
これは、一つには慣れです。
慣れてくればそのうち、それなりには聞こえるようになるはず。
もう一つには、自分の音が小さすぎるってことが考えられます。
自分で納得できる弾き方ができないうちは、どうしても遠慮が先に立ち、私なんかが大きな音で間違えたら迷惑…なんて、わざと小さい音で弾こうとしたり、無意識のうちに音がちいさくなったりしがちです。
更には、自分が弾かなくても誰かが弾いてくれるし…なんて思い出したら、もうオケで弾いているのだか何だかわかりません。
俗に「オケ弾き」と言われるように、単にオーケストラの中で弾いているだけで、無意識のうちにボーイングなどの動きが小さくなったり、大きな音を出せなくなったりする弊害が指摘されているのですから、故意に大きな音で弾くに越したことはありません。
それに、大きな音で派手に間違える方が、みんなにはっきり欠点がばれるので(爆)、本人も練習するようになるし、周りの人も「ここがおかしい」と指摘しやすいので、早く上達します。
自分の音が聞こえない限り、自分がオーケストラの中で何をやっているのか、つかめないと思います。
自分の音が聞こえて初めて、他のパートの音も聞こえるようになり、アンサンブルの楽しさがわかってくるような気がします。
ぜひ、自分の音が聞こえるような大きな音で弾いてみて下さい。
主観的には、相当大きな音で弾いているとしても、同じプルトの人に「何考えてるねん!音でかすぎるっ!!」と注意されるまでは、音量的に問題はないはずです(笑)
みんなであわせたりすると、突然、違う弦を押さえたり、違う弦を弾いたり、今自分がなんの音を弾いているのかわからなくなったりする時があります。
さっき独りで練習したときには、できたのにぃ…。
本人はパニックです。
これ、原因は、おそらく練習不足or練習の仕方を知らないところにあるんです。
独りで弾くときと、みんなで弾くとき。
一体、何が違うかって、最大の違いは、イン・テンポで弾けるかどうかにあると思います。
みんなであわせるのだから、みんなが同じテンポで弾かなくちゃ、あわないということ。
そのことに自覚的にならない限り、あるところを弾くときには、突然指が動かないような思いをしたり、独りだけみんなから遅れていったり、はたまた先走ったりするはめになります。
しかも、この病気の怖いところは、自分は正しいと思いこみがちなこと。
客観的には、自分が走っているのに、みんなが遅れてると思いこんだり、その逆だったり。
「自分のテンポ」が染みついてしまっているのです。
要するに。
メトロノームにあわせて練習しないと、こういうことになりがちなんですねぇ…(^^;)
独りで練習するときは、自分の音に酔って、好きなように弾いていればいいから、知らないうちに、微調整、しちゃってるみたいで。
いざ、メトロノームにあわせて練習したら、できないことが発覚するはず。
昔は気にもとめていませんでしたが、最近特に思います。
どんなに簡単な部分であろうとも、メトロノームにあわせて弾いてみる、という練習は、本当に大切な練習なんです。
中には「機械のテンポに合わせて練習するなんて、邪道だ。音楽じゃない。」なんて強がる人もいるかもしれませんが、自分の好き勝手に弾くことが音楽なのではないはずです。
まずは、テンポ通りに弾けるようになって、その中で揺らして音楽にしていくのが筋でしょう。
初めから、いい加減に弾いているのなんて、単なるぐちゃぐちゃな独りよがりなだけです。
ですから、みんなとあわせる前に、きちんとメトロノームにあわせて弾けるようになっておくこと。 そうすれば、みんなの中で弾くときに感じる違和感は、相当程度、軽減されるはずです。
ヴァイオリン弾きである限り、オーケストラの弦楽器奏者である限り、いや、みんなであわせる限り…。
トップを見て、トップにあわせて弾くのは、当然の前提です。
ところが、慣れないうちは、なかなかトップを見ることができないものです。
どこで見たらいいのかわからなかたり、余計なことをしようと考えると、譜面から落ちてしまって復活できなくなったり…(爆)
もちろん、誰だって、ずっとトップを見ているわけではありません。チラチラと見ているだけです。
でも、初めのうちは、そのタイミングがわからないんですよね(^^)
例えば、速度が変わるとき、新しく入り直すとき、音を切るとき、トップを見て、あわせて弾くようにします。
慣れないうちは、そういうポイントをあらかじめ聞いて置いて、譜面にチェック。そこだけでもトップを見て、決して飛び込んだりしないようにします。
それから、そもそもそういうポイントは、個人で練習しているときにも、譜面から目を離せるように、若干暗譜しておくとか、すぐに譜面に戻ってこれられるように、場所を覚えておくとかの工夫をしましょう。
少し慣れてきたら、ボーイングもトップにあわせます。
弓のどの部分で弾いているのか、どんな弾き方をしているのかなど、トップと同じように弾くように、弾き方が変わりそうなところや、使用する弓の場所が不明なところなど、特に注意して見るようにします。
ちなみに、舞台の上で自分だけ違うと、これ、かなり目立ちますよ(爆)
みんな先弓で弾いているのに、自分だけ元弓…つまり、独りだけ、弓が上がっているとかね(笑)
もっと慣れてきたら、トップの弾く姿から伝わってくるものは、本当にたくさんあるので、そういうものも読みとるようにします。
トップは、そういうことも全て考えて、前で弾いているわけですから、しかも、後ろは見えないわけですから、背中で語っているわけです(笑)
後ろで無茶苦茶されると、非常に悲しいわけで…。
頑張って、見るようにしましょう。
大人数のヴァイオリンが、パートとして成立するためには、最低限のルールを守る必要があります。
全ての人間が、全く同じ様に弾く必要はないし、そんなことは不可能です。そんなの音楽じゃない。
けれども、だからといって、ばらばらで良いわけではないのです。
どこまであわせなくてはならないか、どこからは同じになってはいけないか、どこで自分を主張すべきか。
そういうことを早くわかるようになるためにも、最低限のルールに気を配ることが大切だと思います。
本当の自由って言うのは、一定のルールの中に存在するものなのかも知れない、なんてね。
その辺を勘違いすると、遠回りをします。
本番。舞台の上で、譜面にかじりついていて、指揮者を見ていないと、非常に格好悪いです…(^^;)
全部暗譜していて、ずっと指揮者だけを見ているのも、かえって不気味ですが(爆)
極論を言うと、慣れていないうち、余裕のないうちは、指揮者を見なくてもいいから、トップを見るべし。
トップと指揮がずれたときは、トップにあわせるんだし。トップが指揮を見ているから。
もちろん、できるだけ指揮を見るようにするべきなのは、言うまでもありません。
指揮を見てこその、オーケストラです。
みんなが指揮を見ながら音楽を作っていくのですから。
指揮を見られるように、慣れないうちは、暗譜しちゃうのが確実です。
指揮者からは、音楽を受け取るものだと思います。
指揮者は、音楽をぶつけてくる。で、それに自分たちの音楽をぶつけ返し、その中で何かが生まれてくるものだと思うのです。
ですから、ある程度練習して弾けるようになっていないと、その楽しみを味わうことができません。
全ては練習…。
当たり前の結論だけど。
練習すればするほど、楽しいのがオーケストラ。
頑張りましょうねっ♪