4人目(9/27)




ぐらぐらぐら
がっしゃーん!!



博士の屋敷の直下で地震です
すべての電源が一時停止しました
すべてのビーカーが実験台の上から落ち
その中のすべての液体はこぼれ
色とりどりに混じりあい
爆発しました




どかーん・・・・!






・・・・・・




幸いな事に、博士の頭は無毛だったので
ちりちりになる事は避けられました・・・












そうしてぼろぼろになった屋敷の中で
緊急電源から電力を供給されている壊れ残ったラジオが叫びます


「突如、この地方に台風が発生し、勢力を強めて・・・」







ごおごおおおおおお・・・・!
ざばざばざばざばざばぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・!










お箸より軽いものはすべて吹き飛ばされ
残りの全てのものはぐじょぐしょの濡れ濡れです





ぽたぽたぽた・・・ぴちょん








ここに至り、博士は怒り心頭に達しました

なんという実験に非協力的な惑星だろうかここは!








(なんて理不尽な、って読者の皆様思ってますか?)
(でもあなたも、時々天候に怒ってしまう事ないですか)
(どうして、よりによって俺が帰る時に雨降るんだとか、暑すぎるぞとか、色々)









そこで、博士は地下室に残っていた器材を
(アクアラングを用いて)掻き集め
新たな実験助手を創る事にしたのです















「半地球人間(ワーアース)」の珠子さんです






珠子さんは大和撫子です
(半人間ですから、半大和撫子でしょうか)

大人しくて、おしとやかです
物静かで、穏やかな子です
そして、優しい子でした



世界が彼女であれば

猛々しい天候の猛威は姿を消し
世界はより穏やかな気候に包まれ

優しい風を楽しんだり
心地よい陽の光を浴びたりして快く
研究もはかどるにちがいないと、博士は考えたのでした












でも、博士は一つ、誤算をしていました


珠子さんは極めて真面目な性格でもあったのです

















ありもしない正義や惨めな欲望で血が流されたり
まだ幼い子が深い悲しみで涙が零す度に


果てしない欲のために人や人以外の動物が狩られたり
美しい森が焼かれたり刈られたり
美しい水面が赤く黒く汚されたりする度に





彼女は身を震わせるのです
心を震わせるのです


(そして、彼女の体は大地であり、彼女の心は大気なのです)













だから、結局、珠子さん地球でも穏やかに生きて行くには
優しい心で許し、つつましやかに暮らすしかないのです



さもなければ、険しさを肯うしかないのです










博士は、そうしました






珠子さんはそうできずに時々泣いています・・・









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