「写 真」は一期一会の宝もの @

卓 上 の 宇 宙


 写真はまだまだ絵画や音楽のような「芸術」とは認められていません。しかし、カメラさえあれば絵画や音楽のような特殊な才能は殆ど不要で、誰でも美しい画像を撮影して楽しむことが出来る手軽な「準芸術」であることも異論の無いところでしょう。

 今月から伏見医報に貴重なスペースをいただきましたので毎月一枚ずつ私がこれまでに撮影した写真を載せ、その写真にまつわる文章を書いてみることにしました。伏見医報ご愛読の皆様、どうかよろしくお願い致します。

 さて、ここでクイズを一つ、今回の写真、「卓上の宇宙」ですが、これは何を撮ったものかお分かりになりますでしょうか? 普通に撮影しただけで何も手を加えていません。 ヒントはどこの家庭でも見られる日常生活の中でのひとこまです。 これまで何人もの写真好きの方に同様の質問をして見ましたが、まだ正解された方は居られません。


 では答えを書かせていただきます。 ある日の夕食時、スープ皿のスープ表面に無数の油滴が浮かんでいました。大小様々の油滴の一つひとつに、天井つり下げ式照明の3個3色の蛍光灯入り円形ランプセードが映っていました。早速小型三脚とデジカメを卓上に置いて20cm位の距離から数枚写した中の一枚です。

 このように、写す題材はどこにでも転がっているのですが、感性不足の私はそれになかなか気付かないのです。それだけに自分で納得の行く写真が撮れた時にはとても嬉しくて神様が下さった一期一会の宝ものだと思うことにしています。これから何回続くか分かりませんが、私の持っている宝ものを毎号1枚ずつ見ていただこうと思います。季節は全く考えに入れず、その時々の気分で選ぶつもりです。今後登場する殆ど全ての作品は、私が1999年に開設し、現在600枚以上の作品を展示しているホームページ、「くりちゃんの写真ギャラリー」から持って来ることになりそうです。

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