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今になって思うこと
楽器のこと

ヴァイオリンをはじめて4年目。オケで弾いて4年目。
今になって思うこと。
昔はわからなかったこと。
卒業前に書いた、私のアマオケ体験。

まずは、おもいっきり主観的な、楽器についての想いです。
ちなみに、楽器に関することは楽器についてにも書いています。


私がオケに入って一番驚いたのは、お金のことです。
オーケストラの世界では、一般人とは明らかに、金銭感覚が違う。
もう慣れてしまったけれど、普通の感覚でものを買うときと、 楽器を買うときの感覚って、ゼロが1つや2つ違っているのです。

私の楽器は、カール ヘフナーという割と有名なドイツのメーカーのものです。
その中でも、ピンからキリまであるのですが、暴露してしまえば、#206という定価¥200,000(ホントはもう少し安く買った)の楽器です。
その頃の私にとって、20万円は大金でした。
ヴァイオリンが、なんでそんなに高いのか、理解できなかった。
「最低、音が出るのが20万のレベルの楽器です」と、楽器屋さんに言われて、かなりびっくりしがら買ったものです。
でも、今思えば、20万というお金は、オケでは非常に安い値段でした。

その後、私はいろいろな楽器を見てきました。
友達の持っている楽器もいろいろ弾かせて貰ったし、楽器を買おうというオケ仲間が、楽器屋さんから借りてきた楽器を弾かせて貰ったり、「家にありました」という素性のしれない楽器を見せて貰ったり、「友達にプレゼントして貰ったんです」という、中国製のヴァイオリンも見せて貰いました。

今になって、わかったこと。
一つには、やっぱり20万円弱の楽器は、音が出るぎりぎり最低レベルの楽器なのだということ。
つまり、それより安くては、やはり「音が出ない」。
そして、高い楽器は、それなりにいい音がするし、ものすごく弾きやすい

そういう観点から、長い目で見た場合、やはり少なくとも20万円クラスの楽器をはじめに買った方がいいのではないかということ。

私自身は、私の楽器に満足しています。
確かに、もっと高いものを買えば、もっと弾きやすいはず。
けれども、あの楽器くらいの音がでるならば、プロにならない限りは、どうにか、技術でカバーできる。
同じ表現をするにあたって、高い楽器でするよりも難しいけれど、決してできないわけではない。

音色的に、満足しているのです。
だから、買い換える気は、ほとんどありません。
ものすごく愛着を感じているので。
楽器って、相性とかもありますしねぇ。
また、一から楽器の性格を見極めながら、信頼関係?を築いていくのは、結構大変だし(^^;)

20万円の楽器の実力というのは、そういう程度のものです。
けれども…
私は、10万円を切るクラスの楽器というものを、いくつか見てきましたが、そのような楽器では、やはり「もう買い換えなくていいや。一生この楽器と過ごすんだ(←大げさ)」というわけにはいかないとおもうのです。

たとえば、異常に安い値段で売られているヴァイオリン。
ものすごく作りがちゃちくて、木もニスも、見た目にいかにも偽物っぽい(^^;)
あれでは、まともに調弦もできない…。
あのクラスの楽器だと、ボーイングまではどうにか練習できても、曲を弾くとなると、楽器屋さんに楽器を大改造して貰う必要があるでしょう。
で、その場合、改造代に6万やそこらはかかってしまう。
すると、安いヴァイオリンだったんだか、なんだかわからなくなりますね(^^;)

有名メーカーのヴァイオリンは、一番安いものでも、もう少し良心的ではあります。
スズキの超初心者向けのセットバイオリンなどは、一応しっかりした音が出ますから、習いはじめて3年くらいは、ストレス無く弾けるでしょう。
だから、このクラスの楽器なら、人によっては、買い換えなくても、十分弾いていけるとも考えられます。
でも、その後、もう少し音色などに欲が出てきた場合、楽器の性能の限界というか、まったりした音?をだすのは、相当に難しいような気がします。

何より、20年たったら買い換えなくてはいけません。
というのも、安いヴァイオリンは、木をプレスして、作ってあるからです。

私の「はじめの楽器」がそうでした。
私がはじめの半年間使っていた楽器は、うちに転がしてあった!ものです(笑)
母が高校生時代に、オーケストラ部があり、少しだけ弾いていた、その時のものです。
しかも、母の高校卒業以来、弾かれることの無かった楽器です。

昔の一般の高校生の、しかも単なるクラブ活動で持つ楽器ですから、激安のどうにか音の出るクラスのものでしかありません。
一応、ヴァイオリンの形がしていて、しっかりとした音は出ていましたが、半年後に、膠がはがれて楽器が分解してきました。
それで、楽器屋さんにもって行くと、プレスが戻ってきているから、新しいものを買った方がいいのではないかと言うことでした。

その楽器屋さん曰く、普通、ヴァイオリンは一枚の板から削りだして、あの曲線を出すのですが、削るには、当然分厚い板が必要。そこで、安いヴァイオリンを作るときには、いちいち削るのではなく、板に蒸気をあてて、スチームアイロンの要領で板を曲げて、ヴァイオリンの形にしている。だから、当然、長く使っていると、板のそりが戻ってきてしまう。

結局、長いつきあいになるのなら、やっぱり20万円は出すべきなのかなぁと、最近思います。
ヴァイオリン本体に20万円出すと言うことは、当然(本体とのバランスから言って)弓に6万・7万は、かけることになりますから 結局、ケースなんかも入れたら30万弱の買い物になります。
今となっては、私にもオケの常識が染みついて、「ヴァイオリンだったら、当然そのくらいはする」と思っているので、300万と言われても、ま、そんなものかと思えますが、一般人が趣味ではじめようと言うときに、まず初期投資で30万って、やっぱ、きついかな、とは思います。

でも、買うときは、「買い換えるかどうか」を考えてから買った方がいいように思います。
私のように、家に、はたまた親戚の家に、訳の分からないヴァイオリンがあった、というならば、とりあえず何となく弾けるようになるまで、それで弾けば十分でしょう。
物足りなくなってから、考えればいいのです。

けれども、ヴァイオリンを買おう、そして習いはじめようという方は、セットになっている10万円以下の楽器を買うか、30万円くらい出すのかを、一度じっくり考えるべきです。
10万円以下なら、買い換えようと考える確率が、ものすごく高くなります。
クラブで見ていても、その傾向は多分にあります。
やっぱり、物足りなくなっちゃうんでしょうね。

一度、初めてみて、やめるかもしれないから…と言う程度なら、激安セット(でも、スズキで5万円くらいはする)でそろえて、何年か後に、買い換えるんだと思ってお金を貯めていくか(でも、おそらくその頃には目が肥えてしまっていて、100万円レベルの楽器が欲しくなっているはずです…嗚呼(^^;))、
それとも、30万円投資して、ずっと使っていこうと思うか。(ま、このレベルのものでも、欲が出てきたらキリがありませんからねぇ(笑)200万とかそのくらいのものが欲しくなってきます(爆))

ヴァイオリンをはじめて1年くらいたったら、「値は値だよな…高い楽器ほどいい音がする」ということは、わかったのですが、4年目に入ってわかったことは、「最低20万」の意味です。
「音が出る最低の値段」と言われたので、買い換える必要があるのかもしれないと、2年目くらいには思っていました。
3年目には、楽器の限界があるから、買い換えたいと、思っていました。
4年目になって、確かに、高い楽器で弾くよりは少し難しいけれど、音色面だって、あの程度表現できる音が出るのなら、技術でカバーできる、と感じました。

これが、「音がでるぎりぎりのレベルの楽器」と言う意味なのでしょう。きっと。
いい音しますよ(^^)私の楽器♪

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