シャドー/Tenebre

aka:
Tenebrae(国際輸出向けタイトル)
Terror Uden Graesner(デンマーク:ビデオ題名)
Tenebres (フランス題名)
Duisterns(オランダ:ビデオ題名/意味はDarkness)
Shadow (邦題)
Tinieblas (スペイン題)
Tenebrae - Terror Utan Grns (スゥエーデン題)
Unsane (米題/91分)
Sotto gli occhi del'assassino (撮影時の題名/
意味は「Under the Eyes of the Killer」)


イタリア映画/カラー・101分(2703m)/
イーストマンカラー/テクニカラー/テクノヴィジョン/
シネスコ(2.35:1)/フィルム・ネガ:35mm/
時間 : 101分, USA:91, Italy:110
配給:ティタヌス・イントラ・フィルムズ
日本劇場公開:83年6月(配給:日本ヘラルド)

<スタッフ>

製作会社:シグマ・チネマトグラフィカ(ローマ)
監督・原案:ダリオ・アルジェント
製作:クラウディオ・アルジェント/サルヴァトーレ・アルジェント
製作総指揮:チェザーレ・ラ・コルッチ
脚本:D・アルジェント/ジョージ・ケンプ
(アルジェントの変名?)
撮影:ルチアーノ・トヴォリ
音楽:(マッシモ・)モランテ=
(ファビオ・)ピニャッテリ=(クラウディオ・)シモネッティ
美術:ジュセッペ・バッサン
セット装飾:トマッソ・バルディ/マウリッツィオ・ガローネ
衣装:ピエランジェロ・チコレッティ
    カルロ・パラッツィ/フランコ・トーメイ
編集:フランコ・フラティッシェリ
第1助監督:ランベルト・バーヴァ
第2助監督:ミケーレ・ソアヴィ
特殊効果:ジョヴァンニ・コリドリ/ジェルマーノ・ナターリ
メイクアップ部門
ヘア・スタイリスト:カルボーニ/ロチェッティ
キー・ヘア・スタイリスト:パトリッツィア・コリドーリ
メイクアップ:ピエールアントニオ・メカッキ/
        ピエロ・メカッキ(ピエリーノ・メカッキ)

<ロケ地>ローマ、ケネディ空港(アメリカ)
<室内撮影>エリオス・スタジオ(ローマ)


<キャスト>

アンソニー・フランシオサ(ピーター・ニール)
ジュリアーノ・ジェンマ(ジェルマニ警部)
ダリア・ニコロディ(秘書アン)
ジョン・サクソン(出版エージェント:ブルマー)
ジョン・シュタイナー(書評家:クリスティアーノ・ベルティ)
ベロニカ・ラリーロ(ジェーン・マッキャーロ/ニールの婚約者)
アニア・ピエロニ(エルザ・マンニ)
エヴァ・ロビンス[ロベルト・コアッティ](浜辺の若い女)
クリスチャン・バーロメオ(ジャンニ青年)
カローラ・スタッナーロ(アルティエリ刑事)
ミレーラ・ダランジェロ(新聞記者:ティルデ)
ララ・ウェンデル(マリア・アルベレット)
ミレイユ・バンディ(ティルデの同棲相手:マリオン)
イサベラ・アメデオ
エンニオ・ジロラーニ(ストアーの私服警官)
モニカ・マイサーニ/マリーノ・マーセ/
フルヴィオ・ミンゴッツィ/イッポリータ・サンタレッティ/
ジャンパウロ・サッカローラ(病理学者)/
フランチェスカ・ヴィスカルディ

<物語>
燃えさかる炎を前に、何者かが本を読んでいる。
カメラは彼が読む文章を追って、文字を写しだしていく。
「次第に衝動が高まっていった。そこで彼は最初の殺人を犯した。
殺すことで心の束縛が取れ、罪の意識もない。不安も消えて自由を感じた。
彼を苦しめていた屈辱感も、この単純な行為できれいに一掃されたのだ。
殺人によって・・・。」
本を読み終えた手は、それを暖炉に投げ込んだ。
真っ黒く焼けこげていく本のページ・・・。

アメリカのケネディ空港。NYに住む売れっ子推理小説作家、
ピーター・ニール(
A・フランシオサ)は新作「暗闇の祈り」の
宣伝キャンペーンの為、ローマへ出発しようとしていた。

ちょうどその頃、ロ一マでは残虐な殺人事件が発生。
カメーニ通り14番地の自宅で、万引き常習犯のエルザ・マンニ
A・ピエロニ)が何者かに惨たらしく殺害されていたのだ。
犯人は彼女の口に「暗闇の祈り」のページを千切って詰め込み、
更に喉笛を鋭利な剃刀で引き裂いて惨殺していた。



一方、ローマ空港。空港での記者会見を終えたニールを
有能な秘書のアン(
D・ニコロディ)と、出版エージェントのブルマー
J・サクソン)、彼の若いアシスタントをしているジャンニ青年
C・バーロメオ)が出迎える。
しかし、アンへ宛てたプレゼントの時計を渡そうと、
ニールが旅行鞄を開くと、そこにはメチャクチャに壊された時計と、
ペンキをかけられたニールの洋服が詰め込まれていた。

釈然としないまま、宿泊先にあてられたコンドミニアムへと向かう一行。
部屋に入った彼らを待っていたのは、ロ一マ警察殺人課のジエルマニ警部
J・ジェンマ)と、助手のアルティエリ刑事(C・スタッナーロ)だった。
ジェルマニ警部は、一足先に起きたエルザの殺人手口が
ニールの著書「暗やみの祈り」に書かれた手口を再現した物だという。
驚くニールに、ジェルマニ警部は一通の手紙を渡す。
それはニール宛ての脅迫状で、文章はやはり小説からの引用だった。
その時、ニールの元に犯人から脅迫電話がかかってきた。
電話はマンションの前の公衆電話からだったが、
ジェルマニ警部らが現場にかけつけた時には、
犯人はすでに行方をくらましていた。


その夜、再び殺人が起きた。今度の犠牲者はニールの旧友で、
記者会見に顔を見せていた女性記者ティルデ(
M・ダランジェロ)と、
そのレズビアンの同棲相手マリオン(
M・バンディ)。
2人ともエルザ・マンニ同様、鋭利な剃刀で喉を引き裂かれて絶命していた。

ニールの元に2通目の脅迫状が舞い込む。そこに書かれていたのは、
「同性愛に滅びを」というラテン語の一文だった。
犯人はある程度、教養のある人間で、ニールの著書に異常な執着を持つ
精神異常者なのだ。


ブルマーの案内で、ニールは書評家のベルティ(
J・シュタイナー)の
お昼のショーに出演する事になる。収録を終えたニールは
フラットに戻るが、偶然、窓の下を車で走り去る婚約者ジェーン
V・ラリーオ)の姿を目撃する。アンがNYのジェーン宅に電話をかけるが、
留守番電話のテープが回っているだけだった。

その晩、遂に第四の殺人が起きた。被害者になったのは、
ニールのコンドミニアムを管理しているアルベレットの娘、
マリア(
L・ウェンデル)。ジャンニとデート中、喧嘩別れした彼女は
公園にいたシェパード犬に追いかけられ、誤って殺人犯の屋敷に
迷い込んでしまう。そこでマリアは被害者の写真と、脅迫状に使われた
新聞の切り抜きを発見。証拠として持ち帰ろうとするが、
運悪く帰ってきた犯人に追われ、斧でメッタ打ちににされて殺害されてしまった。

3通目の脅迫状がニールに届く。「まもなく最大の腐敗者も消す」。
<最大の腐敗者>というフレーズに恐れをなして、ローマ中の政治家が
街を逃げ出した(笑)。一向に進展しない警察の捜査を後目に、
ニール達は独自の調査を進めていく。
マリアの遺体はEUR地区で発見された。ニ一ルが出演したテレビ番組の
キャスター、ベルティの自宅はEUR地区にある!
ニールは早速、ジャンニ青年と共にベルティの屋敷へと向かう。
確かに彼の住んでいた広大な家は、マリアの逃げ込んだ殺人鬼屋敷だった。
しかし、意外にもベルティはジャンニ青年の目の前で何者かに襲われる。
無惨にも斧で頭を真っ二つに割られて惨死するベルティ。
「そう、僕が殺した」という謎の言葉を残して・・・。


翌朝、ニールはブルマーのオフィスを訪れ、出国したいと話した。
ニールが帰るとジェーンが姿を現す。彼女はブルマーと不倫関係にあったのだ。
ジェーンとブルマーは昼過ぎに広場で会う約束をして別れる。
ジェーンが身を隠しているフラットへ戻ると、玄関先にプレゼントが置かれていた。
ブルマーからの贈り物と思いこんだ彼女は包みを開く。
箱の中に入っていたのは深紅のハイヒールだった。

何者かが夢を見ている。海辺に立つ赤いハイヒールの女(
E・ロビンズ)。
彼女を取り囲むように集まってくる青年達。その中の一人に、女が
しゃがみ込むように合図をする。しかし青年は女の頬を強く打ち、
その場から立ち去ろうとする。後を追うように目線で合図する女。
やがて仲間に捕らえられた青年の元にやって来た女は、彼の股間を
蹴り上げ、その口にヒールの踵を押し込む・・・。

数日後、彼女は庭園で無惨な他殺体となって発見された。
その下腹は鋭利な刃物で何度もえぐられていた。
彼女の履いていた深紅のヒールは、何者かによって持ち去られる・・・。


白昼、人々が思い思いの時を過ごす広場で、ブルマーはジェーンを待っていた。
突如現れた何者かがブルマーの腹をナイフで突き刺した。
人だかりのなかで、ブルマーは絶命した。深紅のハイヒールを履いた足が
その遺体を見ると、足早に遠ざかっていく。


ニールは飛行機でイタリアを発った。その夜、どうしても記憶の中に
腑に落ちない謎が残されたジャンニは、再びベルティ邸を訪れる。
記憶の糸をたどり、彼はベルティが一連の女性殺人犯であることを確信する。
では、その彼を殺したのは誰なのか?降り出した豪雨の中、
ジャンニは自動車に戻るが、バックシートに潜んでいた何者かに
首を絞められて殺される。

ブルマーの死に身の危険を感じたジェーンはアンに電話する。
ニールの旅行鞄に嫌がらせをしたのはジェーンだったのだ。
アンはジェーンのいるフラットへ車を走らせる。降りしきる雨の中、
ジェーンはピストルを構えて、アンを待つ。
突然、ジェーンの背後の窓ガラスを斧が叩き割り、彼女の腕を切り落とした。
大量の血を吹き上げながら息絶えるジェーン。

<この先は、結末もご覧になりたい方だけ読んでください>

外で車の止まる音が聞こえ、女性が室内に入ってくる。
犯人は斧を振るい、彼女を殺害した。雷鳴に照らされて
浮かび上がる殺人魔の顔。それは何とニールだった!
ジェルマニ警部が駆けつけ、ニールは最愛のアンをも殺害してしまったと
悲観に暮れる。しかし一足違いで入ってきたのはアンその人だった。
ニールが殺したのは、ブルマーの家政婦からジェーンの存在を聞き、
彼女のフラットへ聞き込みにやって来たアルティエリ刑事だったのだ。


ニールはイタリアで起きた連続殺人の犯人ベルティを殺し、
浮気をした婚約者とエージェントを殺害するために、殺人を受け継いだのだ。
ニールは隠し持っていたカミソリで自分の喉を切り裂き自殺した。
本署へ連絡する為に車に戻ったジェルマニとアン。泣きじゃくるアンを残し、
ジェルマニが現場に戻るとニール死体は消えていた。
ニールはダミーのカミソリで自殺を偽装していたのだ。
警部の背後に潜んでいたニールは、ジェルマニを斧で殺害。
その音を聞きつけて現場に戻ってきたアンも殺そうとするが、
ドアにつかえていたオブジェがニールに倒れかかり、金属の棒が
ニールの身体を貫通、ニールは壁に串刺しになったまま息絶えた。
いつ止むともしれない豪雨の中、惨劇を目の当たりにしたアンは
振り絞るような絶叫をあげ続ける。


<解説>

「理由なき殺人」−アルジェントがこの「シャド−」を作る動機になったのは
今日、あちこちで繰り広げられる理由なき暴力への恐怖だったという。
「サスペリア」の成功により、大会社20世紀FOXの資本で製作がスタートした
ホラー大作「インフェルノ」が様々な困難を経て完成した後、かつてロスに
滞在中していた頃に、アルジェントが体験した奇妙なストーカー事件を元に
「シャドー」は作られている。

(「シャドー」が作られる1980年より)2年半前、アルジェントはMGMとの間に
ホラー映画を製作する企画を立ち上げていた。アメリカ側の製作会社から
招かれたアルジェントは、ロスのヒルトンホテルに滞在していたが、
ある日、ファンと名乗る男から「サスペリアについて話しあいたい」という
電話を受け、彼らは何気ない話し合いを持ったという。
翌日、再び同じ男から電話があり、「もう一度会えないだろうか?
私は「サスペリア」を見て感電するような衝撃を受けた。」という話をしたらしい。

その日から毎日、男は電話攻撃を開始。15回目の電話で、遂にアルジェントを
殺したいと言ってきた。怖くなったアルジェントは父親に電話の一件を相談し、
警察にも連絡をした。しかし電話を調査した警察は、質の悪いイタズラと結論した。
だが、男は再び電話をかけてきて「警察が側にいることは分かっている。
お前の皮膚を剥ぎたい」と言いだした。更になぜかアルジェントが乗ろうとした
タクシーに、彼宛のメッセージが置かれたりしており、ジョン・レノン事件を
思い出したアルジェントは、町を離れた方が良いという周りの助言に従い、
ロサンジェルスをあとにしたという。

またロスに滞在中、ヒルトンホテルのロビーに3人の男が乱入し、
日本人観光客を狙撃、死に至らしめる事件が起き、これもアルジェントに
衝撃を与えた。また人づてに聞いた事件(映画館前に乗り付けた殺人犯が
その場にいた人に、手当たり次第に発砲した)などの印象も絡み合い、
アルジェントが書き上げた「シャドー」は、(実際には動機があっても、
それが他者には見え難い)今日の犯罪がはびこる大都市ロサンジェルスの
イメージを、ローマに投影した作品になった。


「シャドー」は「サスペリア2」以来、8年ぶりのミステリー映画になるが、
「歓びの毒牙」など過去の作品と「シャドー」の違いを比較して、
アルジェントはこう語っている。
「シャドー」が描いているのは現在ではなくて、5年ぐらい先の未来なんだ。
つまりリアルな話ではない、ということだ。だから物語は現在起きている
いかなる事件とも関係はないし、画面に写る風景もいわゆるローマらしさを
感じさせるショットは完全に排除した。「シャドー」は私にとってのSF、
つまり「ブレードランナー」みたいな映画とは違うが、未来の話なんだ。


この映画では「サスペリア」でASA300のフィルムを使い、画期的な
映像を作り出したルチアーノ・トヴォリとのコンビが復活している。
「照明は「刑事コロンボ」や「チャーリーズエンジェル」のような、
アメリカのテレビ映画っぽくしたんだ。」とアルジェントは語る。
つまり対象にフラットに照明を当てることで、影を完璧になくしてしまい、
全てが白昼に起きているかのような画面を作り出した、という意味なのだろう。
アルジェントは「シャドー」の中で、J・サクソンが殺される広場のシーンが
気に入っていると述べている。<白昼の殺人>というコンセプトが
最も巧く表現できた場面だからだ。
しかし、悪く言えば照明技術の伝統を無視した、のっぺりとしたTV風画面は
当時の批評家には受けが悪かった。同じくシュールな世界を体現した
「サスペリア」の画面が、原色の照明を用いたことで隠れ蓑になったのに対し、
リアルでないにしても、あくまで現実(の未来)世界を描いた「シャドー」では
カラーも現実的な色彩に留められている。残念ながら、アルジェントの試みは
イマイチ評価されていないようだ。




<バージョン違い解説>
別ページに作ってあります。
他のアルジェント作品も一緒にバージョン比較検討してます。
非っ常〜っに不親切なんですけど、「シャドー」のところまで
画面横のバーを下げて読んでいってくださいませ。
(リンク張るくらい面倒くさがるなっての!)

ご覧になりたい方は
ココをクリック!
ついでに・・・
ROANグループのLD騒動事件もチェック

 


<キャスト解説>

常にスター俳優を起用するアルジェント映画にあって、
「シャドー」は内外のベテラン個性派陣と、イタリアで注目されていた
若手の異色俳優を取り混ぜたキャスティングが絶妙な作品。
犠牲者になるのがゴージャスな美女ばかりである事を指摘された
アルジェントは「女性は大好き。どうせなら犠牲者は男性より女性、
それも美しい方が良いんじゃないかな。特にそこには意味はないよ。」と
語っています。ま、ゴージャス美女、個性派俳優を含め、
その顔ぶれをざっとご紹介しましょう。


●アンソニー・フランシオサ(ピーター・ニール)
Anthony Franciosa (Peter Neal)

当初、クリストファー・ウォーケンが予定されていた推理作家のP・ニール。
1927(8?)年10月25日にNYに生まれたフランシオサは、高校卒業後
YMCAの舞台に立ったのをきっかけに演劇界入り。
名門アクターズ・スタジオでエリア・カザン監督の元で演技を学んだ。
映画デビュー(舞台という話もある)となった「夜を逃れて」で主役を演じ、
アカデミー賞主演男優賞にノミネート。ヴェネチア国際映画祭では
男優賞を受賞。「果てしなき夢」(59)ではゴールデン・グローブ男優賞
(ドラマ)受賞している。本名はアンソニー・パパレオ。
変名でトニー・フランシオサ、フランシスコ・ゴヤなども用いる。
長いキャリアを持つフランシオサだが、撮影現場では時折、
酒を飲んでいたらしい。あの、どこか酔っぱらい風の気のいい雰囲気は、
そこから発生していたのかも。「シャドー」と同じような内容のジャーロ、
「偽りのジェラシー」(88)や、「悪魔の少女ジュリー」などホラーも多い。

<おもな出演作>
「群衆の中の一つの顔」(56)「野性の息吹き」(57)「長く熱い夜」(58)
「裸のマヤ」(59)「蒼い渚」(61)「マドリードで乾杯」(64)「リオ・コンチョス」(64)
「ダイヤモンド作戦」(65)「クィーン・メリー号襲撃」(66)「スインガー」(66)
「空から赤いバラ」(67)「甘い暴走」(68)「魚雷特急」(68)
「110番街交差点」(72)「ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的」(75)
「リベンジャー」(79)「スキャンドール」(80)「ロサンゼルス」(82)
「訣別の街」(96)

●ジュリアーノ・ジェンマ(ジェルマニ警部)
Guiliano Gemma (Captain Giermani)

事件を捜査するジェルマニ警部を演じているのは、70年代いっぱいを
マカロニ・ウェスタンで活躍し、日本でも人気があったG・ジェンマ。
ホラー映画には余り顔を出さないジェンマだが、人気が落ちた80年以降は
作品を選ばなくなっていたのかも。
1938年9月2日、イタリアのローマで貧しい家庭に生まれる。
本名ジュリアーノ・ロベルト・アルマンド・ジェンマ。
体操、ボクシング、水泳。乗馬を得意とするスポーツマンで、
17歳の時には数々の競技でメダルを総なめにしたという。
高校を卒業後、1年間兵役に服した後、バーテン、パン屋の店員、
セールスマン、人夫、消防士など、10数種の職を転々とする。
57年ローマの名門演劇学校ビデス・フィルムに入り、2年間
演技の基礎を学んだ。

58年には在学中にも関わらず、多くの映画にエキストラ出演するようになり
卒業後はチネチッタ・スタジオ専属のエキストラやスタンドインとして
働いた。59年にはイタリアにやって来たウイリアム・ワーラーが
「ベン・ハー」を撮ることになり、ジェンマはスティーヴン・ボイドの
親衛隊の一人として出演。チャールトン・ヘストンに掴みかかる兵士を演じた。
この時代のフィルモグラフィはやや混乱しているが、ジェンマの映画デビューは
58〜59年の「メッサリーナ」とする資料が多い。
D・テッサリは、ローマ市内のジムで体操のトレーニングをしている
ジェンマを発見。184cmの大柄な体から繰り出される軽快な身のこなしに
惚れ込んで、彼の監督デビュー作「タイタンの逆襲」(61)に主演させた。

62年にビスコンティの大作「山猫」でA・ドロンの友人役を演じ、
63年にはミケーレ・ルーポの「鉄腕マチステ」の得意のアクロバットを
披露したジェンマだが、その後2年間は鳴かず飛ばず。
(とはいえ64年にはフランスに渡り、ミシェル・メルシェ主演の
大河ドラマ「アンジェリック(最近ビデオ化!)」に顔を出している)

恩師テッサリが65年に監督した劇場未公開のマカロニウェスタン、
「夕陽の用心棒(TV放映済み)」(65)で、名前をモンゴメリー・ウッドと変え、
一躍にブレイク。以後、イタリア映画の人気スターになった。

64年に結婚した年上妻のナタリア・ロベルタとの間に出来た2人の娘のうち、
ベラの方はD・アルジェントが実娘アーシアをヒロインに起用した
「スタンダールシンドローム」に小さな役で出演。
その後、アーシアが監督・主演した「スカーレット・ディーヴァ」では
フランス人の友人役に扮し、全裸を披露する大胆な演技を見せ話題になった。

<おもな出演作>
「タイタンの逆襲」(62)「山猫」(63)「鉄腕マチステ」(63)
「アンジェリク/はだしの女公爵」(64)「荒野の1ドル銀貨」(65)
「続・さすらいの一匹狼」(65)「続・荒野の1ドル銀貨」(65)
「さいはての用心棒」(66)「南から来た用心棒」(66)「荒野の一つ星」(67)
「星空の用心棒」(67)「怒りの荒野」(67)「バスタード」(68)「欲情の島」(68)
「荒野の大活劇」(69)「特攻大戦線」(71)「ザ・ビッグマン」(72)
「ゴールデン・ボーイ/危機また危機」(73)「ジュリアノ・ジェンマの
くたばれカポネ」(73)「ミラノの恋人」(74)「縄張(シマ)はもらった!」(74)
「の用心棒」(79)「ドン・コルレオーネの娘/禁断」(83)
「クラレッタ・ペタッチの伝説」(84)「女たちのテーブル」(85)

 

●ダリア・ニコロディ(秘書アン)
Daria Nicolodi (Anne)

D・アルジェントとしばらくの間、公私ともにパートナーとして
活躍していたニコロディ。女優としてアルジェントの映画に顔を出すのは
活発なヒロインぶりが印象的だった「サスペリア2」、ゲスト的な扱いの
「インフェルノ」に続いて3度目。
ニコロディが当初クレジットされたのは、裏のある婚約者のジェーン役
だったが、秘書アンを演じるアメリカ女優?が降板した為に、
アルジェントに頼まれ、仕方なくヒロインを演じたという。
ニコロディ曰く「私は2面性を持った人間を演じるエキスパート。
だからジェーン役を楽しみにしていたんだけれど・・・。
この映画のラストでは、役を貰えなかった不満を晴らすように
絶叫してみたのよ」とのこと。
英語版の音声は女優のテレサ・ラッセルによって吹き替えられている。
(アルジェント映画としては、初めてアメリカで編集されたからなのだろうか?)


●ジョン・サクソン(出版エージェント:ブルマー)
John Saxon (Bulmer,The Agent)

1935年8月5日、アメリカのNY市ブルックリン生まれだが、
本名はカーメン・オリコと、実際はイタリア系のようだ。
高校時代は演劇に熱中、ティーンのモデルとして活躍後、
56年の「荒野を走る(未)」で映画デビュー。以降、多くの映画に出演。
その後もワールドワイドな活躍をしているが、最近はイタリア製の
アクションやスリラーで良く顔を見せている。
57年にゴールデン・グローブ有望若手男優賞を受賞。

<おもな出演作>
「狙われた女」(56)「すてきな気持」(56)「年頃ですモノ!」(58)
「許されざる者」(59)「聖なる漁夫」(59)「狂った野獣」(59)
「掠奪者
」(60)「四人の無頼漢」(61)「シェラマドレの決闘」(66)
「ガンファイターの最後(69)「シノーラ」(72)「燃えよドラゴン」(73)
「暗闇にベルが鳴る」(74)「スイス・コネクション」(75)
「ビッグ・マグナム77」(76)「特攻サンダーボルト作戦」(76)
「出逢い」(79)「宇宙の7人」(80)「地獄の謝肉祭(80)
「ブラッド・ビーチ/謎の巨大生物!ギャルまるかじり

(血に飢えた白い砂浜)」
(81)「シークレット・レンズ」(82)
「エルム街の悪夢
(84)マフィア血の掟(V)」(85)
「地獄のデスプリズン(V:監督作!)」(86)
「エルム街の悪夢3/惨劇の館
」(87)「未来警察マッド・ポリス」(88)
「ストロンゲスト/史上最強の映画スターは誰だ!?(90)
「ビバリーヒルズ・コップ3
(94)「フロム・ダスク・ティル・ドーン(96)

 

●ジョン・シュタイナー(書評家:クリスティアーノ・ベルティ)
John Steiner (Christiano Berti)

イギリス出身のシュタイナーもイタリア製娯楽映画には欠かせない顔。
1941年1月7日、イギリス、チェッシャー州生まれ。
ちょっとおかしな人間や、残忍なキャラクター、気狂い役を得意にしており、
ホモっぽい雰囲気を漂わせた書評家ベルティも実にハマっている。
業界デビューは65年の英国製?TVシリーズ「アリス」。以後、映画にも
進出し、L・フルチの「白い牙」シリーズ(72/74)や、
「田舎のドラキュラ(未)」(75)、R・デオダートのエロティック版
「太陽がいっぱい」?「Waves of Lust(未)」(75)、
「ベビーゾンビ」(75)、「濡れたダイヤ」(76)に出演。
「サロンキティ」(76)が当たれば、早速同年に「悪魔のホロコースト」に
出ちゃう節操のなさ。T・ブラスとは80年の「カリギュラ」でも一緒に
仕事をしている。

A・ドーソンとの仕事も多く、「戦場の謝肉祭」(80)「未来から来た戦士/
ヨオ」(82)「ザ・ゴールデン・コブラ」(82)「アポロンの秘宝」(83)
「コマンドー・レオパルド」(85)集中的に出演。
他にもデオダートと組んだ「サバイバル・ショット」(85)「ブラディ・キャンプ」
(87)「怪傑ローンランナー」(86)、意外なところではピーター・デルモンテの
「ジュリア・ジュリア」(87)、キャロル・ブーケをつけ狙う殺し屋を演じた
「アバンチュールはデュエットで」(83)、などもある。
77年には
D・ニコロディと共に死霊に滅ぼされる夫婦を演じた
「ザ・ショック(監督:マリオ・バーヴァ)」に出演。
共演者のニコロディについて「彼女と共演すると、僕は必ず斧で
殺されるんだよなぁ」と、ユーモアたっぷりの名コメントを残している。
最近はTVの仕事が多いようだ。

●ララ・ウェンデル(マリア・アルバレット)
Lala Wendel (Maria Albaretto)

1965年3月29日、ドイツのミュンヘン生まれ。
一般的にデビュー作として知られているのはローティーンの
性の芽生えを描いた77年の問題作「思春の森」だが、
Daniela Barnes名義でフェルナンド・ディ・レオ監督の
「La Mala Ordina」(72)に出演していたようだ。
ララ・ウェンデルのクレジットになってからは数々の異色作に出演。
「美しき青年/エルネスト」(79)では同性愛の美少年役、
「デシデーリア=欲望」(80)では過激ダイエットで淫乱になる少女役、
M・アントニオーニの82年作「ある女の存在証明」では、
主人公と平然とセックス談義をする若い娘を演じている。
80年代はホラーへの出演も多く、「キャロルは真夜中に殺される」
(86)
「ゴーストハウス」(87)「悪魔の教団/レッド・モンクス」(88)、
その他「インテルビスタ」「疑惑の香り」(共に87)「金曜日の別荘で」
(91)
などがある。未公開作に関しては、作者が一生懸命作った(笑)
ウェンデルのページがあるので、興味をお持ちの方は
上の水色文字か、こちらを
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●クリスチャン・バーロメオ(ジャンニ青年)
Christian [Cristiano] Borromeo (Gianni)

「シャドー」以外ではルッジェロ・デオダートの「真夜中の狂気」(80)の
スノッブな金持ち青年、ルチオ・フルチの「マーダロック」(85)で演じた
トップダンサーのBF役で知られる若手俳優。
ララ・ウェンデルも出演した、F・フェリーニの「インテルヴィスタ」(87)にも
クレジットされているが、ちゃんと花嫁役で表記されている
ウェンデルに比べると、彼の扱いは・・・。
J・ダマートの「Pleasure Shop on 7th Ave.」(79)など、
エロティック映画にも数本出ている様子。

 

●ベロニカ・ラリーオ(ジェーン・マッキャーロ/ニールの婚約者)
Veronica Lario (Jane Miccaro)

グラマラスなボディを持つラリーオは、イタリアの百万長者であり
自身が立ち上げた右翼系政党フォルツァ・イタリアの党首でもある
シルヴィオ・ベルスコーニ氏の奥さまとして知られる女優。
二人の出会いは80年、ベルスコーニ氏が所有するミラノの
マンゾーニ劇場で行われた舞台に立っているラリーオを
ベルスコーニ氏が見初めたことから始まったようだ。
当時の様子をラリーオは「彼は私をとても誉めてくれたの。
最高だって言ってくれたワ」と語っている。二人はそれから十年後の
90年の12月15日に結婚、現在は3人の子供に恵まれているとか。
元は女優のくせに、彼女自身は人前に出るのが好きではなく、
連日のようにメディアが夫を報道しても、ラリーオの名前が出ることは
滅多にないのだそうだ。

ベルースカという愛称?を持つ、夫君ベルスコーニ氏の実体は
日本では良く分からないが、様々な役職を兼任し
(筆者の勘違いでなければ)、94年から1年間イタリアの首相を務め、
その後はイタリアの有名なサッカー・チーム、ACミランの
オーナーになったようだ。先妻カルラ・エルヴァイラ・ダルオグリーオとの
間に出来た2人の子供(マリーナとピエール・シルヴィオ?)は、
それぞれベルスコーニ財閥関連の名誉職に就いている模様。

ベルスコーニ氏の活躍は他にも「ニルヴァーナ」で有名になった
ガブリエレ・サルヴァトーレス監督が91年に撮った「Mediterraneo」を
プロデュースしたりと多彩。メディアでの影響力も絶大なようで、
実際に「シャドー」がイタリアで封切られたときには、
彼女が殺されるシーンに圧力がかかり、カットを余儀なくされたエピソードも。

映画では黒髪が印象的だったラリーオだが、普段はブロンド。
撮影時は25〜26歳だったらしい(もっと年が上に見えるが・・・)。
アルジェントも「面白い顔つきの女優だね」と評価している。
IMDbで判明する他の出演作は84年の「Softly,Softly」のみ。
出生名はミリアム・バルトリーニ。1956年7月19日、イタリアのボローニャ生まれ。

 

●アニア・ピエロニ(エルザ・マンニ)
Ania Pieroni (Elsa Manni)

「インフェルノ」ではローマに住む美しい魔女を演じたピエロニだが、
「シャドー」の役は同じローマに住んでいても、売春婦まがいの
万引き常習犯。彼女もラリーロ同様、イタリアの首相ベッティーノ・
クラクシの愛人として一時期飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたようだが、
クラクシが失脚後、チュニジアに亡命してからは消息不明。
その他の出演作など、詳しくは
彼女のページでチェック!

 

●エヴァ・ロビンス[ロベルト・コアッティ](浜辺の若い女)
Eva Robins [Roberto Coatti] (Girl on the Beach)

浜辺の女で強烈な印象を与えるE・ロビンズは、イタリアでは
雑誌等でもプライベートを取り上げられ、自身のTVショー番組
「プリマドンナ」を抱える(抱えた?)有名なトランスジェンダー。
本名はロベルト・コアッティと言い、「シャドー」の前年に
同じくジャンル物では有名な黒人のオカマ(差別語?)俳優アジタ・ウィルソン
(ウィルソンはジェス・フランコの映画にも良く出ている)と共演した
異色の未公開作品「Eva Man」(80)がある。
ルイジ・コッツィの「ヘラクレス」シリーズにも出演している。

<Webリンク>
Eva Robin's
Lorna's MidSummer Night's Dream
trans per forming

Metamorphosis Male to Female
(日本語!なるほど・ザ・ワールドに出演した時の画像も見れます!)

 

●カローラ・スタッナーロ(アルティエリ刑事)
Carola Stagnaro (Inspector Altieri)

G・ジェンマの相棒となる女刑事アルティエリ。ラストで呆気なく
殺されてしまい、扱いはイマイチだが、演じるスタッナーロは
イタリア女優にしてはあっさりした個性がイイ感じのブロンド女優。
ホラー系の出演作としては、同じアルジェントの「オペラ座/血の喝采」(87:
ヒロインの隣に住む少女の母親役)、R・デオダートの「ダイヤル:ヘルプ」(88)
で演じた女性エージェント役(電話に殺されてしまう!)などがある。
やはりデオダートの「ヘルバランス」(87)では、冒頭でM・ヨークに日本刀で
切りつけられて惨死する女医を演じていた。

彼女の映画デビューはナンニ・モレッティの「青春のくずや〜おはらい」(78)。
「サスペリア」のS・ジャブコリーも出ているこの映画で、彼女は
フラミーニアという役を演じている。モレッティ監督は良く自分の友人を
映画に引っ張り出すようだが、スタッナーロもその一人なのだろうか?
他の出演作としてはニキータ・ミハルコフがイタリアに招かれて撮った
オールスター映画「黒い瞳(主演はM・マストロヤンニ、S・マンガーノ、
イザベラ・ロッセリーニ、マルト・ケラーとそうそうたる面々)」(87)、
アラン・ドロンの息子アンソニーが主演したアルベルト・ラットゥアーダの
「心の棘」(86:撮影は「サスペリア2」のL・クヴェイレル、音楽は
A・トロヴァヨーリ!)がある。最近の活躍の場はやはりTV中心のようだ。

 

●ミレーラ・ダンジェロ(女性記者:ティルデ)
Mirella D'Angelo (Tilde)

レズビアンの女性記者役のダンジェロは、「シャドー」の撮影終了後、
ルイジ・コッツィの低予算SF「ヘラクレス」(83)に参加。
78年に「カサノバ」、80年にはT・ブラスの「カリギュラ」に出演しており、
意外とコスチューム系がお似合いなのかもしれない。
80年代後半には「アパートメント・ゼロ」888)、スプラッター・ホラー
「マヤ」(89)などに出演。しかし彼女の美しさは「シャドー」の頃が
ピカイチだったような気が。
映画デビューは76年の「Italiana a Mano Armata」。
97年に「Hard Men」なる出演作がある。



●ミレイユ(ミレッラ)・バンディ(ティルデの同棲相手:マリオン)
Mirella Banti (Marion)

ティルデのレズビアン相手マリオン(劇中で名前は出ないようだが)を
演じるのがM・バンディ。圧倒的なヴォリュームの肉体が醸し出す
お色気が売りで、その辺は出番の少ない「シャドー」でも発揮されている。
彼女が主演したエロティック・ミステリー「ダブル・レイプ/魔性のいけにえ」(89)、
アイルトン・セナのGFだったキャロル・アルトが主演した
「最も美しい女(監督は有名な猟奇犯罪モストロ事件を映画化した
「ミッドナイト・リッパー」のチェザーレ・フェラリーオ!)」(89)など、
出演作も何本か日本で見られるので、気になる人は是非!
<その他の出演作>
「ホワイト・ファイア/200カラットのダイヤを獲れ(V)」(84)
「タブー・メルヘン/幼愛人形」(91)「ダーク・テール/幼獣(V)」(91)

 

●エンニオ・ジロラーミ(ストアーの私服警官)
En(n)io Girolami (Store Detective)

口の下に蓄えた見事な髭がトレードマークのジロラーミは、
数多のゴミ映画を送り出す映画監督エンゾ・G・カステラーリの兄弟。
しかし父親はフランチェスコ・マルティーノとなっていて、
エンゾの父親である「人間解剖島ドクター・ブッチャー」のマリノ・ジロラーミ
(エンゾのミドルネーム<G>はファミリー・ネームのジロラーミを略したもの)
と異なっているのがちょっと気になる。もし血縁関係なら彼の叔父は
「デボラの甘い肉体」で知られるロモロ・グエリオーリになり、
ヘボ系映画人の仲間入りを果たせるのだが(笑)。
時として<n>の字が一つ少ないクレジットや、トーマス・ムーアなる
変名で映画に出演する彼は1934年ローマ生まれ。
映画のキャリアは古く、52年の「Fratelli d'Italiana」がデビュー作。
エンニオ・Gはウェスタンやアクションなど、多くのジャンルで
活躍している(大きな役はないが・・・)。
数多の出演作の中で目立つ物を拾っていくと、「カリビアの夜」(57)
「最後のジョーズ」(79:E・G・カステラーリ監督作品。それにしても
一気に時代が飛んじゃいました。マカロニ西部劇とか良く分からないもので
・・・スイマセン)T・ムーア名義で出ているのが「ブロンクス・ウォーリアーズ」(82)
「ブロンクスからの脱出」(84:パート2?)「コブラ・ミッション」(85)
「キラークロコダイル1&2」(89/90)などなど。

 

●フルヴィオ・ミンゴッツィ(フラットのマネージャー/アルバレット氏)
Fulvio Mingozzi Hotel Manager

アルジェントとは初期のジャーロ映画から関わりのある脇役俳優。
常にアルジェントの映画に脇役で顔を出しているため、
熱心なファンの間では<ミンゴッツィ探し>なる密かなゲームが
楽しまれているという(笑)。
「サスペリア」(77)と「インフェルノ」(80)で演じたタクシー運転手は
割と簡単に判別できるが、「サスペリア2」(75)では刑事役
(その名もミンゴッツィ刑事)、TV「サイコファイル」の1本
「変死体」(73)では路面電車の運転手役、「フェノミナ」(85)では
スルッツァー氏という役で登場している。その他、役名は分からないが
「歓びの毒牙」(69)「わたしは目撃者」(70)「四匹の蠅」(71)
「ビッグファイブ・デイ」(73)にも彼のクレジットが見受けられる。

更には別監督のジャーロ「Seven Blood-Stained Orchids
(監:U・レンツィ)」(71)、「タランチュラ(監:P・カヴァーラ。
診療所の所長役)」(72)や、ゴブリンが音楽を担当した
「ヘロイン・バスターズ(邦題忘れ)」などのアクション映画にも
数多く出演している。映画デビュー作は68年の「L'Oro del Mondo」。


●ジャンパウロ・サッカローラ(病理学者)/
Giampaolo Saccarola (Pathologist)

ルチオ・フルチの「ビヨンド」(80:知恵遅れの使用人アーサー役)、
「墓地浦の家」(81:トロい司書ダニエル・ダグラス役)など、
不気味かつ異様な個性のキャラクターで知られる役者さん。
映画デビューは78年の「Un Uomo in Ginocchio」。
他にM・アントニオーニの「ある女の存在証明」(82:あれ?
この映画、他にも誰か出ていたような・・・笑。彼の役名はゴリラ?!)
ランベルト・バーヴァの「グレイブヤード」など。
89年にTVミニシリーズ「La Piovra 4」、91年には「Red American」
などにも出演しており、そこそこ活躍している様子。