-神しろめす国-P309(最終章最終行)より

 この本が出る頃、十二月には特撮映画ファンの集まり「十条呑み会」が、設立十周年を迎える。映画ファンは健在である。(文中敬称は略させていただきました)


『東宝映画100発100中 映画監督福田純』福田純・染谷勝樹共著(ワイズ出版)
第二章 福田監督インタビューU 『惑星大戦争』P163

インタビュアー「ただ、この作品の音楽は津島利章さんでしたが、東映作品とガラッとかわってて、最高に良かったですね。
福田「僕は初めて組んだけど、いろいろ考えてくれてね。幾つかの案を出してきてどの感じが良いか言ってきたりしてた。これのテーマミュージックがね、僕も最近は失礼しているけど、年に二回のSF特撮ファンの集まりで最後は合唱みたいになるらしいんだよね。

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