
地方オケフェス(広島交響楽団) 2003年3月21日(金)
地方都市オーケストラ・フェスティヴァルのトリは広島交響楽団です。
プログラムは、ディーリアス:楽園への道、細川俊夫:記憶の海へ〜ヒ ロシマ・シンフォニー、シベリウス:交響曲第2番。 ディーリアスでの広響は、起伏の激しい音楽から充実した響きを引き出 してくれたと思います。 細川さんの作品は「子供の頃を過ごした瀬戸内海の風景」を描いたとの ことですが、聴いた限りでは そのような標題性はあまり感じられず、 20世紀後半の日本の現代音楽の典型そのものといった響きでした。 そしてメインのシベリウス。前半のプログラムでは そんなに感じなか ったけど、シベリウスでは木管のアンサンブルが気になりました。木管 セクション全体の統一感がなく、各プレイヤーがバラバラに演奏してい る感じ。金管陣にもアラが目立ったような。 あと、弦も含めたオケ全体のバランスも今一つで、10日ほど前に聴いた 大阪シンフォニカーの演奏と比べても、不満が残る演奏でした。 が、アンコールが素晴らしかったのです! 曲は同じくシベリウスの 「アンダンテ・フェスティーヴォ」、弦楽合奏のための曲で、フィナー レ部分だけティンパニが入るんですが、穏やかな曲想なんだけども力強 さを内包している、そんなこの曲の雰囲気を見事に表現してくれました。 アンコールで感心するのも何だけど、アンコールの選曲のセンスも含め て好印象を持ちました(アンコールに、例えば「フィンランディア」を やられたりしたら、もうガッカリです)。 「終わり良ければ、すべて良し」風ではあるけれど、機会があればまた 聴いてみたいところです。

