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アンサンブルの掟(?)

アンサンブルには、基本的な考え方がいくつかあります。
知っているのと知らないのとでは、心構えが違うでしょうし、知っているだけで、随分上手くいくことも多いかと思い、いくつか紹介してみることにします。

幸い、うちのクラブのヴァイオリンパートは、全員が交代で1stも2ndも両方弾くので、メロディーの心構えも、伴奏の心構えも、そして、共に陥りやすい問題点も、一応はわかるはずだし。

けれども、何も、これができないならアンサンブルなんてできない…って、わけでは、もちろんありません。
よりよいアンサンブルのために、という企画です。
楽器を初めたばかりの頃は、単に、他の人と一緒に弾くだけでも、随分勉強になるものですし、何よりも楽しいのです。
楽器が、次第に難なく弾けるようになると同じように、徐々にアンサンブルも上手くなっていったらいいなと思います。

もし、お気づきの点がございましたら、ぜひお知らせ下さい


INDEX
アンサンブルって
メロディーを弾くときには
伴奏を弾くときには
かけあいを楽しむ

アンサンブルって

まず、他の人とあわせて弾くときの心構えから。

あわせて弾くのだから、ずれないように、あわせて…というのも、確かに大切なことだけど、いろいろなパートに別れてあわせるアンサンブルの場合には、それぞれが責任を果たすことが第一。
自分が消えてしまっては、アンサンブルになりません。

さらに、責任を果たすという意味は、自分のパートを落ちないで弾くことだけでなく、自分はどんな音楽にしたいかということを打ち出して音楽を創っていく、ということも含みます。
それぞれが、こんな音楽にしたいという個性を打ち出していければ、互いに刺激となり、思ってもみなかった高度なアンサンブルになるはずです。

そして、言うまでもなく大切なのは、聞きあうこと。
独りよがりにならず、他のパートの音を聞く。
単に聞くだけでなく、それを聞いた上で、それを意識して、自分のパートを弾く。

さらには、他のパートの主張を聞く。
「そうくるか…。ならば、こうだっ。」てなことができるようになると、アンサンブルの本当の楽しさがわかってきます。

音楽って、演奏って、それ自体創造的な活動だけど、アンサンブルって、ソロで弾くより更に未知の世界をみんなで創り出すこと。
独りでは考えつかなかったような音楽が生まれます。

ひとりではできない分、大変なことも多いけど、ひとりではできない何かが生まれ、喜びも大きなものとなるはず。
アンサンブルをするために、楽器が弾けるようになったんだって、思うときも、きっとあるはずですよ(^^)

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メロディーを弾くときには

@自覚

まず、メロディーを弾くときには、必ず、メロディーだという自覚を持っていること。
自分は今、メロディーを弾いているんだ、自分が前に出なくてはいけないんだ、という意識がはっきりと現れることが前提です。

例えば、メロディーと伴奏が入れ替わるときは、しっかりそれを見せるようにします。
メロディーから伴奏に変わる瞬間は、弾かなくてもいいくらいの気分で。
身体の重心を一気に後ろに引き戻す気分でいると、上手くいきます。その瞬間、ふっと全身の力を抜いて、本当に身体をそらせたり、しゃがみ込んだりしたり…(練習で、本当にしてみるも良し。そんな気分でいるも良し)。
とにかく、メロディーを引きずらないことが大切です。

逆に、伴奏からメロディーへ変わるのは、かなり難しい!!!
雰囲気をがらりと完全に変えられるということが、腕の見せ所。
難所だということを意識して練習するといいでしょう。

ポイントは、伴奏を弾いているときから、「この一瞬後には、メロディーの音色で、音量で、気分で弾くんだ」と、自分に言い聞かせておくことと、一瞬前に、メロディーに入り込んでしまうこと。
自分がメロディーに変わる瞬間の音のアウフタクトから、もうメロディーを弾いている気分になってしまうのです。

普通に立って弾いている場合には、半歩踏みだし(ってホントにしなくてもいいけど、それくらいの気持ちで)、踏み込んだ足の方に重心をかけて、しっかりと体重を支えます。身体全体の重心が下りる感じ。下腹部に重みがかかる感じ。

座って弾いている場合にも、身体全体の重心を前方に移し、重心を下に、身体全体が重くなったような気分で、どっしりと構えると、それだけで音が変わります。

メロディーへの転換を上手くするには、その重心移動を、自分のメロディーが始まる瞬間にするのではなく、アウフタクトに行い、一瞬前にメロディーに入り込むことによって、気分を切り替え、音色や音量や、そのほかの準備をできるだけ早めにしてしまうことです。

A音量

メロディーの箇所は、たとえ「p」と指定されていようと、それは「メロディーのp」です。
かすかすの音で弾くなんてもってのほか。しっかり芯のある音で、歌うことが大切です。どんな音量指定があっても、それは、あくまで、メロディーの音量なのですから。

大げさに言えば、「mf」くらいの気分で弾いてもいいくらい。
小さく弾かなくちゃなんて、まず、考えないこと。 大きすぎて、バランスおかしい!って怒られるまでは、結構、大丈夫です(爆)
それよりも、メロディーがしっかり「歌う」ことの方が大切なのです。下手に小さな音量では、歌えるものも歌えない! 歌えないなら、メロディーじゃない!!

B音色

メロディーの場合、「歌わ」なければいけないのが大変。
歌えないメロディーなんて、いない方がまし(爆・でも、これホント(^^;))

…ということで、少なくともメロディーだけは、単に弾くだけではなく、自分でしっかり歌い込んで、よくよく仕込んでおく必要があります。

メロディーに求められる音色は、たいていの場合、他の楽器の音から、際だって「浮く」張りのあるものです(そうじゃない場合も、もちろんありますが)。
同じような音のする弦楽器同士があわせていたり、弦より確実に音の大きな管楽器と合わせるのですから、メロディーを弾いていようと、その中に埋没しがちなのは、むしろ当然のことなのです。
ですから、自分の音だけ、他と違うものにして、はっきり浮かせようという気持ちで弾くと、それだけでも違ってくるような気がします。

他に、できる工夫は何かといえば、弓が弦に触れる面積を大きくしたり、とにかく楽器全体が鳴るように注意して弾いたり、弓幅を広くして弾くようにしたり、楽器の角度を変えて、音をよく飛ばすようにしたり…。

初めのうちは、音色を変えるなんてことは、難しいと感じるかも知れませんが、音色の操作は、最終的には、ソロで弾いている場合にも、必要な技術です。
焦らず、地道に、さまざまな技術の取得に精進し、練習するようにしていれば、ある日、見えたりするものです。ま、気長に、ね。
私は、それが見えたときに、初めて、1stヴァイオリンを弾けると思いました(笑)

C低弦を聞け!

確かに、メロディーが歌い込むのは、悪いことではありません。
が。
テンポを勝手に引っ張ったり、走っていったりするのは、もちろん頂けない!
アンサンブルなんですよ〜、ソロ弾いてるんじゃないんですよぉ〜、ってことをメロディー弾いてる人間は、忘れがち。
特に、年中メロディーを弾き慣れている1stの人間は、完全に、伴奏の人の気持ちを忘れて、したい放題する傾向が(爆・え?私のこと??(涙))

で、特にメロディーの人に注意して欲しい、アンサンブルの鉄則。低弦を聞け!

何事にも、安定というものがございます。
アンサンブルにしても、同じこと。
ピラミッド型に、下がどっしりしていれば安定して、聞いている方も非常に安心できるわけ。

ユニゾン(同じ動き)の時には、低弦の上に乗る。
つまりは、自分で弾きながら、低弦が常に聞こえるようでなければいけません。
聞こうとしないから聞こえないし、聞かなければ、好き放題弾くことになって、低弦に乗るなんて思うことすらできません(^^;)
こういうものは、気持ちの問題で、低弦に乗せて弾こうと思うだけで、音はがらりとかわるものです。

チェロはベースを聞きながら、ビオラはチェロを聞きながら、2ndはビオラを聞きながら…ということが、徹底されれば、自然と低弦の上に乗っていく、音の層を積み重ねていく、ということができると思います。
(ちなみに、このことは、メロディーをメロディーの音量や音色で弾くことと矛盾しません。低弦って、聞こうと思えば、聞こうと思いさえすれば、すごくよく聞こえるものだからです。)

ですから、音量変化は低弦から。
クレッシェンドがあるときは、低弦が音量を上げてくるまで、高音は、絶対に、クレッシェンドをかけてはいけません!
ベース→チェロ→ヴィオラ→2ndときて、初めて1stもクレッシェンドするのです。
高音パートは、先走ってクレッシェンドをかける傾向がありますが、作曲家が意図して表記している場合以外、そんなことをして、バランスを崩すことは許されません。

これは、全員が意識していない限り、できないことです。
独りでも、先走って音量を上げ出せば、即、バランスは崩れる上、全員が引きずられます。
あなおそろしや(^^;)
忘れがちなので、常に、注意していましょう!!

テンポを考える上でも、低弦を聞くように意識していることは、大切なことです。
低弦が、いくら正確なテンポを刻んでいても、1stがメロディーであることをいいことに、好き放題に引きずり回せば、曲が崩壊します。

低弦につけるのが、ルールです。
そのルールの中で表現することが許されているにすぎません。
これを無視すると、そこには音楽は残らない。
ただの自己満足です(爆)

チェロはベースを聞きながら、ビオラはチェロを聞きながら、2ndはビオラを聞きながら、1stは2ndを聞きながら、というのが基本形です。
裏メロや中音域独特の動きなどの関係もあるので、メロディーを弾いていて、ルール違反を犯しやすいパートは、必ず低弦を聞く、と常に思っているべきです。
低弦は、かなりの確率で正確ですし、聞こえやすいからです。

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伴奏を弾くときには

@自覚

まず、伴奏を弾くときに、意外と大切なことは、伴奏を楽しいと感じる心を持つこと、です。

え?いや、これ、笑い事じゃないんですよ〜(^^;)
伴奏だ、つまらないなぁ…なんて意識からは、もちろんアンサンブルの向上は望めないんですから。

誰しも、メロディーを弾くのは楽しいものです。
が、伴奏だって、極めていけば、非常に楽しい♪
メロディーとの絡みや、和音の響き、テンポの正確さの追求、率先してテンポや音量・音色・和声を変える箇所は? どう弾けば、メロディーが生きるか、メロディーが歌いやすい伴奏は?
考え出すと、きりがないし、本当に難しいのです。

あまり目立たないとはいえ、聞いている人は聞いています(笑)
悲観する必要も、いい加減に弾いている余裕もないはずです。
伴奏が、アンサンブルの良し悪しを決めるのですから。

ここ以降は、単なるメモ(爆)
これから文章にします。要するに、工事中ってことです(^^;)
しばらくお待ちあれm(_ _)m

テンポを守る。メロディーが付けやすいようにテンポをつくる。

音量と音色を考える。メロディーをつぶさない。
ただし、裏メロになっていないか注意。

和音を意識する。
特に、和音が変わる、響きが変わる音は、大きめに出す。

メロディーを意識する。特に単純な伴奏の時。
独りで練習しているときにも、常に、メロディーの動きを考え、自分がどういう風に弾けば、メロディーがより美しく聞こえるか、工夫する。

特に2ndは、伴奏と1stのつなぎ。
弦楽四重奏やオケの弦パートでは、1stがメロディーを弾いていることが圧倒的に多く、他のパートは、たまにはメロディーは来るものの、基本的には伴奏であることが多い。
チェロ、ベース、ヴィオラが純粋に伴奏をしているとき、純粋にメロディーを追及している1stとは、ずれがち。
間にいる2ndができることって、実は多い。
2ndの役目って、実はとっても大切。どこでどうサポートすれば、伴奏と1stのずれを最小にできるか、考える。 たいていの場合は、1stを弾く人間が、伴奏を聞くように注意していれば済む問題だけれども、1stの力だけではどうにもならないときが、たまにある。

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かけあいを楽しむ
「かけあい」って。
一音かぶるかけあいとシビアなかけあい。
前のパートの音量と音色を貰う。

〔INDEXへ〕

とりあえず、思いつくままに、アンサンブルについて書いてみました。
が。
いまいち、書ききれていないので、そのうち、また、加筆していくかも知れません。もっと細かいところは、別タイトルで、また…。

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