1999年1月 NO.2
 
 
 
 
1/8 ラスト・サマー
(アメリカ)
 
  
 

 
製作 ニール・Hモリッツ
監督 ジム・ギルスピー 脚本 ケビン・ウィリアムスン
撮影 デニス・クロスマン 音楽 ジョン・デブニー
出演 ジェニファー・ラヴ・ヒューイット/サラ・ミシェル・ゲラー 
フレディ・プリンゼJr./ライアン・フィリップ
 
 
 
 
 
 
 
1/11 ラブレター
(98日本)
 
  
 
 森崎東監督が久々にメガホンをとった映画である。 
 浅田次郎が直木賞を受賞した小説「鉄道員(ぽっぽや)」とともに短編集に収められた「ラブレター」が原作になっている。 
  中井貴一演じる新宿、歌舞伎町のチンピラ・ヤクザが金のためにある中国人女性と偽装結婚をするが、それがきっかけで予想もしなかったような切ない体験をすることになる。 
 その顛末を切々とつづった現代のお伽噺といった趣の物語である。 
 現代社会の坩堝のような歌舞伎町でポルノ・ショップの店長をやっている中井貴一の周辺には様々な落ちこぼれ人間たちが徘徊している。 
 猥雑な人間たちを描くことを得意としている森崎東監督は軽快なタッチで彼らをスケッチしていくが、さすがに年季が入っているだけにソツがない。 
 さらに彼の別れた奥さんや娘との関係もともにスケッチされていくにしたがって彼のだらしのない生活や孤独な姿が浮かび上がってくる。 
 だからこそ兄貴分の男(根津甚八)から強引に言い含められると簡単に偽装結婚の相手になることを承知してしまうのだ。 
 そして気軽に考えていたこの偽装結婚が彼の人生に強いインパクトを残し、彼の人生さえも変えてしまうことになるのである。 
 いささか強引とも思える物語を森崎東監督は破綻なくていねいに描いており、ごく自然に感情移入されていく。 
 そしてクライマックスの「ラブレター」を読むくだりでは素直に泣かされてしまうのだ。 
 生きていくことの侘びしさ、辛さを不法入国という社会問題にからめて巧みに描いた映画である。 
 
 
監督・脚本 森崎東 原作: 浅田次郎 「鉄道員-ぽっぽや-」より
脚本 中島丈博 撮影 浜田毅 音楽 松村禎三 美術:重田重盛
出演 中井貴一/コウ・チュウ山本太郎/根津甚八/倍賞美津子
   
 
 
 
 
 
 
1/15 ドーベルマン
(97フランス)
 
  
  
 
 近未来を舞台に繰り広げられるパンクな暴力映画。 
 それなりの世界観をもった映画に仕上がってはいるが、こちらの感覚は最後まで醒めたままで昂揚することなく終わってしまった。 
 感覚を刺激しようと派手でスタイリッシュな映像を釣瓶撃ちしてくるが、狙いほどの疾走感は感じられない。 
 ただし、荒削りながらこれがデビュー作だというヤン・クーネン監督の意欲はおおいに買いたいと思う。 
  
 
製作総指揮 マルク・バシェ 製作 フレデリック・デュマ/エリック・ネヴェ
監督 ヤン・クーネン 原作・脚本 マルク・バシェ
撮影 ミシェル・アマチュー 美術 ミシェル・バルテルミー 
出演 ヴァンサン・カッセル/モニカ・ベルッチ/チェッキー・カリョ
 
 
 
 
 
 
 
1/15 絶対X絶命
 (98アメリカ)
 
 
  

 
製作総指揮 ジェフリー・チャーノフ 製作 バーベット・シュローダー
スーザン・ホフマン/ゲイリー・フォスター/リー・リッチ
監督 バーベット・シュローダー 脚本 デビッド・クラス
撮影 ルチアーノ・トボリ 音楽 トレヴァー・ジョーンズ
出演 アンディ・ガルシア/マイケル・キートン/ブライアン・コックス
マーシャ・ゲイ・ハーデン/ジョセフ・クロス
 
 
 
 
 
 
1/18 6デイズ7ナイツ
(98アメリカ)
 
 
  
  
 製作総指揮 ジョー・メジャック/ダニエル・ゴールドバーグ/ジェリー・バーグマン・センダー
製作 ウォリス・ニシタ/ロジャー・バーンバウム
製作・監督 アイバン・ライトマン 脚本 マイケル・ブラウニング
撮影 マイケル・チャップマン 音楽 ランディ・エデルマン
出演 ハリソン・フォード/アン・ヘッチ/デビッド・シュワイマー/テムエラ・モリソン
 
  
 
 
 
 
1/20 遙かなる帰郷
(97伊/仏/独/スイス)
 
  
 

 
製作 レオ・ペスカローロ/グイド・デ・ラウレンティス
監督・脚本 フランチェスコ・ロージ 原作 プリーモ・レーヴィ
 脚本 ステーファノ・ルッリ/サンドロ・ペトラリァ
撮影 パスクワリーノ・デ・サンティス/マルコ・ポンテコルヴォ
音楽 ルイス・バカロフ 美術 アンドレア・クリザンティ
出演 ジョン・タトゥーロ/マッシモ・ギーニ/ラーデ・シェルベジア
アグニェシュカ・ヴァグネル/クラウディオ・ビジオ
 
 
 
 
 
 
 
1/25 死国
(99東宝)
 
  
 
 常にユラユラと揺れ動くカメラが不安感を掻き立てる。 
 そしてこの世のものではない向こう側の視線を感じさせる。 
 この世に思いを残して逝った霊が再び蘇り、その思いを遂げるといった物語は「牡丹灯籠」を思わせるものだが、それに四国遍路にまつわる伝承を加えることで新味を出そうと試みている。 
 主人公3人の子供時代のエピソードがなかなか因縁を含んだものであっただけに後半に期待をもたせられたのだが、残念ながら息切れしてしまったようである。 
 少し時代錯誤に思える設定が人里離れた山間の村で繰り広げられることで説得力を持っていただけに後半の破綻がいささか残念だ。 
  

 
製作 「死国」製作委員会/アスミック・エース/原正人
監督 長崎俊一 原作 板東眞砂子 脚本 万田邦実/仙道武則
撮影 篠田昇 美術 種田陽平 音楽 門倉聡
出演 夏川結衣/筒井道隆/栗山千明
根岸季衣/大杉漣/佐藤允
 
 
 
 
 
 
 
1/25 リング2
(99東宝)
 
  
 
 
製作 「リング2」製作委員会/アスミック・エース/原正人
監督 中田秀夫 原作 鈴木光司 脚本 高橋洋
撮影 山本英夫 音楽 川井憲次
出演 中谷美紀/佐藤仁美/深田恭子/小日向文世/柳ユーレイ/沼田曜一
 
  
 
 
 
 
 
1/27 素晴らしき日
(97アメリカ)
 
  
 
 あまり出来のよくないラブ・コメディである。 
 子連れの離婚経験者同士が子供の通う幼稚園主催の海上遊覧の船に乗り遅れたことがきっかけで恋に落ちるという物語であるが、子供と仕事に振り回されるふたりがいかにもマヌケに見えてしまう。 
 そしてなにかというと携帯電話で電話をかけまくるところも気になって仕方がない。 
 キャリアのある男女といういかにも現代風の設定がなにやら嘘っぽく感じられ、結局最後まで話に乗ることができなかった。 
  

 
監督 マイケル・ホフマン 脚本 エレン・サイモン/テレル・セルツァー
撮影 オリバー・ステイプルトン 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 ジョージ・クルーニー/ミシェル・ファイファー
 
 
 
 
 
 
 
1/27 ワグ・ザ・ドッグ「ウワサの真相」
(97アメリカ)
 
 
  
 
製作 ロバート・デ・ニーロ/ジェーン・ローゼンタール 原作 ラリー・バインハート
製作・監督 バリー・レビンソン 脚本 ヒラリー・ヘンキン/デヴィッド・マメット
撮影 ロバート・リチャードソン 音楽 マーク・ノップラー
出演 ダスティン・ホフマン/ロバート・デ・ニーロ/アン・ヘッチ
ウッディ・ハレルソン/ウイリー・ネルソン/ウィリアム・H・メイシー
 
 
 
 
 
 
 
1/28 マッド・シティ
(97アメリカ)
 
 
  
 
製作 アーノルド・コペルソン/アン・コペルソン
監督 コスタ・ガブラス 脚本 トム・マシューズ 撮影 パトリック・ブロシア
音楽 トマス・ニューマン 美術 キャサリン・ハードウィック
出演 ダスティン・ホフマン/ジョン・トラボルタ/アラン・ラルダ
ミア・カーシュナー/テッド・レヴィン/ロバート・ブロスキー
 
  
 
 
 
 
 
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