■ 小春びより ■

小春びより 第三巻
ドイツびより<其の一>

表紙(見開き):ベルリンの町と洋服の小春

登場人物:小春、環、ストリンド伯爵とその妻、レオンハルト、マイエル

◇コメント◇
あんなに苦労に苦労を重ねてためたお金を、盗まれるところから始まるとはまた過激な…… しかもこのお金、ついに戻ってくることがなかった……
小春のやることはまあ確かに、 ムダが多いのですが、そのムダの部分に惚れてしまった環の、引っ張り回され加減がほほえましい。 こういうのって、少女まんがでしか絶対に表現されないシロモノなんだろうなあ。
レオンハルトくんは、なかなか愛すべきキャラクターですが(これも、「蒼のマハラジャ」の エミール・ラージャの前身みたいな男の子ですね)、 この話以降登場するにも関わらず、あんまり小春と遊べてなくって、「かもねぎ」まで 言われちゃって、ちょっとかわいそう(でも根っこの部分は丈夫な子だから、やっぱ小春と互角か)。

ドイツびより<其の二>
表紙:

登場人物:小春、環、リザベート、テオドール先生、ヨハン、ガウラ伯爵、レオン、ストリンド伯爵

◇コメント◇
リザベートとテオドール先生の話がかなり絡んでくるので、小春と環のストーリーが ちょっと引いています。小春びよりシリーズの中で一番長い話でもあります。
ヨハンくんは、リザベートの圧倒的な存在感に比べて、ちょっと影が薄すぎかも… テオドール先生も、インパクトあるキャラクターですので、間に挟まれてしまったのが 彼の不幸か??
小春と環は、色々揉めつつも、相変わらずの健在ぶり。 「若いだけがとりえですわ」という小春の台詞が2巻にありますが、ほんとこのふたりって、 いつまでも若いのね。

小春びより 第四巻


ドイツびより<其の二>

表紙:壁にあみだくじを書いている小春
(あみだの棒の上にはそれぞれ、各キャラ:テオドール先生、環、ガウラ伯爵、レオン、 リザベート、ヨハンの顔が描いてあります)

内容は三巻の続きです。

お便りびより

表紙:小春と環

登場人物:小春、環、小春の両親、若月青年、テオドール先生、リザベート、ヨハン、レオノーラ

◇コメント◇
小春の両親が久々登場。若月青年も相変わらずで、またまた余計なことをしてくれます。 要するにこの三人、ヒマなんでしょうか?
小春の「考えるより先に動く」っていう習性が一番裏目に出た話かも (でも時間稼ぎできたから、お母さんが間に合ったんですが)。

お花びより

表紙:猫のメアリーを抱えるエリー、エリーのお母さんと小春

登場人物:小春、環、小春の両親、エリー、エリーの両親、晴々登先生

◇コメント◇
小夏、小秋、小冬の三つ子ちゃん誕生秘話です。大まじめな環が、おかしすぎて悲しい…… いえ、無理ないんですけども。

曼珠沙華

表紙:曼珠沙華の中で、狐の面を被る仙

登場人物:実史、萩野、仙、萩野の両親

◇コメント◇
曼珠沙華の中に佇む仙の姿をどれも、あくまで「狐」と描いている点が、この作品を、 純粋に美しいものへ仕上げていると思います。昇華と言うべきか。
他人と自分が繋がっている(この作品の場合は「恐怖」)という、神坂全作品に見られる発想が なんとももの悲しいです。


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