
第3回地方都市オーケストラ・フェスティバル
☆オーケストラ・アンサンブル金沢演奏会 2000年1月16日(日)
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のニューイヤーコンサートは、例年ですと 金沢と大阪(+北陸のあちこち)で公演があるのですが、新千年紀最初の年2000年、 OEKは、すみだトリフォニーホールの第3回地方都市オーケストラ・フェスティバル にニューイヤーコンサートのプログラムで参加することになりました。 OEK友の会から招待券をいただき、楽しみにしていたのですが、今日「つい、うっか り」コンサートのことを忘れていて、気がついたのが午後3時過ぎ。すでにコンサート は始まっています。あわてて家を飛び出し、会場についてみると、ちょうど休憩時間に 入ったところでした。前半のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は聴き逃しました が、後半のウィンナ・ワルツには間に合った! 招待券ながら、S席で1階の中央右よりの、なかなか良い席。周りに空席が目立つのが 気になりました(6割ほどの入りか?)。後半のプログラムがはじまる前に、OEK恒例のプレトークが入ります。担当は、第1 ヴァイオリンのトロイ・グーキンズさんと・・・もう一人は、チェロのフロリアン・ リームさん? 2人は、シャンパン入りのグラスを片手に、流暢な日本語でシュトラウ スのワルツやポルカについて、簡単な説明をしてくれました。 OEKのニューイヤーコンサートでは、リーダーのマイケル・ダウスさんの弾き振りが すっかり定着しています。今年も、ヴァイオリンの弓を指揮棒代わりに、楽しい演奏を 聴かせてくれそう。 さて1曲目はスペイン行進曲。スペインの女王マリー・クリスティネに捧げられた曲で、 カスタネットが異国情緒をかきたてます。 続いて、トリッチ・トラッチ・ポルカ。トリッチ・トラッチとは「おしゃべり」のこと で、クラリネットやトライアングルの響きが面白い曲です。 3曲めと4曲めは、オペレッタ<こうもり>の音楽を再構成したワルツ<親しい仲>と チク・タク・ポルカ。おなじみのメロディが次々に現れ、まるでオペレッタのハイライ トを聴いているようです。 5曲めは、爆発ポルカ。太鼓のドワーンという音が「爆発音」を模倣します。あと、曲 の最後で、ダウスさんが爆竹?をパーンと鳴らしたりして(^^) 6曲めは、ワルツ<ウィーンのボンボン>で、何とも典雅なワルツ・・・なんですが、 曲の冒頭で、ダウスさんが譜面台に置いた弓を取り忘れて演奏をはじめかけ、客席の笑 いを取ってました(お約束のギャグ?)。さらに、山賊のギャロップでは、舞台上で踊 り出す始末。すっかりノリノリのダウスさんです(^^; いちおうプログラムの最後となる、ワルツ<美しく青きドナウ>。いつも、終わりのほ うを端折る短縮版なのが残念ですが、ウィンナ・ワルツといえば「この曲」という有名 曲を十分に堪能できました。 曲が終わると、場内は拍手の渦。もちろん、アンコールに「あの曲」を求めてのことで すが、ダウスさんが舞台袖に引っ込んだまま、ラデツキー行進曲が始まってしまいまし た。「あれ? あれ?」と思ってたら、ダウスさんが、手拍子を促しながら、1階席の 後ろのほうから舞台に向かって歩いてくるじゃないですか! 舞台上でも、打楽器のトーマス・オケーリーさんが「手拍子!手拍子!」と、観客に身 振りでアピール。舞台と客席が一体になった数分となりました。 ニューイヤーコンサートということで多少お祭り騒ぎ的なところもありましたが、OEK の演奏自体は、いつもながらのしっかりしたもので、気の利いた演出(笑)もあって、 楽しいひとときを過ごすことができました。

