
新日本フィル・トリフォニーシリーズ 2003年3月7日(金)
トリフォニーシリーズは今シーズンから年8回開催になり、1月と2月は 「定期お休み月」だったので、久しぶりの新日本フィル。指揮はジェーム ズ・デプリーストさん。
プログラム前半はバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番、ソロはジョル ジ・パウクさんです。1936年生まれの67歳、さすがに「快刀乱麻を断つ」 ような切れ味はありませんでしたが、同郷の作曲家に対する共感にあふれ た演奏でした。 アンコールは、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番〜ラ ルゴ。弓が弦に引っかかって(?)音が揺れたりして、これまたテクニッ ク的には決して万全とはいえませんが、その柔らかな音色は 間違いなく 観客を魅了したと思います。 休憩を挟んでショスタコーヴィチの交響曲第12番<1917年>。ソヴィエト 政権が誕生した「10月革命」のあった1917年を標題に持つ曲ですが、そう した背景を抜きに聴いてもショスタコーヴィチのパワーがビリビリと伝わ ってくる曲です。 指揮のデプリーストさんは、40分近い大曲の始めから終わりまでオケのテ ンションの高さを維持して、圧倒的としか言いようのない迫力満点の演奏 を展開してくれました。最後まで息切れすることのない新日本フィルもタ フだなあ。特に金管セクション! 強奏の連続でもフラフラせず、安定し た音を聴かせてくれます。もちろん弦も木管も打楽器も申し分のない出来 でした。

