金城 武 之三

日本での1998年はおそらく金城元年と言ってもいいと思う。既に「パラダイス!」「初恋」「不夜城」「暗黒街*」「ダウウンタウンシャドー*」(*は今のところ東京のみ)が公開され、8/8からは、「ニューヨークデイドリーム」が恵比寿で上映されます。金城君ってほんとに多作だなあ。別にこれらは旧作でもなく昨年頃公開されたものなんです。香港ってほんとに映画が娯楽なんだね!日本の60年代、日活とかが元気だった頃の感じなんだろうな。年に何作も好きな俳優・女優の映画が見れるなんて、ファンとしては嬉しいだろうね。映画は、ビデオやVCD・DVDとなっていつまでも鑑賞できるし。結局、俳優って演じてナンボなのかも知れない。
でも、僕が3月に香港に行った時には金城君の映画やってなかった。路地裏の小さな映画館なんかでやってたのかな?JCBプラザへ行って調べてもらったけど、新聞を見る限りでは判らなかった。香港版「ぴあ」があればいいのに。
ところで、この「失約」というアルバムも、お勧めのアルバムです。何と言っても、日本語で歌ってる曲が入ってるのです!!これは必聴!!これは、カラオケ会社にリクエストして、曲を入れてもらいたいところ!かなりカルトキング間違いなし!でも、このブレイクを見逃さないだろうな。金城君が日本でCD Debutする日も近いゾ!

失約(1994年 国語・日本語)

このアルバムもアートディレクションの勝利って言うか、凝っててイイです。まあこの手のアイデアというのは、よその国の誰かがやっていたもののパクリかも知れませんが(なんせコピー王国!)、でもCDって音楽だけのエンターテイメントじゃなく、ジャケットを見て楽しむ、ピクチャーディスクも楽しむ、改めて「そういうもんだよな」と感じさせます。日本のCDも最近は3方背BOX仕様とか、ミニ写真集付きとか、CD EXTRAとか画一的なオマケが増えてきたとは思うけど、もうちょっと独創的なクリエイターの出る場になれば、CDの活性化にも繋がっていいのにと香港製のCDを見るたび思います。
5人のプロデューサーを立ててCO-PRODUCEっぽくしてるのも、香港ならではというか、面白いです。金城君にしてもトニーレオンにしても、1枚のアルバムに数人の作曲家を起用しているので、結構、曲ごとにカラーが異なる。(トニーの方が顕著。)こういうのを、幕の内弁当のようなとでも言うのだろう。

失約

作曲 金城武となっています。暖かみのあるメロディです。でも、歌詞は「街中を独りでいる。風が冷たい。」的、失恋後の曲だと思われます。しかし、アルバムタイトルの意味ぐらい判りたいなあ。約を失う。約って何なんだろ?

回頭可否再相愛

ソフトな声質や丁寧な歌い方が、いいです。結構盛り上がりのある、きっちりした曲です。歌詞を見ても、漢字を追ってるだけだと、結局みな失恋の歌みたいで、勉強しないとイカンなあ。

孤単裡等

中国語の特徴だろうか。一語一語区切るような歌い方が面白いなあ。訥々としててまだこの頃って、実はそんなに技術的には歌が上手くないのかもしれない。(ジャッキーチエンの方が歌は上手いかも。)でも好感持てるけど。

妄想

これも作曲 金城武となっています。やっぱり若者だ。ほかの作曲者とは、(メロディーよりも)リズムの取り方が「今」っぽい。ロックとかポップスとかを聴いて育って、自分の中で消化している人の作る曲って感じがしませんか?日本人としては、こういう曲の方が聴きやすいというか。アレンジも、古臭くない。金城君も珍しくわりと歌い込み風で、My Favouriteの一つです。女性コーラスもイイ感じです。

分秒都想*

*=弥−弓+女。あなたって意味ですね。あれ、何か聴いたことある曲だとずっと思ってたら、これって「臭屁王」の主題歌!?あ、そうだ。作曲KEISUKE KUWATAとなっておりました。アレンジが少し違ってる。もともと、コピーしていたのを、さらに映画の主題歌に使ったって事か?1秒1分毎にあなたを想う、そういう感じかな?それが何故「臭屁王」に!?こだわるなあ(笑)。臭屁王ヴァージョンよりpopで、桑田圭祐っぽいかなあ。

恋心

必聴!本邦初公開!日本語の曲です。勿論作詞は金城君。もう「金城君のすべてが大好き!」って人には「せつない恋心」なんて唄われた日にゃ、もう涙モノかも(笑)。少し意味不明的歌詞ではあるけれど。作曲だって金城君。TVドラマでピアノを弾いているのは、意外にも本当なのかも知れません。やはり作詞作曲と同じ人がしてると、チグハグな感じがなく聴きやすい。これもスローな味わい深いいい曲です。この歌詞の中に失約の意味が見える気もします。でも金城君、「い」の発音が(全部じゃないのが不思議)「ぎ」になってるのが、可笑しい。清音と濁音の中間みたいな音が多い。「い”」じゃなくって「い’」って感じ。まあ、鬼の首を捕った気持ちにならず穏やかな気持ちで聴きましょう。

Love Me Once Again

4曲目「妄想」の日本語ヴァージョンです。「笑い声」がどうしても「天城越え」としか聴こえない(笑)。一人日本語が判るスタッフがいれば、完璧な作品になっただろうにな。一言声をかけてくれれば、香港まで行ったのに!!微妙にアレンジやコーラスが違うので、そのあたりの聴き比べも楽しみの一つです。
1994年だったら、日本語の曲もそう街中多くはなかっただろう。時代の先を行ったアルバムじゃないかな。あるいは、5か国語しゃべれるというキャラクターの「売り」として重要な曲なんだろう。音楽無限(HMVの香港名)で日本のアーティストの殆どが揃っているのを見た時、これも金城君が日本を身近にしてくれたお陰なんだろうな、と思った。多謝多謝。

来看我的天堂

スローないい曲です。こういうゆったりした曲ってなんだか和む。歌詞が判らなくてもメロディーだけで落ち着ける。洋楽でも日本でも有りそうな、普遍的な音楽というか。歌詞も多分穏やかな幸福を唄ったものじゃないかなあ。この曲ならアルバムのラストでもいいな。
ところで、歌詞カード(、ちゅうか本)のこのページの時計台、これって鐘楼(clock tower)だ。懐かしいな。

愛情

ウォーアイニーって言葉だけ聞き取れます。なんで外国語って「 ウォーアイニー」とか「ジュテーム」とかそんな言葉を真っ先に覚えるんだろ?あとは「ニーハオ」、「ボンソワール」くらいしか知らんもんな。そういう言葉はもっと日常会話を覚えてから覚えんかい、と外国語学校の外人教師も多分思ってるんだろうな(笑)。
金城君で「愛情」とくると、もう少し重そうですが、この曲は変にPOPです。女声コーラスのイェーイェーイェーってかなりキツイ!なんだか誰かのカヴァーのような気がするな。本来もっと静かな曲を今風にアレンジしたんだろう。

Cover Girl

超、変っす!やっぱりアイドル的アプローチなんです。昔の「ひかる一平」とか「新田純一」(ルックチョコレートのCF曲 Honey Honey Sunshine Girl ちゅう曲メチャクチャ好きだったなあ。知らんって?)とか単品でアイドルしてた人のノリです。(いまジャニーズでさえ、単品のアイドルいないもんね)決して「不夜城」では使えない曲です。
My Covergirlの名前が何とサブリナ!そりゃ香港人のミドルネームというかイングリッシュネ−ム(これって中学ぐらいのときに学校の先生が君は何、あなたは何々って感じで決めるみたいですね)って、結構変ですけどね。アンジェラだかエンジェルだか、そんな名前一生背負っていける?って心配になるのもあるよな!(笑)その中でも、香港の一般的なイメージとしてサブリナって名前はカバーガール的な名前なんでしょうかね?ジャッキー・チェンと後藤久美子が出演していた「シティハンター」なんかでは沢山の綺麗な人が出てましたが、1人くらいはサブリナって名前の人が居たりするのかも。
そう考えると、名前の持つイメージに興味が沸きませんか?ケリーってお嬢様系?派手系?大人し目?ビビアンは?じゃあ、アンディは?レスリーは?トニーは?

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