LONNIE LISTON SMITH

ロニ−・リストン・スミス


ピアノ、キ−ボ−ド奏者のロニ−・リストン・スミスの1970年代に発表されたアルバムが
2000年3月にCDとして再発売されています。スミスが活躍していたその時代にリアルタイムで
聴けなかった。再発を機に1975年に発表された3rdアルバム「EXPANSIONS」から聴いてみました。
このところ自分が求めていた“ファンキ−・ジャズ”の音だったんですね。
EXPANSIONSという曲が近年、クラブシ−ンで受けており、テクノ・フリ−クな人達から
絶大なる支持を受けているそうです。重いベ−スの音から始まるその曲は
リズムセクションが強力な基をつくり、スミスの宇宙を浮遊するようなキ−ボ−ドが
のっかるってカンジです、90年代には、ギャング・スタ−のグル−のジャズ・ヒップホップ・プロジェクト作
「ジャズ・マスタ」にゲスト出演しているし、俄然興味津々となってしまいました。

そのスミスの経歴は、1940年ヴァ−ジニア州リッチモンド生まれ、父親が長年
ゴスペル・コ−ラス・グル−プのメンバ−だったこともあり、音楽的な環境が豊かだった
ようです。幼少期には地元のバンドでトランペットを吹いており、ハイスク−ル時代には
ピアノ、チュ−バなどもマスタ−したとのこと、ヨ−ガン州立大学時代にはピアノ、音楽教育を
専攻していたそうです。61年に大学を卒業してからプロの道を進み始めた。
ジャズ・ヴォ−カルのベティ・カ−タ−のバッキング、ボルチモアのグレチャン・モンカ−、
ゲイリ−・バ−ツなどのミュ−ジシャンと共演を経て、63年にはニュ−ヨ−クに移り、
アル・ヒグラ−の伴奏者となり、64年にはマックス・ロ−チのグル−プ、ア−ト・ブレイキ−の
ジャズ・メッセンジャ−等と共演しています。67年にはロ−ランド・カ−クのバンドで
初レコ−デングを経験し、注目されていった。
1970年始めマイルス・ディヴィスのグル−プに加入、72年の「ビッグ・ファン」のレコ−ディングに
参加しています。その前後マイルスのグル−プに出入りしていた、ピアノ、キ−ボ−ド奏者は
チック・コリア、ハ−ビ−・ハンコック、ジョ−・ザヴィヌル、キ−ス・ジャレットという
そうそうたる面々だったそうです。マイルスのファンクなアルバム「オン・ザ・コ−ナ−」に参加しています。

1973年に自己のバンド、「ザ・コズミック・エコ−ズ」を結成し、宇宙や精神世界を追求するような
サウンドを展開していき、1974年から1977年のFLYING DUTCHMANレ−ベル時代の4年間に
6枚のアルバムが発表され、今年この中から3枚が再発されました。
1978年からCOLUMBIAに移籍し、「ラヴ・ランド」「エキゾチック・ミステリ−ズ」
「ソング・フォ−・ザ・チルドレン」の3枚のアルバムを発表しています。
また、1983年にはDOCTOR JAZZレ−ベルに移籍し、84年に「ドリ−ム・オブ・トゥマロ−」
発表しているが、このアルバムはマ−カス・ミラ−の初プロデュ−ス作品となっています。
90年「ラブ・ゴッテス」、91年に「マジック・レディ」を発表しています。

スミスの荘厳なタイトル、バンド名、精神世界を強調したサウンドは、一部の偏屈な人からは、
誤解されていたらしい。しかし、それほど難しい理屈をこね回して、自分たちをイメ−ジ付けたもの
ではないと思うし、まして迷路のような宗教を押しつけたものではないと思う。
それは、ごく簡単な「精神的な癒しが大事」なのだと、人間には、安らぐ時が必要なんだと
スミスは音楽を通じて、語りかけていたんだと思います。




LONNIE LISTON SMITH &
THE COSMIC ECHOES
EXPANSIONS

BVCJ-37117
2000年3月23日再発売

人気の3rdアルバム
音楽を聴くときに、まずは自分の好きな音の概念があり
ますよね、私はベ−ス好きということから、ベ−スの音が
入ってきます。このアルバム1曲目「エクスパンションズ」
は、ベ−スの音に完全にヤラレた。たぶん、単に同じ
パタ−ンを繰り返しているだけだと思いますが、これが
すごく効果的なんですね。そのベ−シスト、セシル・マクビ−
すごい! この曲を作った、スミスもカッコいい。

Musicians
LONNIE LISTON SMITH (p,key)  DONALD SMITH (vo,fl)
CECIL MCBEE (b) DAVID HUBBAD (sax,afl)
ART GORE (ds) LAWRENCE KILLIAN (congas,perc)
LEOPOLDO (bongos,perc) MICHAEL CARVIN (perc,ds)





LONNIE LISTON SMITH &
THE COSMIC ECHOES
VISIONS OF A NEW WORLD

BVCJ-37118
2000年3月23日再発売

レア・グル−ヴな4thアルバム。
1曲目「A CHANCE FOR PEACE」からリズムセクション
重いです、好きです。しっかりボトムを支えるリズム
セクションのなか、スミスのキ−ボ−ドが気持ちよく
浮遊するということで、この曲はエクスパンションズの
パ−ト2的なカンジがする。
グレッグ・メイカ−、いいベ−シストです。

Musicians
LONNIE LISTON SMITH (p,key)  DONALD SMITH (vo,fl)
GREG MAKER (b) DAVID HUBBARD (homs)
ART GORE & WILBY FLETCHER (ds) 
REGGIE LUCAS (g) ANGEL ALLENDE (bongos,perc)
RAY ARMANDO & MICHAEL CARVIN (perc)
LAWRENCE KILLIAN (congas,perc)





LONNIE LISTON SMITH &
THE COSMIC ECHOES
REFLECTIONS OF A GOLDEN DREAM

BVCJ-37119
2000年3月23日再発売

クラブフレ−バな5thアルバム
スミスの曲というのは、ファンキ−なナンバ−でもスロ−な
ナンバ−でもベ−スを中心に大きなグル−ヴを生み出して
いるような気がします。
1曲目「GET DOWN EVERYBODY」はスミス自身の
ヴォ−カルによるファンクナンバ−で好きです。
6曲目「BEAUTIFUL WOMAN」は、スミスの弟で、
コズミック・エコ−ズのメンバ−でもあるドナルド・スミスの
ヴォ−カルのR&Bナンバ−です。

Musicians
LONNIE LISTON SMITH (p,key,vo)  DONALD SMITH (vo,fl)
AL ANDERSON (b) DAVID HUBBAD (sax,afl)
WILBY FLETCHER (ds) ARTHUR KAPLAN (sax)
JOE SHEPLEY,JOE FADDIS (tp,flugelhom)
LEOPOLDO FLEMING (perc) GUIHERME FRANCO (perc)





LONNIE LISTON SMITH
LOVELAND

SRCS 9572
1999年10月21日発売

日本初CD化のスミス7枚目のアルバム。
なんといってもこのアルバムには、マイルス・デイヴィスの
バンドに加入する前のマ−カス・ミラ−が全面参加していて
マ−カスのスラッピングが、スミスの浮遊するサウンドを
強固なものとし、強いインパクトを残します。
特に8曲目「EXPLORATIONS」は圧巻です。

Musicians
LONNIE LISTON SMITH (p,key) DONALD SMITH (vo,fl)
MARCUS MILLER (b) DAVID HUBBAD (sax,afl)
R ONALD D. MILLER (g)  GEORGE JOHNSON (ds)
LAWRENCE KILLIAN (perc)




FLYING DUTCHMANレ−ベル時代の6枚のアルバム

1.1974年−−アストロ・トラヴェリング
2.1974年−−コズミック・ファンク
3.1975年−−エクスパンションズ
4.1975年−−ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュ−・ワル−ド
5.1976年−−リフレクションズ・オブ・ア・ゴ−ルデン・ドリ−ムス
6.1977年−−ルネサンス

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