
NHK交響楽団
第1480回定期公演 2003年1月25日(土)
久しぶりにN響定期を聴いてきました。 プログラムはワーグナーの《ニーベルングの指輪》ハイライト、指揮者コウト さん自身による短縮・編曲版が使われます。登場する歌手はブリュンヒルデ、 ジークフリート、ウォータンの3人。ブリュンヒルデが中心に据えられるとい うことで「ラインの黄金」からの曲はありません。 ワルキューレ: 第2幕の序奏〜さあ、馬に鞍を置け、天翔ける戦乙女よ! 第3幕のフィナーレ:今生の別れだ、あっぱれな戦乙女! ジークフリート: 第2幕第2場:あいつが私の父親でないことが分かって 第3幕の序奏〜起きろ、ヴァーラ 第3幕のフィナーレ:わたしは永劫の時を生きてきた 神々のたそがれ: 第1幕:夜明け−ジークフリートのラインへの旅 第3幕第2場:ブリュンヒルデ!聖なる花嫁よ!−ジークフリートの葬送行進曲 第3幕のフィナーレ:太い薪をラインの河縁に幾重にも積み上げよ!
ブリュンヒルデのスーザン・オーウェンさんは、歌い方がちと気になりました。 例えば「ワルキューレ」での"Hojotoho!"、語尾"-ho!"の切り方が鋭すぎて、 絶叫に聴こえます。と思いきや、「神々のたそがれ」のフィナーレでの長大な ソロ(ブリュンヒルデの自己犠牲)では堂々とした歌いっぷり。曲によってず いぶん違いがあるもんだなあ。 ジークフリートのアルフォンス・エーベルツさんは、若々しいハリのある声で ホール内に声を轟かせます。3人のソリストのなかでは一番元気よかったかも しれません。 ウォータンのフルーデ・ウルセンさんは、舞台姿は なかなかのものなんです が声量に若干問題あり? オケにかきけされることが結構ありました。まあ、 3階席で聴いていたのでその影響も多少はあるのかもしれませんが、オーウェ ンさんとエーベルツさんの声はきちんと届いていたので。。。 そして今回の演奏の主役は、やはりN響。《指輪》の音楽をライブで聴いたの は確かはじめてですが、歌手の「うた」以上にオーケストラが雄弁に語ります ねー。「神々のたそがれ」のフィナーレなど、本当に感動的な音楽になってい たと思います。コウトさんの奇を衒わない堅実な音作りも好印象でした。 で。今日の「予習」をうけて、「ワルキューレ」(2月9日ウィーン国立歌劇 場)、「ジークフリート」(4月6日新国立劇場)を立て続けに観る予定。来 年の新国「神々のたそがれ」も、ぜひぜひ観たいものです。 トーキョー・リングの前半を見逃したのは本当に残念ですが、「ワルキューレ」 をウィーンで補完してから「ジークフリート」を迎え撃とうと思います。

