■ シルクロード・シリーズ〜雪の朝−ホワイト・カングリー− ■

登場人物は、基本的に名前のある人、それに準ずる人に限っています。

<白泉社花とゆめコミックス版>シルクロード「雪の朝−ホワイト・カングリー−」

 シルクロード「雪の朝−ホワイト・カングリー−」
表紙:散らばっているハーケンやザイル、後ろ向きのジェナーが写った写真

登場人物:パメラ、ジョーイ、ジェナー

◇コメント◇
「ヘディンの手帳」の一連の絨毯シリーズの後日談でもあるこの作品。
ヘディンの血縁者であるパメラの、囚われていると言ってもいい「恋」が、「最後の賭」で成就する ところ、この作品では出てこないですが、「生死を越えて願った者の前に、我々は現れるだろう」 というお決まりフレーズに合致してますね。
あれほど願ったパメラが、 実際にジェナーの姿を目にしていないこと、にも関わらず、ジョーイに抱かれるパメラに 最早先祖伝来の「恋」は見あたらず、ジョーイの方にだけ決定的なショックが残ったこと、 このラストの二点によって、リアルさと作品の吸引力が100倍くらい強くなったと思います。


 シルクロード「テイサの記憶」
表紙(見開き):祈るようなポーズの、着飾ったキャラ

登場人物:キャラ、キャラの養父母、王、テイサ、テングリ兄弟

◇コメント
ヒワが首都だった王朝っていうと…(調べてる最中)…ヒワ汗国?でしょうか? ヒヴァ=カン国:1515年、トルコ民族ウズベク部の族長イルバルスによって(中略)建てられた。 ロシアはしばしばこれを攻撃して失敗したが、1873年ついに保護国とした(後略)。 <以上、世界史辞典・数研出版より>


 シルクロード「サーハスの鏡」
表紙(見開き):イスマエルと地面に落ちた鏡

登場人物:マリム、イスマエル、盗賊ラティーフ、マリムの父、サーハス

◇コメント◇
サーハスが新案特許取るつもりの「鏡」が活躍する話。
目先の利ばかりに囚われちゃうイスマエル。多分、マリムと駆け落ちしたときも、 目の前にマリムがいて、どうしても手に入らないという状況だったから、そうしたんじゃないかな、と思えます。
ただ、後々万が一マリムとイスマエルが結婚したとしても、結婚が解決や結果にはならなかったでしょう。 一生かかってもイスマエルの心からは、この時の自分は消えないでしょう。 「白鳥伝説」のイティカがそうであったように……


 シルクロード「王女の首飾り」
表紙:ミランシャと、オルレンの作ったルビーの首飾り

登場人物:ミランシャ姫、オルレン、ハサン王子、父王、大臣、オルレンの父、アーサー

◇コメント◇
ミランシャ姫とハサン王子が、実にいいキャラクター。このふたりが交わす会話なんか、 殆ど漫才のノリ。お似合いなんですけどねえ。ま、先にオルレンに出会っちゃったんだから、 しょうがないけど。
わたしがこの話を好きなのも、このふたりが気に入ったからというのが殆どを占めてます。


 シルクロード「百合の咲く谷」
表紙:百合を捧げ持ったサーハス

登場人物:水春、宗紫英(水春の父)、サーハス、ジェナー、カムシン、その他テングリ兄弟

◇コメント◇
健気で一途でパワフルな女の子:水春ちゃんが主人公。青い罌粟とか、青い百合とか、 天山には「青」が付き物なのかしら?
「爪がはげてる…」というラスト、真実は水春ちゃんの胸の内だけに残った ってとこがいいですね〜。テングリ兄弟だったら、全部無かったことにすることだって可能だったのに、 わざと残したんでしょうね。


 シルクロード「綿の城−パムッカーレ−」
表紙(見開き):ルーミとファティマ

登場人物:ルーミ、アトス、ファティマ、レヴニー導師、学長

◇コメント◇
テングリ兄弟が誰一人登場しない、数少ない作品。ジェラレディン・ルーミは、 ワタクシ浅学ゆえに全く知らない…のですが、ENIGMAのセカンド・アルバム「The Cross of Changes」 のジャケット、一番お終いのところにJelaluddin Rumiのテキストが載っています。これは、 コンヤのルーミのことなのかしら??
ちなみにall英語なんで、わたくしにはよく分からんのですが、めちゃくちゃに要約すると、 「わたしは彼を捜そうと試みた。十字架やヒンズー寺院や仏寺を探したが、彼はどこにもいない。 山や谷、高きところや深きところも探した。メッカのカーバ神殿にもいない。 教授や哲学者に問うても分からない」で、下記に続きます。"I then looked into my heart and it was there where He dwelled that I saw Him; He was nowhere else to be found."
(ラスト、うまく意訳も翻訳もできなかったんで、そのまま載せました)


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