■ 小春びより ■

小春びより 第一巻
小春びより<其の一>

表紙:猫と小春

登場人物:小春、環、小春の両親、お種、環の父、宮子とその親

◇コメント◇
小春と環の出会い編。
その後の作品に登場する年号から判断して、1900年一ケタ代の時代設定であることは 間違いないと思います。
精神的に追いつめられた状態で、ふたりがそれぞれ、自分の気持ちに 気づいていく展開は、いかにも神坂さんらしい筆致で、読み応えあり。
にしても、わたしは、角川版の子持ち環しか知らなかったので、環がかつてこんな若くって おヒゲなし美青年だったとは、驚きでした……小春は、子持ちになっても殆ど変わってないのに…

かぼちゃびより
表紙(見開き):小春、花束持った環。中央には、小春の父が環に「(この縁談)お断りします!」 と言い切っている一コマ。
登場人物:小春、環、小春の両親、若月、月子、月子の父
◇コメント◇
のっけから駆け落ちで始まる小春と環の上京編。
この話から、小春の両親の書き込みが深くなり、同時に、小春と環にたびたび絡んで(?)くる 若月青年が登場し、小春と環の「試練の日々」が始まります。

小春びより<其の二>

表紙(見開き):箒を持った小春と、追いかける環

登場人物:小春、環、小春の両親、若月青年、晴々登先生、比奈子

◇コメント◇
初出の「花とゆめ」で三回に分けて掲載されたためか、「其の二」には三つの別々の話が入っています。 晴々登先生と比奈子さんも登場して、ほぼ主要メンバーが揃ったカンジです。
小春の「病気」が、環のことを好きで好きでたまらないから、と環が気づくラストに、 小春が長い長い遺書を一所懸命泣きながら書いているというシーンを持ってきたところが、良い! (しかも結局、小春本人は、病気の正体を知ることもなく話が終わっている…)

小春びより 第二巻


小春びより<其の三>

表紙:小春と環が窓枠ごしにキスしているカット
(コミックス31p目のシーンを、同じセット・同じ角度で改めて描いたモノ: 着物の柄などが若干ズレているので、同じ絵を表紙用に別に描いたことが分かります)

登場人物:小春、環、小春の両親、若月青年、晴々登先生、比奈子

◇コメント◇
駆け落ち&極貧生活の小春と環にも、ついに祝言をあげる日が!
ところが小春のお父さんは相変わらず、娘かわいさに環を認めないし、 若月青年はいらんことをするし、やっとうまくいきそうになったらなったで、 小春の髪の短さでは高島田はとても結えないし……揉めに揉めた挙げ句に、 結局、西洋式ウエディングドレスで、みんなや若月青年率いる一高生軍団に送られて、 嫁ぐことができるのでした!

小春びより<其の四>

表紙:縁側に腰掛ける環、抱きつく小春

登場人物:小春、環、小春の両親、若月青年、高円寺、晴々登先生、比奈子

◇コメント◇
今までも、小春と環はいつもビンボーだったけれど、ドイツ留学をかけたこの話は、 とりわけ、必死でお金の勘定ばかりするふたりが、もういじらしいったら!
ずぶぬれになって、下駄の鼻緒も切らしながら、小春が大学の講義室に飛び込んで、 「わたしの環さまを留学させてください!」と居並ぶ学生・教授の前で叫ぶシーンは、 神坂さんならではの大迫力!
あと、比奈子さんが、舞踏会でドレスの注文取りまくる話は、 「蒼のマハラジャ」の9巻とほぼ同じですね!これが爽快ったら ないんですけど(モイラは、ネックレスでしたが。モイラって、小春+比奈子タイプかも)。


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