「写 真」は一期一会の宝もの 34

 米国ミズーリ州のミシシッピ川とミズーリ川の合流点にあるセントルイスから、サウスダコタ州ラピッドシティーにあるラシュモア山国立記念公園にかけてを旅した時に撮影した写真です。

 その昔、西部開拓の拠点となり、最盛期には1日240本もの長距離旅客列車が発着する大陸鉄道の乗客専用ハブステーションであったセントルイスユニオンステーションも私が行った1973年には1日10本程度しか列車発着の無い寂れた駅になっていました。

 今では、かつて42番線まであった線路も1本だけになり、プラットフォームも無く、地面から直接列車に乗り降りするのだそうです。長距離列車は5本(正確な頻度は不明)しかないようです。

 現在では駅正面の外観とその前にある「水の出会い」と呼ばれる大噴水は残されていますが、駅の大部分は改装されて巨大なショッピングモールとホテルになっているそうです。

 この写真は、そのセントルイスユニオンステーションで見かけた、その当時の健康的なアメリカを代表するような旅行中の親子スナップです。子連れ旅行は大変だと思うのに、このお母さんはそれを全く苦にしない風でとても感じの良い家族でした。

 子供達が何人居るか分かりますか? そうです4人ですね。少子化が心配されている日本でもこんな風景がたくさん見られるようになるとよいと思います。

 セントルイスでは西部開拓発祥の記念として1963年に完成した高さも下部の幅も192メートルのゲートウエイ・アーチが有名です(下左の写真)。
       マ マ と 一 緒 に 旅 行 中
                            
 アーチの内部は中空になっていて、最上部の展望台まで行ける40人乗りのトラムが2基備えられて両端を9分で行き来しています。

 下右の写真は1927〜1941年にかけてUSA建国150年を記念してラシュモア山の花崗岩に刻まれた、傑出の大統領4名(左からワシントン、ジェファソン、T.ルーズベルト、リンカーン)の石像です。

 さてリンカーンの隣にスペースが空けてありますね。ここに刻まれるのは誰になるのでしょうか、今のところそれに値するような大統領は出ていないということでしょうか。

 顔の大きさは高さ18m(奈良東大寺の大仏は5.3m、中国の楽山大仏は14.7m)だそうです。

 この雄大な風景を見るにはヒッチコックのサスペンス映画「北北西に進路を取れ」がお勧めです。  栗原 眞純

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