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Kinoppiの音楽日記


ベッリーニ大劇場「ボエーム」 2003年6月29日(日)

ベッリーニ大劇場の来日公演を観てきました。
ベッリーニ大劇場"TEATRO MASSIMO BELLINI, CATANIA"はシチリア島の
東部カターニアにある劇場とのこと。地理的には「イタリアの田舎町
のオペラハウス」ってとこで、今月初めにやってきたトリエステのジ
ュゼッペ・ヴェルディ歌劇場に比べてもチケット料金は一回り安い。
さらに今回観に行った神奈川県民ホール公演の最高ランク席は18,000
円と、東京文化会館公演の29,000円よりずっとお得! もともと安い
うえに、3階席右隅ながら一番安い席を確保できたので何となく得し
た気分でした・・・が・・・
 

 
第1幕は どうも今一つの出来でした。特にロドルフォ役のレンツォ・
ズーリアンはコンディションが万全でなかったのか、声がかすれるこ
とが結構ありました。ミミとの二重唱の途中では ノドの不調がはっき
りとわかるような酷い声で、歌が途切れなかったのが不思議なほど。
やれやれどうなるんだと思ってたら、第2幕からは代役(ダブル・キャ
ストのもう一人、ロベルト・コスティ)が出てきました。ズーリアンの
不調を見越してスタンバイしてたのかな?(^^;
今回の来日公演のうちボエームの主役クラスはダブル・キャストで、
6/19(富山),22(大阪),25(浜松),27(武蔵野),28(大宮),29(横浜),7/2(東
京),5(東京)という日程、2交代制であればそんなに過酷な日程とも思
えないのですが、やはり梅雨時の日本でコンディションを維持するのは
大変なのかなあ。
ミミ役のレオンティーナ・ヴァドゥーヴァは、ミミにしては少々クィー
ンサイズなお方でした。声はまずまずなのですが、舞台姿という意味で
は(ミミを演じるには)ちとリアリティに欠けるのですね、これが。あ
と、第1幕のお終いのところでの絶叫調の歌い方は いただけませんね
え。ロドルフォが不調だったのでヤケになったのかなあ。
第2幕はゴチャゴチャした舞台セットのため、主役たちを探すのが大変!
合唱とオケが全く合っていないことも結構あり、どうにも落ち着きませ
ん。が、ムゼッタ役のサブリナ・ヴィアネッロが登場するとガラッと雰
囲気が変わりました。ヴィアネッロの見事な歌唱と美しい舞台姿は、完
全にヴァドゥーヴァに優っていたと思います。音楽的な面も含めて、第
2幕は ほんとムゼッタの独壇場という感じ。
あと、チョイ役だけどアルチンドロ役のワルター・アルベルティも良い
味出してました。
第3幕、ようやく舞台が落ち着きを取り戻す(場面が場面だけに当たり
前といえばそうなんだけど)。ミミとマルチェルロ、そしてその後のマ
ルチェルロとロドルフォのやり取りは真に迫っていたし、ロドルフォ、
ミミ、マルチェルロ、ムゼッタの四重唱も注文通りの出来。これで無事
に第4幕を迎えられると思ったら・・・
第4幕、陽気に騒ぐ4人のところにムゼッタが「ミミが大変!」と駆け
込んでくるところまではいいんですが、なにしろクィーンサイズなミミ
です。肩を貸すほうも重たそうだし、ベッドの上にぼてっとのっかって
いるので、どう頑張っても肺を患って死にかけているようには見えない
(泣)。それでも息を引き取ると、ロドルフォがベッドをガタガタ揺らし
ながら「ミミーっ」と叫ぶ・・・オーバーアクションにも程度ってもの
があります。ここぞとばかりにオケもジャジャジャーンと盛り上げるの
ですが、このフィナーレには どうにも感情移入できませんでした。
 
 
 
 
 


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