Classical Music Web Ring by 東越谷通信
前5つ | 2つ前 | 前へ | 次へ | 2つ先 | 次5つ | ランダム | リスト

 

 歴史的演奏家 指揮者編


 今世紀前半から半ばに活躍した演奏家達の録音が、次々と復刻される今日、そうした復刻盤を耳にし、これらの演奏に愛着を持つ人は日増しに増えているのではないでしょうか。フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、メンゲルベルクなどといった指揮者については、彼らの生きていた時代には生まれていなかったという若いファンもたくさんいることでしょう。この世代の指揮者達は、みなはっきりとした個性を持っており、いかにもその指揮者の演奏を聴いたという強い実感を起こしてくれますので、とっつきやすいと思います。しかし、彼らより1〜0.5世代前の指揮者達、例えば、ムック、ニキシュ、シャルク、ワインガルトナーなどは、いまいち捕らえ所が無く、その録音を聴いても、『えっ』と戸惑ってしまう人も少なくないでしょう。

 例えば、ニキシュのベートーベン『交響曲第5番』、ワインガルトナーのブラームス『交響曲全集』、シャルクとウィーン・フィルによるいくつかの録音を聴いて、何の抵抗もなくすんなりと受け入れ、愛聴できる人がいたらとても幸せなことです。しかし、実際にはそういう人はほとんどいないに違いありません。こうした指揮者達が、かつてベルリン・フィルやウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場、バイロイト音楽祭などで活躍していたこと、ブルックナーやブラームス、マーラーといった作曲家と何らかのつながりがあったことを知っていて、『さぞや偉い人だったに違いない。』と彼らの復刻盤を買ってきて、いざ聴いてみたら、『あれっ、これって一体何なの?』とがっかりしてしまった人も少なくないはずです。また、録音が悪いから、こんな程度でも仕方がない、とあきらめてしまった人もいるでしょう。それでも、何とかこじつけようとすると、『往年の巨匠の大らかな演奏』とか、お世辞とも何ともつかないような評価を押し付けてしまうことすらあるかもしれません。

 この世代の指揮者の演奏を理解するには、現代と完全に違う視点が必要とされます。現代の視点から、一方的にその演奏を評価するのではなく、一貫した演奏の歴史の中でその演奏を評価していかなければならないのです。この指揮者編では、そうした試みの一部をご紹介しましょう。

 

 

1. フランツ・シャルク
2. フェリックス・ワインガルトナー
3. アルトゥール・ニキシュ
4. カール・ムック

 

 

TOPへ戻る